2008年12月30日火曜日

イスラエルのガザ攻撃に抗議行動を起こそう!

(以下の日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)
UFPJ(平和と正義のための連合)2008年12月28日  

 土曜日[2008年12月27日]の午前中、イスラエル空軍(IAF)は占領下のガザ地区に連続して徹底的な空爆をおこなった。我々がこれを書いている時点で、推定275人の人たちが殺された。何百人もの罪のない人たちが負傷した。今日のニュース報道によると、イスラエルはこの攻撃を続ける計画であり、ガザの境界線に何十台もの戦車を運んだ。

 こうしたイスラエルの攻撃は、ガザ地区に対する野蛮な包囲のあげくに来たものであり、包囲は、何年間も続き、食料や燃料や医薬品や電気や他の生活必需品を制限することによって、ガザの150万人のパレスチナ住民の恐るべき割合の人々に対する人道上の大惨事を作り上げてきた。この全てのことが世界で最も人口密度が高く、最も貧困な地域で起こったのである。

 イスラエルはアメリカの納税者によって提供されたF-16戦闘機とミサイルによってこの攻撃を遂行している。2001年から2006年に、アメリカ合衆国はF-16航空部隊を飛行させるためのスペア・パーツの代金を20億ドル[約2000億円]以上譲渡した。

イスラエルのガザ地区に対する致命的な攻撃はアメリカ合衆国の積極的な軍事的経済的支援がなければ起こりえなかっただろう。我々は今すぐこの攻撃に抗議し即時停戦を要求するために行動することが必要だ。

 イスラエルの占領を終わらせる米国キャンペーン(UFPJの加盟団体)は以下の提案をつけた活動通信を発表した。―我々はみなさんに今日、行動することを要請する!

 ホワイトハウスに連絡して攻撃に抗議し、即時停戦を要求しよう。

 202-456-1111 に電話するか、comments@whitehouse.gov. にメールを送ろう。

 米国国務省 202-647-6575 に連絡をするかここをクリックしてメールを送ろう。

 あなたの選挙区の連邦議会下院議員と上院銀行に電話連絡するか、ここをクリックしてあなたの選挙区の下院議員への連絡方法を見つけよう。

 トークショー[対談番組]に電話をかけるか編集者に手紙を書いて地域のメディアに連絡を取ろう。

 あなたの地域のメディアとの連絡の情報はここをクリックしよう。

 地域の抗議行動やビジル[街頭の祈りの会]を主催して、congress@endtheoccupation.org. まで我々に教えてもらいたい。

 オバマ次期大統領にイスラエル/パレスチナに対するアメリカの新政策を要請する我々の公開書簡に署名して、次期政権に影響を与えるために取る他の方法を見つけよう。

 それに加えて、中東子ども連合(UFPJの別の加盟団体である)がガザの医療機関と一緒に、最も必要な医薬品を入手して自由ガザ運動の助けを受けてガザに直接送るための活動をしている。あなたは今すぐに確実なオンライン上の貢献をすることができる。

===背景説明の情報===

 以下はガザ危機に関する背景についての情報と報告を得るために読みたいかも知れない3つの記事である。

  • 「もしもガザが崩壊すれば」 サラ・ロイ ハーバード中東研究センター教授、「衰退する平和:ガザとパレスチナーイスラエル紛争」の著者

  • 「ガザの虐殺は我々を行動に駆り立てる」アリ・アブニマー、エレクトロニック・インティファーダ共同設立者、「一つの国:イスラエル-パレスチナの行き詰まりを終わらせるための大胆な提案」の著者(メトロポリタン・ブックス、 2006年)

  • 「ガザ・レポート」、イスラエル・人権を求める医師たち、2008年12月22日更新



Take Action to Protest Israeli Attack on Gaza


Mid-morning Saturday, the Israeli Air Force (IAF) launched a series of deadly air strikes on the occupied Gaza Strip. As we write this, an estimated 275 people have been killed. Hundreds of innocent people have been wounded. According to news reports today, Israel plans to keep these attacks going and has brought scores of tanks to the border with Gaza.

These Israeli attacks come on top of a brutal siege of the Gaza Strip which has been going on for years and has created a humanitarian catastrophe of dire proportions for Gaza's 1.5 million Palestinian residents by restricting the provision of food, fuel, medicine, electricity, and other necessities of life. All of this is happening in the most densely populated and one of the poorest areas of the world.

Israel is carrying out these attacks with F-16 fighter jets and missiles provided by U.S. taxpayers. From 2001-2006, the United States transferred to Israel more than $200 million worth of spare parts to fly its fleet of F-16's. In July 2008, the United States gave Israel 186 million gallons of JP-8 aviation jet fuel. Last year, the United States signed a $1.3 billion contract with Raytheon to transfer to Israel thousands of TOW, Hellfire, and 'bunker buster' missiles.

Israel's lethal attack on the Gaza Strip could not have happened without the active military and political support of the United States. We need to take action now to protest this attack and demand an immediate cease-fire.

The U.S. Campaign to End the Israel Occupation (a member group pf UFPJ) has issued an action alert with these suggestions -- we urge you to take action today!

Contact the White House to protest the attacks and demand an immediate cease-fire. Call 202-456-1111 or send an email to comments@whitehouse.gov.
Contact the State Department at 202-647-6575 or send an email by clicking here.
Contact your Representative and Senators in Congress at 202-224-3121 or find contact info for your Members of Congress by clicking here.
Contact your local media by phoning into a talk show or writing a letter to the editor. To find contact info for your local media, click here.
Organize a local protest or vigil and tell us about it at congress@endtheoccupation.org.
Sign our open letter to President-Elect Obama calling for a new U.S. policy toward Israel/Palestine and find out other steps you can take to influence the incoming Administration by clicking here.
In addition, the Middle East Children's Alliance (another member group of UFPJ) is working with health organizations in Gaza to procure the most-needed medicines and send them directly to Gaza with the help of the Free Gaza Movement. You can make a secure online contribution now.

Background Information

Below are three articles you may want to read for background information and reports on the Gaza crisis.

'If Gaza Falls...', Sara Roy, Professor at Harvard's Center For Middle Eastern Studies and author of 'Failing Peace: Gaza and the Palestinian-Israeli Conflict'.

'Gaza Massacres Must Spur Us To Action', Ali Abunimah, Co-founder of The Electronic Intifada and author of 'One Country: A Bold Proposal to End the Israeli-Palestinian Impasse' (Metropolitan Books, 2006).

'Report on Gaza', Physicians for Human Rights-Israel, Update December 22, 2008.

2008年12月17日水曜日

対イラク戦争6周年にあたってのUFPJの呼びかけ

(日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)

対イラク戦争6周年にあたってのUFPJの呼びかけ

UFPJ第4回全国大会によって採択  2008年12月13日

 毎年3月の対イラク戦争開始の日には、全米で膨大な人数の人々が戦争を終わらせすべての兵士を今すぐ帰国させろ!と要求する姿が目立った。過去にやってきたことと同様に、我々は戦争と占領による途方もない現在進行している人的経済的損失のことを再度強調しなければならない。

 UFPJ運営委員会のイラク開戦6周年の提案は、UFPJが戦争による経済的なテーマに焦点を当て、またその一方で途方もない人的な損失について人々に思い起こさせる地域行動を3月19日の木曜日に展開しようと言う呼びかけを発表することである。

 2009年に我々は新しい状況の中で6周年を特徴付けるだろう。すなわち、かつてない経済危機の深刻化と、バラク・オバマの大統領就任である。この2つの現実のどちらも、我々が要求を変更することを意味しないが、2つの現実は我々がどのように活動を進めるのかについて再考することを求めている。

===背景===

 2008年9月に、UFPJ運営委員会は6周年の頃にワシントンDCでの全国動員をする呼びかけを発表した。それ以来、アメリカは巨大な経済危機に陥り、有権者は大挙してバラク・オバマを選んだ。

 このような新たな政治情勢となったために、UFPJ運営委員会は、我々はギアチェンジをする必要があると感じている。我々は反戦運動のみがこの情勢の中でイラク戦争6周年の全国動員のために大規模な人数を動員できるとは考えていない。我々は我々の活動をとめることはできないことはわかっているが、静観する態度を取る人たちもいれば、最初のアフリカ系アメリカ人で大統領となったオバマに対して、大統領就任後わずか2ヵ月後に、反対していると見られたくない人たちもいる。

 運営委員会および我々が代表する諸組織と多くの討議をした結果、我々は最も効果的な行動は、何百もの町や都市の人々が過去6ヶ月間に示してきた場所で、地域レベルで行うことだと思っている。我々は各団体が以前は必ずしもしなかったような方法で我々の行動を結びつけるテーマを選ぶように勧めたい。

 しかしながら、我々は大規模な全国行動を続ける必要性も分かっている。街頭に大規模な人数を動員するために、我々はデモ行進が他の社会的、経済的正義を求める運動の中の我々の仲間と連携して計画される必要があると考える。その結果、我々は、パート2に4月4日(以下の説明参照)のニューヨーク市における大規模なデモ行進をするという発案を探ろうと言う提案を入れた。

===提案===

▼パート1

 UFPJ運営委員会は、UFPJが対イラク戦争6周年を期してイラク侵略の日である3月19日の木曜日に地域行動の呼びかけを発表するように提案する。この行動を統一する焦点課題は、対イラク戦争に対する軍事支出と、現在の全世界的な経済危機と、アメリカ国内及び全世界で人間にとっての必要物の資源が不足していることと、急拡大する連邦予算の赤字と国債残高の関係を目に見えるものにするだろう。それに加えて、我々は占領と戦争による途方もない人的犠牲を人々に思い起こさせるだろう。我々は以下のことを地域行動に向けた案として提案する。

 金融機関か戦争暴利商人のところでの行動、地元選出の国会議員に対して圧力をかけるための連邦議会議員事務所での行動かロビー活動の訪問、あるいは地域住民に必要なもの、すなわち学校や病院や事業の廃止や修理が必要な橋などに応える財政資源が不足していることに焦点を当てる場所にデモ行進をする。UFPJは、こうした行動のすべてを全国的に結びつけるメディア計画を展開させることによって地域の取り組みを支援するだろう。我々は、この日を戦争を終わらせすべての兵士を帰国させる全国行動日として計画するように、組織化の材料や他の資材を提供するだろう。

▼パート2

 街頭に多数の人々を動員する必要があることを認識しているので、UFPJは様々な運動(医療や教育や住居や移民の権利や、女性や環境や経済や環境上の正義など)の我々の仲間、そしてまたアフリカ系アメリカ人の地域住民の仲間たちに接触する過程に参加して4月4日のニューヨーク市での大規模なデモの案について探るだろう。

 4月4日はマーチン・ルーサー・キング博士の「Beyond Vietnam(ベトナムを越えて)」がニューヨーク市のリバーサイド教会で演説された記念日(68年4月4日)であり、彼がメンフィスで暗殺された記念日(68年4月4日)である。キングの演説は戦争と貧困と人種差別を見事に結びつけている。UFPJ全国大会で投票にかけられるUFPJの新しい戦略の枠組みは、来年の、そしてこの新しい政治情勢の中での我々の活動は戦争を終わらせることを経済的危機と国内の危機に結び付けなければならないと断言している。キングの演説の記念日に我々の仲間と共に参加することは、様々な運動の多数の人々と我々が見たい将来についての強力な宣言を発するために変化に賛成投票をした人々を鼓舞する可能性を持っている。

 この行動をニューヨーク市でする重要な理由は、ウォール・ストリートに我々の抗議行動を持って行くことによって金融センターへの結びつきを簡単に作れるからである。4月4日はまた、NATO[北大西洋条約機構]設立60周年でありヨーロッパ全土でデモが開催されるから、この日は国際行動日になるだろう。同様に、この行動は対アフガニスタン戦争を焦点化させる重要な機会になるだろう。

 4月4日にこのデモ行進を展開することは我々の仲間との協力がどれくらい作り上げられるかにかかっている。

 4月4日にデモをしようというこの案を含む全国キャンペーンのためにUFPJ大会に提案が出されている。提案が採択されたら、そのキャンペーンにこの提案を組み込むことは容易である。

2008年11月29日土曜日

オバマ次期大統領にIVAWが公開書簡を送付した

(以下の日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)

ケリー・ドーアティ Kelly Dougherty

元州兵陸軍曹長   戦争に反対するイラク退役軍人の会会長

 IVAWのメンバー、支援者のみなさん

 11月4日、アメリカ国民は人種や性別や階級や宗教の境界線を越えて集まり、アメリカ合衆国大統領にバラク・オバマを選出したのであり、これはアメリカにとって歴史的な瞬間を作ったのである。

 次期大統領に当選したオバマの選挙戦の経過の中で、変化が可能だという希望に多くの人たちが心を燃え立たせたのであり、我々はその希望を共有する。この投票がいかに重要なものであるかをよく考えるにあたって、我々の闘いは投票の夜で終わりはしなかったのだと言うことを思い起こすことが重要である。真の変化は、どんな個人の行為によって起こったものでも決して無く、最後の最後まで闘いをやり抜く勇気と信念を持つ人々によって草の根からの組織化の努力をむすびあわせることを通じて初めて起こったのである。

 過去4年半にわたって、戦争に反対するイラク帰還兵士の会は、仲間の帰還兵士や、アメリカ軍の兵士や、アメリカ国民大衆や、全世界に対して実際に我々の変化のメッセージを届けてきた。我々のメッセージはずっと同じである。すなわち、今こそイラクから全ての占領軍を即時撤退する時だ。今こそイラクの民衆に直面する死と破壊を終わらせ、イラクの民衆に必要なものの対策をする時である。今こそ退役軍人が必要としていてアメリカに奉仕している間に受け取ってきた保護と給付金を提供する時である、と。

 ここ数ヵ月間、我々は政党に対して申し入れをすることに焦点を当てることを拡大してきたのであり、今後数ヶ月間アメリカ合衆国の新大統領及びそのスタッフとの公開の対話が継続することを期待している。我々は、オバマ次期大統領に2007年8月に彼が「この戦争を終わらせることは、私が政権についた時の最初の優先事項になるでしょう」と演説したことを思い出させるだろう。

 我々はアメリカの経済危機が最優先事項にならねばならないということを理解し憂慮を共有しているが、多大な出費を要するイラク占領-それは単純に言って継続することが不可能な莫大な経済的負担である-を継続していては、アメリカの経済を立ち直らせることはできない。

 焦点がイラクでの戦争からアフガニスタンでの戦争に変わっている事を知っているが、我々は、オバマ次期大統領には、アフガニスタンの占領を拡大するというどんな決定をする前にも、この紛争についてアフガニスタン民衆とアメリカ軍の帰還兵士の声を聞くように勧める。

 イラクとアフガニスタンの戦争の帰還兵士として、我々は戦争の最初の犠牲者こそが真実なのだということを、自らの経験を通じて見てきた。我々は又、兵士や帰還兵士が自らの声を見つけ自分の話を語る時に存在する力が、戦争の誤った栄光と英雄主義の中で失われた真実をよみがえらせるのを見てきた。

 これが戦争に反対するイラク帰還兵士の会が広げ続けているメッセージであるのは、一人の政治家や一つの政府や一つの政党が我々の求める変化を作り上げると言うことはないだろうからである。そうではなくて、今こそ我々がその変化を獲得するための組織化を集団的に継続する時なのである。バラク・オバマの当選は、闘いの中に新鮮な機会を与えているが、アメリカの歴史が教えるとおり、戦争と占領が終わる時には、民衆と民衆の軍隊が本当の力を手中にしているのである。我々は自らの目的達成のために闘いを継続し、そしてあなたが我々に合流するように求め続ける。

 イラク占領を終わらせるために兵士と帰還兵士を組織し続けるためにはあなたの助力が必要である。今日、寄付をして、IVAWの1400人以上のメンバーの声を広げる手助けをしていただきたい。

 継続した支援に感謝いたします。


********** 反戦イラク帰還兵の会からオバマへの公開書簡*******

次期大統領オバマ氏への公開書簡

親愛なるオバマ次期大統領殿

 反戦イラク帰還兵の会(IVAW)は貴下の勝利をお祝い申し上げます。またジョン・マケイン上院議員とオバマ氏に対し、国を思う気持ちからのひたむきな献身と現在我が国が直面している深刻な諸問題を是正したいとの願いを称賛し敬意を表します。

 私たちは、火曜の夜にシカゴのグラント・パークで貴下が話された元気の出る言葉-すべての米国人に未来への希望をもたらしたにちがいない言葉に感謝します。
 しかしながら、私たちは、貴下が2007年11月の演説で多くの米国民に-特に米軍内で服務している米国民に-与えられた希望のことも覚えています。貴下は「私が(大統領に)就任したら、この戦争を終結させることが最優先課題となるだろう。イラクにおいては軍事的解決はありえない。イラクの指導者のみがイラクにおける内戦の中心に存在する苦しみを解決することができる」と話されました。

 その演説以降、我が国では多くの変化があり、現在、米国民の間で支配的な感情は、行き詰まった米国経済の建て直しこそが次期大統領の最優先課題とならねばならない、というものにちがいありません。私たちはそのような関心を理解しますが、一方、この経済の行き詰まりは、莫大な費用がかかっているイラク占領を継続する限り是正できないと確信しています。それは、持続することはとうてい不可能な巨額の負担となっています。米国民は毎週、何十億ドルもの資金を占領に投じていますが、その占領は私たちの財政を圧迫し、私たちの敬意と安全と何千人ものイラク人男性、女性、子どもらの命を奪っています。

 私たちは、貴下がもてるすべての政治的外交的圧力を行使して、占領を一刻も早く、そして完全に終結させることを心から要請します。未来は誰にもわかりませんが、次のことはわかっています。私たちの兵士は終わりがないかに見える占領に疲れ果て、家族のもとへの帰還を望んでいます。

 そして、我が国の勇敢な男女が帰還するとき、心身に受けた傷を癒すために、彼らに対して完全な諸給付と行き届いた医療ケア(心の健康への処置を含む)を提供することが必要です。彼らは少なくともそれだけの処遇に価しますし、そうすることは国としての義務です。

 また私たちは、イラク国民が耐え続けている甚大な人道上の危機を無視されることがないよう要請いたします。米国が侵略してから、400万人以上のイラク国民が故郷を追われ、あるいは難民となっています。イラク国民の死亡者は最も正確な数字で60万人を超えると推定され、さらに何万人もが心身に傷害を被っています。私達が犯した正当化不可能な侵略と占領の後遺症に対して、イラク国民は今後何世代にもわたって対処し続けねばなりません。私達がイラク国民の生命、社会基盤および文化にもたらした損害に対して賠償を行なうことは我が国の義務である、とIVAWは確信しています。

 私たちは、イラク戦争からアフガニスタンへと焦点が移行しつつあることを認識しています。同時に、アフガニスタンのカルザイ大統領は戦略の変更を求めており、アフガニスタン国民は、米国による空襲で殺された愛する家族の死を悼んで喪に服しています。貴下に要請します。アフガニスタンにおいて軍事力を増強するといういかなる決定にも先立って、この紛争に関するアフガニスタン国民と米国帰還兵の声に耳を傾けてください。

 私達は貴下に対し、イラク占領を終結させ、米国経済を修復することを要請します。また、そうすることによって、貴下は、「米国の新たなリーダーシップの夜明け」の到来を-若者と老人、貧者と富者、民主党員と共和党員、黒人、白人、ヒスパニック、アジア系、ネイティブ・アメリカン、同性愛者、異性愛者、障害者、非障害者など、すべての米国民に恩恵と希望をもたらす「変化の決定的瞬間」が到来したことを、事実で示すことになります。

 貴下はかつて「変化は上から起こるのではない、変化は草の根の人々の活動から始まる」と言われました。私達も同じ見解です。まさにそのために、反戦イラク帰還兵の会はイラク占領の終結・帰還兵に対する医療ケアと諸給付の実施・イラク国民に対する賠償を求めて、これからも組織化を続けていきます。これらは、貴下と私たちが友に力を合わせて対処できる領域であると考えています。

敬具
反戦イラク帰還兵の会

******* 以下原典 ********
An open letter to President-elect Obama

Dear President-elect Obama,

Members of Iraq Veterans Against the War congratulate you on your victory,and we admire and respect both Senator John McCain and you for your strong,patriotic dedication and desire to fix the deep problems our country now faces.

We appreciate your inspiring words spoken at Grant Park in Chicago on Tuesday night - words which should give all Americans hope for our future.
But we also remember the hope your words gave to many Americans in an August 2007 speech - especially those serving in our military: "Ending this war will be my first priority when I take office. There is no military solution in Iraq. Only Iraq's leaders can settle the grievances at the heart of Iraq's civil war."

Much has changed in our country since that speech, and the prevailing sentiment among Americans is that our faltering economy must now be your first priority. We understand and share their concern, but we believe that our faltering economy cannot be corrected if we continue the costly occupation of Iraq , an immense financial cost which is simply unsustainable. The American people are giving billions of dollars every week to continue an occupation that is draining our wallets, our respect, our security, and the lives of thousands of U.S. and Iraqi men, women, and children.

We fervently ask you to use all possible political and diplomatic pressure to quickly and completely end the occupation of Iraq.

Though none of us know what the future will bring, we do know this: our service members are tired of an occupation seemingly without end, and they want to return home to their families.

And when our brave men and women return home, they need to be given full benefits, and adequate healthcare (including mental health) to repair their physical and emotional wounds. They deserve no less, and we as a countryowe that care to them.

We also call on you not to ignore the humanitarian crises of enormous proportion that the Iraqi people continue to endure. Over four million Iraqis have been displaced or become refugees since the U.S. invasion of their country. Iraqi deaths are most accurately estimated at over 600,000 people, with many hundreds of thousands more having suffered physical and emotional injuries. The Iraqi people will be coping with the aftermath of our unjustifiable invasion and occupation of their country for generations to come. IVAW believes that it is the duty of our country to pay reparations to the Iraqi people for the damage we have caused to their lives, infrastructure, and culture.

We acknowledge the shift in focus from the war in Iraq to the war in Afghanistan. At the same time, Afghan President Karzai is calling for a change in strategy and Afghan families are mourning the deaths of their loved ones who have been killed in U.S. air strikes. We encourage you to listen to the Afghan people and U.S. veterans of that conflict before making any decision to escalate military force there.

We call on you to end the occupation of Iraq and repair our economy, and by doing so you will demonstrate that a "new dawn of American leadership" has arrived, a "defining moment of change" that will benefit and give hope to all Americans - young and old, rich and poor, Democrat and Republican, black, white, Hispanic, Asian, Native American, gay, straight, disabled and not disabled.

You once said that “change won’t come from the top. Change will come from a mobilized grass roots. ” We agree, which is why Iraq Veterans Against the War will continue organizing for an end to the occupation of Iraq, health care and benefits for returning veterans, and reparations for the Iraqi people. We hope that these are areas we can work together with you to address.

Respectfully,
Iraq Veterans Against the War

2008年11月25日火曜日

UFPJ全国大会

(以下の日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)

2009年の平和実現のための突破へ…

平和と正義の大会第4回大会に参加しよう
-イリノイ州シカゴ、2008年12月12-14日

 世界中で2009年への大きな希望をもって興奮が広がっている。あらゆる大陸で無数の人々がワシントンの新政権が方針転換することを期待している。世界はアメリカの一国主義的ないじめ政策や、「力は正義なり」の軍事化や、地球が破壊されているのに石油と血にまみれた戦争を行うことが終わるのを見たいのである。

 我々はこんな希望を享有しているのである。そして11月の選挙の結果がどうなろうとも、その希望を現実に代えるには、幅広い、アメリカ合衆国の民衆の創造的で継続的な行動と圧力を必要とするのである。我々は傍観したり選挙で選ばれた指導者だけに進路を転換することを期待することはできない。いまや、かつてなく、我々はイラクにおける戦争を終わらせ、アメリカの進路の向きを転換するだけの民意を確保しなければならない。

 平和と正義のための連合は懸命に活動して生気を取り戻した平和運動を活気づけ組織化を進めている。我々は選挙のちょうど6週間後に次回の全国大会を召集し、この時期の機運に依拠し続け、来年の準備を早急にしようとしている。1400の加盟団体の代表は、一緒に集まって新しい11月以降の環境で効果的な統一行動の計画を立てる機会を得られるだろう。

 我々は、平和と正義の運動が高い目標を立てて懸命に活動すれば、2009年を画期的な年にすることができると確信している。

 2009年はワシントンが「駐留計画期間」と「残留部隊」を決めるだけでは不十分であり、アメリカはイラクから全面的に撤退しなければならないのだと認めざるを得なくなる年にすることができる。

 2009年は、「軍事的選択肢」や「体制変革」が「提案」されないで、あらゆる未解決の問題が交渉によって解決され、米国・イラン関係が決定的に変化する年にする事ができる。

 2009年には、アフガニスタンがワシントンの「良い戦争」であると一般的に前提にされている戦争を終わらせるのを見ることが可能である。そしてこれ以上の兵力を送り込む代わりに、アメリカがアフガニスタンと関係地域の全ての主要勢力の和解と平和の交渉過程を開始することができるのである。

2009年には、パレスチナの地の不法な占領を終わらせ、イスラエル-パレスチナ間の紛争の公正な解決策を交渉し、核兵器のない中東を作り上げる上で主要な障害となっている米国・イスラエル間の「特別な関係」とワシントンの対イスラエル白紙委任政策を変革する大衆討議の新たな段階をもたらすことができる。

2009年は、アメリカの政策を現在導いている頑迷な「対テロ戦争」の枠組みが破棄され、地球規模の貧困を終わらせ、生命を維持する資源を公平に入手できることを保証し、例えば世界を核兵器の完全な廃絶へと導くために、アメリカが国際協力を優先することによって暴力と不安定の真の原因に対する対策を真剣に開始する年にすることができる。

 2009年は、アメリカが地球温暖化との闘いの先頭に立ち化石燃料への依存を放棄して、沖合での石油掘削と新たな原子力発電所の計画を棚上げにし、安全で再生可能なエネルギー資源の開発に真剣に投資をすることによって、国際紛争の重要な原因を減らす年にすることができる。

 2009年には、この国の莫大な資源を軍事化と戦争から離して全ての人に対する医療と教育の提供に向けて、メキシコ湾岸と全米の公的なインフラの再建をしていくことができる。

 2009年には、アメリカが進路を逆転させて、市民的自由と民主的権利を削減するのではなく拡大し、政府に責任を差し戻し、全ての人々に平等な権利を保障し、人種や国籍や宗教や性別や移民の地位や性的指向に基づくあらゆる差別と積極果敢に闘う年にすることができる。

 2009年は、移民やあらゆる国籍の人々を人種差別的に悪者にしたり、移民労働者を襲撃したりすることを終わらせ、新たな国土保安収容センターと人種差別的な国境の壁を終わらせる年にすることができる。

 2009年は、地球の南半分から資源を奪い取る一方で破壊的な社会政策を押しつける地球規模の貿易協定が破棄され、そして将来の全ての協定が真に労働者と環境を守る条項を含むものとなる年にすることができる。

 これは野心的な課題である。これが愁眉の課題でもあるのは、この国と世界に直面する互いに重なり合った様々な危機が幾百万人もの人々を毎日傷つけるだけでなく、地球の将来そのものを危機に陥れているからである。

 11月の選挙の投票直後の数週間で、アメリカの(そして世界の)あらゆる政治勢力が、選挙結果を点検し、新しい環境の評価を出し、2009年とそれ以後の情勢に介入し影響力を与える計画を立てるだろう。アメリカの平和と正義の運動は情勢の評価と行動の両面に置いてまさに最前線に立っていることが必要である。

 我々は、戦争と軍国主義と暴力から生まれ出たあらゆる恐怖によって特にひどい打撃を受けた地域住民にしっかりと腰を落とした可能な限り最大限に広範な運動を築き上げる努力を強化することをめざしている:その地域住民とは、有色人種であり、移民であり、勤労者、貧困者であり、女性でありLGBT[レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランス・ジェンダー]の人々であり、現役兵士、退役軍人であり、若者である。我々が期待しているのはわくわくして活発な大会であり、その場で我々はこの5年強の間に組織化や教育活動うや動員がどれくらい進んだのかの評価を出し、2009年を平和と正義にむけた突破口の年にする計画を共同で決定するのである。

 みなさんが2008年12月12-14日のシカゴの大会に参加されるように招待します。

2008年11月23日日曜日

オバマの勝利についての戦争に反対するシカゴ労働者の会の声明

(以下の日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)

戦争に反対するシカゴ労働者の会 2008年11月21日

2008年11月の大統領選挙におけるオバマの勝利は、過去8年間(少なくとも)の露骨な軍事侵略や人種差別や規制緩和や愛国法や人権総体への攻撃を、アメリカの有権者とアメリカの労働者の大多数が拒否するという力強い願いをさし示したものである。そうは言っても、我々は、民主党の新政権がこうした願いを満足させるだろうと楽観視してはいない。
この民主党政権は平和政権ではなく、占領と侵略を深化させ多面化させる政権になるだろう。バラク・オバマは選挙運動中一貫して、そして上院での投票を通じて、耳を傾けていた人々に対して、イラクにおけるアメリカ軍の駐留を終わらせる気がないことを明らかにし、そしてアフガニスタンにおける駐留兵力と帝国主義的な冒険と、パキスタン国内へのミサイル攻撃と、対イラン戦争の準備を考えているのだと、あらゆる発言で明言してきた。ラーム・エマニュエルを首席補佐官に任命することによって、オバマはパレスチナ人民に対するイスラエル国家の不法な侵略とイランに対する戦争の準備を強く支援しようと考えているのだという非常に明確で予想可能な合図を送った。オバマは、最近のグルジアでの紛争を巡って、国務省と手を結び武力をちらつかせてロシアに対して脅迫をした。そしてオバマは、コリン・パウエルの支持を受けて、愛国法を支持すると再確認した。以上のことは、反戦運動が警戒を怠らずに新政権からの独立を維持しなければならないと言う明白な兆候である。

 選挙結果は非常に矛盾した状況を反映している。一方では、ブッシュを拒絶する大衆的国民的象徴であるというジェスチャーを熱望して、有権者は最も手近なシンボルを手にした。すなわち、2008年の選挙とアフリカ系アメリカ人が大統領になることが可能であるということが、高く評価された古来の夢を実現した。有権者の内64%が投票した。この64%のうち53%がオバマに投票したのであり、彼に支持を与えたのは有権者総数の34%である。しかしながら、この選挙結果は組織労働者と有権者によって信任を受けたと一般に受け止められた。オバマが信任されたことの意味は、ブッシュ/チェーニーの軍国主義政策に対する広い意味での国民的な反対であった。しかし、何も署名されたものはない。現在の戦争とこれからやって来る戦争にこの信任が反対するのを支えるために発表されたものは何もないのである。
経済分野では、アメリカは世界大恐慌以来の最悪の危機に直面している。戦争に反対するアメリカ労働者の会が声明を出したように、「勤勉な労働家族が職と家と医療と退職後の蓄えと希望を失っている。何千億ドルもの資金がウォールストリートを救援するために使われた-しかし、メーンストリートの救援のためにはほとんど何もなされていない。人々は助けが必要なのであり、それは今必要なのだ。しかし、戦争と侵略を基にして自らを肥え太らせた軍隊と企業に税金の半分を消費し続ける限り、勤労者と貧困者の願いは何もかなえられることは無く、経済危機は解決されず、アメリカは真の意味で安全になることはないだろう」。
その一方で反戦運動は、オバマの選挙戦勝利を見て、意見はそれほど大きく変化をしたのではなく(そのような反戦感情がしばらく存在してきたのだ。)、それは軍国主義や人種差別などに反対するという表明が受け身のものから積極的なものへと大きく変わったことを示す一種の指標と呼ぶことができる。

 しかしながら我々反戦運動は、努力を倍加させて成長し、2大政党とそれを所有している防衛産業によって現在ワシントンで行われている策謀から独立を維持し、石油と支配のための戦争を即時終わらせる大衆運動建設のための新たな政治的困難と機会について理解しなければならないのである。

[訳注:ウィキペディア・日本語版より]
ラーム・エマニュエル:1959年イリノイ州シカゴで生まれる。彼の父は、イスラエルのエルサレム出身のユダヤ人小児科医であり、母はシカゴ出身のX線技師。二人は1950年、シカゴで出会った。兄は医者、弟のアリエルはハリウッドの映画業界では有名な大物エージェント。
1981年にニューヨーク州のサラ・ローレンス大学を卒業し、1985年にはイリノイ州のノースウェスタン大学大学院に入学。 学部在学中には、地元連邦下院議員の選挙にボランティアで参加した事もある。 また、1991年の湾岸戦争では、イスラエル国防軍に民間ボランティアの資格で参加し、イスラエル北部の基地でトラックのブレーキ修理をしていた。

2008年11月14日金曜日

バラク・オバマの大統領当選に関する平和と正義のための連合の声明

UFPJ(平和と正義のための連合) 2008年11月7日
 何と言う瞬間だろうか!この国の有権者は変革を支持する投票を投ずるために大挙して出かけたのである。バラク・オバマの大統領当選はこの間の長年の闘いで我々が見てきた中でブッシュ政権の政策を最も大きく拒絶するものであった。何と言う交代であったことだろう。

 アメリカ合衆国大統領に黒人が始めて当選したことで11月4日はこの国の歴史の中でもっとも重要な日となるだろう。オバマの当選が数世紀にわたる奴隷制度やジム・クロウ{黒人差別}や差別や人種の違いによる暴力を消し去ることはない。しかし、それが意味するのは、人種の違いに対する正義と平等を求める闘いが新たなレベルに至ったということなのであり、すべての民族の社会的経済的公正を求める闘いにとっても同じことなのである。

 我々に希望をもたせる理由を与える別のことがこの当選の中で起こった。バラク・オバマが当選したのは、その多くが、この国が経験したもので地域を基盤とした組織化の動員の最高のものの一つ-それはインターネット技術を利用する新しい知識と結びついたものである-から生まれた結果であった。

マケインの選挙運動はオバマの地域の組織化の経験を過小評価しようとした。彼らはいかに大きな誤りをしたことだろうか!

大統領選挙当選者が彼の仕事の次の段階にすでに移行したのとちょうど同じように、平和と正義の運動の我々は、起こったことを総括し、新しい政治状況の評価を出し、将来の計画を立てなければならない。イラクの戦争と占領を終わらせ新たな戦争を防ぐという我々の使命は残っている。今や我々は、この新しい状況の中でその目的を達成するための戦略を発展させなければならない。

 6年間以上にわたって、平和と正義のための連合と反戦運動はイラクにおける戦争に断固として反対してきた。我々の継続した活動が大衆の気持ちを戦争反対に転換させる上で主要な役割を演じたのであり、その反戦感情がオバマの選挙運動が成功した土台を作る助けとなったのである。

 今日、わが国とアメリカと世界は岐路に立っている。アメリカは巨大な経済危機に襲われ、その一方で国民はイラクとアフガニスタンでの2つの戦争に参加している。幾百万人もの人々が国内政策と対外問題で前向きに前進する変化を求めている。そしてとても重要なのは、幾百万人もの人々がこの選挙の季節に活発になり積極的に参加するようになったことである。

 我々は将来に向けて計画していた通りにこの点に依拠しなければならない。平和と正義の我々のメッセージはアメリカを作り変えることができる。我々は選挙が解き放ったエネルギーを活用する方法を見つけ出さなければならない。我々はイラクでの戦争を終わらせることが経済危機を解決することにどんなに直接結びついているのかを人々が理解する手助けをする必要がある。

 我々は際限のない戦争と占領に基づいたアメリカの外交政策に反対する運動を組織してきたが、今やアメリカの外交政策を平和と国家主権の尊重と国際法を基礎としたものへと根本的に変革することに向けた道を明らかにすることが我々の役割である。

 火曜日 [11月4日] 夜の演説でオバマは「この勝利だけが我々の求める変化ではありません。この変化を我々が作ったのはチャンスにすぎないのです。」と言った。オバマは取り組む課題を提案したのであり、平和と正義のための連合はアメリカの進む道を軍国主義と強欲から平和と正義へと転換する活動をする際にこの課題に応える用意はできている。

ストップ戦争連合の声明:オバマの大統領選挙勝利

ストップ戦争連合[イギリス] 広報室  2008年11月5日

オバマの大統領選挙勝利

ストップ戦争連合はバラク・オバマがアメリカ合衆国大統領選挙で勝利したことを喜んでいる。彼の当選は幾百万幾千万ものアメリカ国民の側から戦争と人種差別を拒否した結果である。オバマは、対イラク戦争に真っ向から反対しアメリカ軍の撤退を公約しなければ、大統領になるどころか、民主党の大統領選挙候補の指名さえも獲得できなかっただろう。

今オバマは、悲惨な占領を完全に終らせてその公約を守らなければならない。イギリス政府はそのために緊急に彼とともに活動をしなければならない。
 
 しかしながら、ほかの危険性が残っている。反戦運動が結集を続けなければならないのは、オバマが失敗しつつあるアフガニスタン占領へのNATO軍の駐留強化を支持し、イラン攻撃の可能性を除外していないからである。

 終わりのない戦争と言うブッシュのドクトリンは打撃を受けたが、地球全体の支配を追求する米国のエリートの風潮は簡単には覆されないだろう。アメリカでオバマに投票した人々は戦争屋どもに対して圧力をかけ続けなければならないし、イギリスの我々もまた同じように圧力をかけなければならない。

アメリカ合衆国大統領選挙当選に関するバラクク・オバマ氏への手紙

サミール・アディル イラク自由会議議長 2008年11月6日

こんにちは
 イラク自由会議を代表して、私はあなたがアメリカ合衆国の次期大統領に当選するのに成功したことをお祝いしたいと思います。私たちは、今回の当選がアメリカ合衆国の世界に対する政策、特にイラクに対する政策の新たな段階の始まりとなることを願っています。

 あなたがアメリカ国民によって次期大統領に当選したことは、ネオコン[新保守主義]派と彼らの世界に対する非人間的な政策が敗北したことを意味します。ネオコンは、先制攻撃戦略を採用し、その結果は破壊とテロの増強を引き起こしただけであり、そのために全世界は安全を減らしてしまったのです。

 私たちは、20世紀のビル・クリントン政権時代に民主党の政策を経験し、イラクで行った彼らの政策から苦痛を味わったことを思い出す必要があります。クリントンは国連安全保障理事会で不当な経済封鎖の延長を何度も主張し、残忍にも市民を爆撃して殺害しましたが、その最大の被害者は子ども達でした。さらに私たちは、クリントンがコソボやルワンダで行ったこと、そしてパレスチナ独立国家の形成と言う夢をどのようにして極めて困難なものにしたのかを決して忘れません。言い換えれば、父ブッシュの政治課題と、彼の息子の共和党の政策と、ビル・クリントンの民主党政権との間には何の違いも見あたりません。

 しかしながら、私たちがあなたの指揮の下でのアメリカ政府の政策に変化を見出すのを期待しているのは、あなたが抑圧と不正義を経験しよく知っている家族を祖先にもっているからであり、あなたの理想に世界が共感する理由があるからです。イラクに関して言えば、あなたがイラクに対する戦争と占領に反対したことは賞賛されており、この傷ついた国で長期間にわたって続く戦争とテロの連鎖を終らせる希望を私たちに与えています。

 イラク国民の悲劇を終らせ、6年間近く何百万人もの人々を殺し強制退去をさせるということをやめる方法は、占領を終らせ、政教分離した民族主義でない政府を支持することであり、この政府は人々を人間であることに基づいて認めるのです。

最後に、あなたは選挙運動の中で「我々には変化が必要だ」というスローガンを掲げました。このことは、あなたが過去の政権の政策を見直して、全世界でアメリカに対して高まっている憎しみの主要な要因であるイラク占領を終らせるという勇気ある決断をするのを見られるだろうと言う気持ちを駆り立てています。占領を終らせる決定をしてイラクからアメリカ軍を撤退させることは、アメリカが自らのイメージを改めるために必要な「変化」なのです。

サミール・アディル イラク自由会議議長からのメッセージ

日本の同志、姉妹、兄弟のみなさん

バグダッドから、日本における私たちと同じ人間性の戦線に対して、連帯を新たにし、豊かで平和な社会を勝ち取るための私たちの活動を続けるためにメッセージを送ります。

今日、イラク民衆は以前にも増して苦しみを受けています。イラク政府は、イラクの石油を盗み出すのみならず、イラク国民の収入、勤労収入をも盗み取ろうと決定したIMF[国際通貨基金]の条件を実行しようとしています。彼らは労働者の賃金を20-40%削減したのです。私たちIFCは労働者の闘いを支持し、参加し、先頭に立つことを決めました。現在、1万2000人の労働者がいるイスカンダリアで、IFCの指導者たちはデモとストライキの先頭に立っています。

イラクの労働者は日本での私たちと同じ戦線の話を聞いて、前に突き進み声を高く上げるのです。

全世界金融恐慌は私たちの連帯を強化し、私たちの闘いを一歩一歩統一します。イラク民衆は日本のみなさんの闘いを私たちの一つの路線であり一つの戦線であると見ています。IFCからのあいさつをみなさんに送ります。闘いの場で孤立なければ勝利を勝ち取ることができる、と。

日本のわれわれの民衆と戦線万歳
民衆の連帯万歳

サミール・アディル イラク自由会議議長
2008年10月25日 バグダッド

全ての人が労働者の運動を支持し連帯しよう

イラク自由会議第8回中央評議会総会 2008年10月17日

国有企業の様々な産業部門が、生活水準の下落を止め労働者の年金を改善するためにデモや座り込みやストライキが連続して起こっているのを目の当たりにしている。

しかしながら、占領を支持する政府はIMFの条件に合わせて、労働者の正当な要求を実行するのを逃れるために言い訳し、ウソをついている。8月の労働者の行動と一連の交渉の後、政府はすでに命じられていた30%の賃金引き下げを取りやめるといったいくつかの条件に従ったのである。だが、イラクにおける経済計画を実行するための占領軍の手段の一つである国際通貨基金と協議をした後、政府は労働者の交渉団に対して行った約束の実行を反故にしたのである。

 占領を支持する政府はイラク社会の現在と将来を国際通貨基金の条件に縛り付けようとしているのであり、IMFは公共部門を民営化し、イラクの通貨を発行し、食料配給券を撤廃し、燃料補助を廃止し、労働者には可能な限り最低の賃金を押しつけているのである。IMFがイラクに対して押しつけようとしている経済体制は自由市場経済であり、それはアメリカ合衆国に襲いかかり、それに続いて全世界に吹き荒れた巨大経済危機を経て世界中で失敗を宣告されたものなのである。

 イラク自由会議は労働者の運動と正当な要求に対する支持と連帯を再度表明し、また、この機会に、占領軍とその助手たちが、何十億ドルもの労働者の富を略奪して自分たちのポケットの中に送り込むためにイラク国民に奴隷制度を押しつけようとし、一握りの腐敗した当局者が占領軍の醜い素顔を美化してIMFと世界銀行の命令を実行しようとしているのだということを警告する。
イラク自由会議は全ての労働者と労働者の指導者、活動家と労働組合に対して呼びかけるが、労働者の要求を勝ち取るために計画を調整しよう。それと同時に、宗教と宗派に基づいて労働者を分断するための労働組合の設立に進んだ民族主義勢力や宗教勢力が占領軍の計画を認めるのを許してはならない。

 イラク自由会議は、その隊列に何十人もの労働者の指導者を持ち、労働者の闘いとその要求を前進させる道具となるだろう。そのことはイラク社会全体の幸福を実現することなのである。

工業部門で1週間のストライキを宣言

全イラク労働者評議会労働組合連合(GFWCUI)とイラク自由会議(IFC)の指導者たちがアレクサンドリアでの労働者のデモの先頭に立った

イラク自由会議 メディアセンター 2008年10月21日
 労働者の給付金と給与の支払いを押さえ込む産業省の決定に反対するデモとストライキを遂行すると労働組合の指導者と活動家が発表したのに続いて、3000人以上の労働者が参加するデモがアレクサンドリア市(バグダッド南西65km)でGFWCUI[全イラク労働者評議会労働組合連合]とIFC[イラク自由会議]によって開催された。労働者の闘いに関するIFCの声明数千枚が配布され、一方ではサナテレビが取材して集会の全てを報道し、多数の労働者の指導者と活動家にインタビューを行った。

 この日の前日に、産業省は労働者の代表でGFWCUI副議長、IFC中央評議会書記長のサイード・ニマと会うために代表を送ってきて、産業省が労働者の要求に答えるまで2日間集会を延期させようとした。しかし労働者は、産業省が以前のデモの時に同じ要求についてウソをついたのでこの要求を拒否した。

 悲しむべき事に、デモに参加したカリド・アフメド・アリ・アッバスという名前の労働者がデモの最中に脳卒中で亡くなった。

 一方、イスラム主義の諸派がデモに介入してこの取り組みに宗教的な特徴を付け、労働者の中に彼らの宗派的な立場を注入して集会の目的を脇にそらそうとしたが、デモの指導者たちが彼らに立ち向かい、そのような基盤によって参加してくることを防いだ。

アレクサンドリアのデモの指導者たちは要求が応えられるまで工業部門で1週間のストライキを行うと宣言した。一方で、労働者の代表がバグダッドでの10月19日のデモで提出した要求について協議するために水曜日[10月22日]に産業大臣と会見することとなっていたが、産業省の数千人の労働者が参加しているにもかかわらずメディアはこのデモを全く報道しなかった。

 そうした行為はこのような抗議行動がイラク全土の様々な異なる部門に広がるのではないかと恐れて、労働者の抗議行動のニュースが広げるのを妨害している政府の活動を暴露するものである。

 「労働者の指導者と活動家たちは近日中にGFWCUIの本部で会議を続け行動の調整をして闘争を継続することを決意している。」-スブヒ・アルバドリGFWCUI議長、IFC労働部長による声明

日本の同志、姉妹、兄弟のみなさん

バグダッドから、日本における私たちと同じ人間性の戦線に対して、連帯を新たにし、豊かで平和な社会を勝ち取るための私たちの活動を続けるためにメッセージを送ります。

今日、イラク民衆は以前にも増して苦しみを受けています。イラク政府は、イラクの石油を盗み出すのみならず、イラク国民の収入、勤労収入をも盗み取ろうと決定したIMF[国際通貨基金]の条件を実行しようとしています。彼らは労働者の賃金を20-40%削減したのです。私たちIFCは労働者の闘いを支持し、参加し、先頭に立つことを決めました。現在、1万2000人の労働者がいるイスカンダリアで、IFCの指導者たちはデモとストライキの先頭に立っています。

イラクの労働者は日本での私たちと同じ戦線の話を聞いて、前に突き進み声を高く上げるのです。

全世界金融恐慌は私たちの連帯を強化し、私たちの闘いを一歩一歩統一します。イラク民衆は日本のみなさんの闘いを私たちの一つの路線であり一つの戦線であると見ています。IFCからのあいさつをみなさんに送ります。闘いの場で孤立なければ勝利を勝ち取ることができる、と。

日本のわれわれの民衆と戦線万歳
民衆の連帯万歳

サミール・アディル イラク自由会議議長
2008年10月25日 バグダッド

数千人の労働者が財務省に対して街頭デモ

アメリカ軍と国家警備隊が集会を包囲する一方で労働者の指導者が演説
IFC労働局 2008年10月19日

国際通貨基金[IMF]による条件の下で賃金引き下げを企てた財務省と政府に反対して、産業省の労働者が先頭に立ったデモが連続して行われてきたが、本日2008年10月19日にバグダッドのファルドース広場で大規模なデモが組織され、数千人の労働者が参加した。


このデモは、GFWCUI[全イラク労働者評議会労働組合連合]やFWCUI[イラク労働者評議会労働組合連合]などの労働組合や大衆組織の指導者が先頭に立ち、多数の自由擁護勢力の参加と支持を受けた運動の一環として行われた。

 多数の労働者の指導者が熱烈な演説を行って闘いに立ち上がり正当な要求をしている労働者たちの志気を高め激励した。演説をしたのはスブヒ・アルバドリGFWCUI議長、ファラー・アルワンFWCUI議長、サイード・ニマGFWCUI副議長、ムアマー・マジードFWCUI書記長である。

 その一方、アメリカ軍と国家警備隊は集会を厳しく取り囲み財務省にデモ行進が進むのを阻止するために財務省の建物に向かう道を封鎖した。


 特筆するべき事だが、このデモ行進は多数の都市で続くだろうし、財務大臣と政府が労働者の要求に応えざるを得ないようにするために財務省の全ての部局で座り込みを開始するだろう。

8月のデモの時に、財務省は全ての要求に同意したにもかかわらず、IMFと協議をした後その要求のうちのいくつかの実行を反故にした。IFCは闘いを統一し全国の抗議行動を指導するために行動を調整することを目的として労働運動と労組の指導者を招請する声明を発表した。

新学年に入る学生のみなさんへ

イラク自由会議第8回中央評議回総会 2008年10月17日

 6年間にわたる占領の中で、イラクの学生はバグダッドやバスラやモスルやラマディなどの諸都市で、学生に対する誘拐や、出自の違いに基づく殺害や、学校への爆弾攻撃などの膨大な行為を指図する宗派主義ギャングやテロリストグループによる激しい攻撃にさらされた。それに加えて、自分たちの風習や宗教法を学生に押しつけ続け、男女の学生の間を分離して学生内部の問題に露骨に介入することで大学や専門学校において性差別を押しつけようとしてきた宗教勢力や宗派主義勢力による脅迫や挑発や嫌がらせにさらされた。

 しかしながらイラクの現政府はこのような苦しみに対処する義務を実行せずに学生がこのような状況に直面するのを放置するだけである。

今日、「新生イラク」において学生が体験していることは、全てのイラク国民が体験し占領が続いた結果悪化した悲劇の最大の実態の一部であり、それは同様にイラク社会に対してあらゆる形態の奴隷制度を押しつけるより巨大な計画の一部でもあるのである。

 どんな社会も発展し進歩を遂げるには、あらゆるレベルで教育が発展し進歩することが条件である。安定と安全、政治的市民的自由、貧困と飢餓のない社会というものが、前進し進歩を遂げることができる健康な環境を作り上げる土台である。

 同時に、学生の指導者、すなわち学生の正当な権利を守る学生運動の先頭に立つことができる指導者がいなければ、学校や教育機関や専門学校や大学の悲劇的な状況を永続させる働きをすることになるだろう。


 宗派主義勢力の私兵と結びついた宗教勢力は、学問と大学が政治化するのを許さないし政治から遠ざけられなければならないと主張しているが、その一方でその同じ宗教勢力が宗派主義の学生自治会を結成して嫌悪するべき役割を実行しているのである。


 イラク自由会議は新年度にあたって学生たちに、最高レベルの教育の権利を勝ち取り、自由と市民的権利と政教分離を全てのイラク国民に勝ち取る活動を前進させるために、再び結集するように呼びかける。

 イラク自由会議は学生たちに自由と幸福の旗の回りに隊列を合流し結集するように呼びかける。

イラク自由会議はキリスト教徒の殺害と強制退去を糾弾する

イラク自由会議 2008年10月18日
最近数日間に、テロリストのグループがイラク北部でイラク人のキリスト教徒に対して殺害と強制退去を開始した。国連関係者の公表では、国連は宗派主義グループやテロリストグループによる殺害や脅迫や家屋の爆破のために住む土地から逃げ出した1402家族に人道援助を提供しており、こうしたグループはいわゆる「国民の少数派」の人々、すなわちもうすぐ実施が予定されている地方議会選挙での「少数派」の代表権を巡ってイラク国民議会内で行われている抗争を背景にして、特にキリスト教徒の市民に対して攻撃を開始したのである。

 我々は過去数年間にわたってイラクにおける宗派による分断が殺人や荒廃や破壊をどれほど導き出したのかを見てきたが、そのような暴力を継続し拡大することを望むグループはがいくつか存在し、そのために宗派間や民族間の戦争に至る可能性がある。

 我々は、キリスト教徒の殺害や強制追放を、イラク国民の命によって高い代償が支払われている一連の宗派間戦争の継続だと見なしているのであり、即時中止と強制追放された全ての家族の元の住居への帰還を呼びかける。我々はまた、政府が被害者の損害に補償をしなければならないと要求する。

 イラク自由会議は平等な権利を享受するべきキリスト教徒の市民に対して行われている行為と犯罪を強く糾弾し非難する。そしてまた、いわゆる「少数派」というのはイラク国民がそれによって分断される差別的な用語にすぎないと確信している。このような少数派市民は歴史的にも現実的にもイラク社会の不可分の構成要素の一つである。

イラク自由会議は民族的な出自や宗教に関わりなく全てのイラク国民を保護する責任を占領軍とその傀儡政権が持たなければならないと考える。そしてイラク国民は、権力や影響力を巡る政治的な争いのための生け贄になってはならないのである。

それと同時に、イラク自由会議は、キリスト教徒も他の宗教の信徒も、民族や宗教や歴史上の特殊性を作り上げる一因となっている民族主義や宗派主義政党の諸潮流に自制心を奪われないように注意を喚起する。そしてイラク国民を少数派と多数派に分断するのは、自らの狭い利益を引き寄せ役立てようと言う民族主義や宗派主義や宗教主義の勢力の間の政治闘争の一部なのであること、それは平和と安全と自由と近代化を切望するイラク国民の利益とは何の関係もないということをIFCは強調する。

イラク自由会議は、全てのイラク国民が差別なく平等な権利と義務を持つ政教分離した民族主義でない国家を建設することをめざすIFCの政策綱領の回りに結集するように呼びかけるものである。

2008年11月4日火曜日

米国・イラク安全保障協定に対するイラク自由会議の声明

イラク自由会議第8回中央評議会総会 2008年10月17日  

米国政府は、イラクを米軍の駐留と政治介入、そしてイラクの経済的資産と富を完全に支配する権限を確保するための協定にしばりつけようと計画している。
 
この条約は、条文やアメリカの要求がいかなるものであろうとも、対イラク戦争と占領を推進した口実が、イラクに大量破壊兵器が存在する疑いがあるとかイラク国民を全体主義政権から解放するとか民主主義を広げるといったこととは、何の関係もなかったことを再び暴露している。この協定は中東地域におけるアメリカの支配権を強化し、世界にアメリカによる帝国主義を押しつける計画をする新たな舞台なのである。
 占領を支持する政府は1990年以来押しつけられてきた国連による経済制裁からイラクを救い出し主権を回復するものだと言ってこのような協定を正当化しようとしている。占領の筋書きと政治過程に参入してきた野党はイラクの主権を損なうと言って協定の中のいくつかの部分に反対している。このことが意味するのは、アメリカによる命令権が変化し減少しようとも、結局この屈辱的な協定にイラクが署名することに野党は反対しないということなのである。その一方で、イランの聖職者政権とイラク国内のその同盟者や傀儡たちは、自分たちがイラクの主役となり占領軍とアメリカに取って代わるためにこの政治過程を阻止しようとしている。

 ロシアの勢力の台頭と巨大な経済危機は世界に直接の衝撃を与え、アメリカによる世界一局支配の終焉は、中東における警察官の役割を演じるために中東地域において同じ支配権を維持しようとあらゆる努力を注ぐアメリカ政府にとって米国・イラク駐留協定は全く必要不可欠なものとなるだろう。
 その一方で、米国政府がイラク国民に押しつけようとしているこの協定は、実際には、恒久的なアメリカ軍の駐留を通じて、イラクのあらゆる主要な政治上、安全保障上、経済上の要素に対するアメリカの支配を実行することなのであり、アメリカ軍の駐留を合法化することはイラクの安全を損なうだけでなく、中東地域全体の安全が危機に瀕するだろう。そしてイラクは、アメリカとイラク国内の恒久的な米軍基地に代表される国際的テロと闘うテログループにとっての恒常的な戦場であり続けるだろう。
 経済的な問題では、イラクの富は一握りのアメリカの企業や仲買業者たちの手に落ち、より大きな規模で貧困や飢餓や失業や非識字や債務が支配する社会を作り上げるだろう。
 政治的なレベルでは、自由と平等と幸福を求める自由獲得の運動が弾圧されることが避けられない。というのも、この運動はアメリカ軍を支えてきた企業とあらゆる勢力の利害と衝突するからであり、言い換えればイラクが中東地域の自由擁護の運動を打ちのめし抑圧する時代逆行の基地に変わるであろうからである。
 
イラク自由会議は、イラク国民と中東の利益に露骨に敵対するこのような協定を拒否する。そしてイラク政府や国民議会のどの政党がこの条約に署名しようとも、何の正当性もない。  占領を支持しその勢力圏の中をうろつく者たちは、自分がイラクの国民大衆に対して最も大きな最も汚い陰謀をめぐらしているのだと言うことを知らなければならない。  このような協定を打ち倒す闘争は占領軍を追い出しその計画を破綻させるイラク自由会議の闘いの一部である。 占領を終わらせその全ての計画を一掃することなしに安全も安定もあり得ないのである。

2008年5月24日土曜日

米国上院がイラク戦費を可決

2009年のメモリアルデー[戦没将兵追悼記念日]

UFPJ[平和と正義のための連合]活動通信 2008年5月22日

[Memorial Dayメモリアルデー,戦没将兵追悼記念日:米国参戦のすべての戦争での戦没将兵の追悼記念日;現在は5月の最終月曜日。2008年は5月25日。;公休日]

 今週多大なeメールを送って申し訳ありません。しかし、本日の米国連邦議会上院による行動はコメント、そして行動なしに見過ごすことはできない。

 どうやら連邦議会上院は今年のメモリアルデーを記念するのに十分なだけの兵士が戦死していると言うことを考えていないようである。だから彼らは2009年のメモリアルデーを越えてイラクでの戦争と占領を延長する予算法案を通過させたのである。彼らはこれから死ぬかも知れない幾千ものイラク人のことを考えることさえしていたのだろうか?上院の行動に道徳的な矛盾を加えることになるのだが、彼らはアメリカ兵士や失業者の給付金といった重要な社会計画をイラク支出法案と抱き合わせにしたのである。退役軍人は大学の授業料を受け取ることができるが、年が明けてイラクで最初に支払わねばならないだろう。

私たちと同様に憤激していますか?

 しかし我々はまだ闘いを放棄できない。上院の法案は6月はじめに連邦議会下院での採決へと戻される。しかし採決の前に、連邦議会議員たちはメモリアル・デーの1週間の議会休会の期間に地元に戻っている。このことは、議員たちがパレードやピクニックや選挙キャンペーンの行事に出席したり事務所にいるということを意味する。彼らはみなさんの声を聞かなければならない-それが大きな声であっても静かな声であっても、荒っぽいものであっても上品なものであっても、滑稽なものであっても厳粛なものであっても、印刷物によってでも電話によっても直接会うことによってでもである。一つのメッセージを伝える方法はたくさんある。:すなわち、戦争予算を止めて全ての兵士を今すぐ帰国させろ!というメッセージである。可能な限り多数の議員を利用しよう!

 あなたの近くでメモリアルデーの平和の取り組みがあるかどうかをUFPJのカレンダーで調べよう。

ここをクリックして、あなたの選挙区の議員が誰で、選挙事務所がどこにあって電話番号が何番なのかを調べよう。

どのように国会議員と連絡を取ったのか-電話や、eメールやファックスや面会などである-、誰と連絡が取れたのか、何を言ったのか、どんな反応だったのかを知らせていただきたい。


背景説明詳細:

 連邦議会上院は本日5月22日に3つの個別の修正案を採決した。

 最初の採決は驚きの結果を作り出した。それは広範で多大な国内社会計画であり、兵士の教育用の支出の増額や、失業者給付の拡張や、ニュー・オリンズの堤防建設や、その他過大なすばらしい仕事を含むものである。修正案は75票対22票で可決された。

 2つ目の採決はイラク戦争の政策に関するもので、撤退期限や部隊装備品や恒常的基地建設の禁止や拷問の禁止などである。この修正案は34票対63票で否決された。

 最後の採決は来年夏までのイラクとアフガニスタンでの戦争と占領の1654億ドル[約17兆円]の予算支出に関してであった。この修正案は70票対26票で可決された。


 法案(戦争支出費用と国内支出費用を含む)の上院案は、メルリアル・デーの議会休会後に下院の採決のために送り返される。先週、連邦議会下院は上院の修正案と同様の3つの修正案を採決した。そして戦費支出修正案を否決し、戦争政策と国内社会計画のみを可決した。


敬具

UFPJ議会活動グループ

2008年5月19日月曜日

イラク労働者のメーデー連帯メッセージ

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2008年メーデーのイラク労働運動から
世界の労働者と平和を愛する全ての民衆に対する声明
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2008年4月29日

労働者の国際連帯のこの日に、我々は戦争と占領に反対してきた労働組合の仲間と世界の全ての人々に対して、占領からの自由を求める-すなわち軍事占領からも経済的占領からもである-我々の闘いへの支援を強めることを呼びかける。

 我々は現在進行しているイラク占領の背後にいる諸政府、企業、機構に対して、外国からのあらゆる介入のない、本当の民主主義と真の主権と自決権を求める我々の要求に応えることを要求する。

 5年間に及ぶ侵略と戦争と占領がイラク民衆にもたらしたのは、死と破壊と困窮と苦難だけだった。イラクを「解放する」という名の下で、侵略者たちはイラクのインフラを破壊し、地域を爆撃し、家屋に押し入り、子どもたちに心の傷を負わせ、家族や住民の多数に攻撃を仕掛け逮捕し、国家の財宝の略奪を許し、イラク国民の20%近くを難民と化させたのである。

 侵略者どもは、かつてそんなものは全くなかった地で、宗派による分断とテロ攻撃を扇動しさらには悪用する手助けをした。我々の労働組合事務所は襲撃を受けた。組合財産が没収され破壊された。組合の銀行口座が凍結された。組合指導者は殴打され、逮捕され、拷問を受け、暗殺された。我々の労働者としての権利が日常的に侵害されている。

 1987年のバース党による法律は公共部門と公的企業(全労働者の80%)では労働組合結成を禁止したが、この法律が今なお効力を持ち、イラク侵攻後のポール・ブレーマーの暫定占領当局とその後に続く全てのイラク当局によって強制された。これは我々の権利と市民社会の基本的な決まりに対する攻撃であり、イラクに今なお忍び寄る独裁の影を気味悪く思い起こさせるものである。

 イラクの恐るべき状況にもかかわらず、我々は、戦争に反対し職場における酷使に反対し、より良い待遇とより安全な労働条件を求めて、組織化と抗議行動を続けている。

 宗派主義者のたくらみに取り巻かれてはいるが、我々は団結と連帯や、公共サービスの共通の目的や、平等や、外部からの介入や強制を受けない組合結成の自由に確信を持っている。

 我々の正当性は我々の組合員から生まれ出たものである。我々の組織原則は透明性と国際的に認められた国際労働機構[ILO]の基準に基づいている。

 我々は、未来への自らの航路を描けるように、我々の支援者と世界の全ての平和を愛する諸国民に占領の悪夢を終わらせ、主権と民族独立を取り戻すために我々を支援してもらえるように呼びかける。
  1. 我々はイラクからの全ての外国軍の即時撤退を要求し、長期間の基地と軍事力駐留のためにアメリカ合衆国と交渉されている条約を完全に拒否する。占領の継続はイラクにおける暴力を軽減するのではなく、むしろあおり立てている。イラクは完全な主権国家に戻されなければならない。

  2. 我々は憲法で約束された労働法の制定を要求するものであり、その労働法はILOの原則に従い、それに基づいてイラクの労働組合員が完全に考慮に入れられ、政府の支配や介入がなく労働者の団結権、団体交渉権、ストライキ権を守るものである。

  3. 我々は、イラクの経済主権問題への国際通貨基金やアメリカ合衆国やイギリスによる介入を終わらせることを要求する。我々は、IMFのイラクとの協定に付属する全ての経済的融資条件を撤廃し、イラク政府の廊下からアメリカやイギリスの経済「顧問」を解任し、外国軍がイラクを占領している期間にイラクの社会サービスや資源に関する重要な経済的決定を行うことはできないのだと言うことをこれらの諸機関が認めることを要求する。

  4. 我々は、アメリカ政府と他の諸国政府が石油法制定のための議会ロビー活動を即時停止することを要求するものであり、石油法はイラクを破壊し、エクソンやBP[英国石油]やシェルのような多国籍企業にイラクの石油を譲り渡すものである。我々はイラクが占領され続けている限り、全ての石油企業が石油に関するどんな長期協定も結ぶことができないようにすることを要求する。我々はイラク政府が現行の石油法案を破棄し、イラク国民との最大限で偽りのない協議を基礎にしたまともな石油政策の展開を開始するように要求する。全ての占領軍が撤退した後初めて、イラクの石油資源の開発のための長期計画が採択されなければならない。

 我々は、イラクの軍事的、経済的占領を終わらせる助けとするために、みなさんの支援と連帯を求める。我々は労働者としての自らの利益と公共サービスや資源を守るために団結権やストライキ権を求めてみなさんの連帯を要請する。イラクの公共サービスは我々の以前の世代の遺産であり、あらゆる将来の世代の継承物なのであり、民営化されてはならない。

 我々はみなさんが我々を支持する立場を取っていることに感謝する。我々もまた、真の民主主義獲得のためのみなさん自身の闘いと同じ立場に立っているのであり、我々はみなさんもまた職場や生活の中で、民営化や搾取や日々の無能力化に反対していることを知っている。

 我々に連帯して占領を終わらせるためのストライキとデモを組織した人々について述べるが、我々はこうした行動が継続することを願っている。

 我々は共同と連帯をもとにした世界を得られる日が来るのを心待ちにしている。我々は戦争も宗派主義も競争も搾取もない世界を心待ちにしている。


賛同者(2008年4月29日での署名者)
  • Hassan Juma’a Awad, President, Iraqi Federation of Oil Unions
    ハッサン・ジュマー・アワド イラク石油労働組合連合議長(IFOU)

  • Faleh Abood Umara, Deputy, Central Council, Iraqi Federation of Oil Unions
    ファレー・アブード・ウマラ・イラク石油労働組合連合副議長、中央評議員(IFOU)

  • Falah Alwan, President, Federation of Workers Councils and Unions in Iraq
    ファラー・アルワン イラク労働者評議会労働組合連合議長 (FWCUI)

  • スブヒ・アルバドリ イラク労働者評議会労働組合総連合議長(GFWCUI)

  • Nathim Rathi, President, Iraqi Port Workers Trade Union
    ナジム・ラジ イラク港湾労働者組合議長

  • Samir Almuawi, President, Engineering Professionals Trade Union
    サミール・アルムアウィ 技術労働者組合

  • Ghzi Mushatat, President, Mechanic and Print Shop Trade Union
    グジ・ムシャタト 機械印刷所労働組合

  • Waleed Alamiri, President, Electricity Trade Union
    ワリード・アルアミリ 電気労働組合議長

  • Ilham Talabani, President, Banking Services Trade Union
    イルハム・タラバニ 銀行サービス労働組合議長

  • Abdullah Ubaid, President, Railway Trade Union
    アブドゥラー・ウバイド 鉄道労働組合議長

  • Ammar Ali, President, Transportation Trade Union
    アマール・アリ 運輸労働組合議長

  • Abdalzahra Abdilhassan, President, Service Employees Trade Union
    アブダルザーラ・アブディ・サービス産業従業員組合議長

  • Sundus Sabeeh, President, Barber Shop Workers Trade Union
    スンドゥス・サビー 理髪店労働者組合議長

  • Kareem Lefta Sindan, President, Lumber and Construction Trade Union, General Federation of Iraqi Workers (GFIW)
    カリーム・レフタ・シンダン 製材建設労働組合(GFIW)議長、イラク労働者総連合

  • Sabah Almusawi, President, Wasit Independent Trade Union
    サバー・アルムサウィ ワシット独立組合議長

  • Shakir Hameed, President, Lumber And Construction Trade Union (GFWCUI)
    シャキル・ハミード 製材建設労働組合議長(GFWCUI)

  • Awad Ahmed, President, Teachers Federation of Salahideen
    アワド・アフメド サラヒディーン教員組合議長

  • Alaa Ghazi Mushatat, President, Agricultural And Food Substance Industries
    アラー・ガジ・ムシャタト 農業食品産業組合議長

  • Adnan Rathi Shakir, President, Water Resources Trade Union
    アドナン・ラジ・シャキル 水資源労働組合議長

  • Nahrawan Yas, President, Woman Affairs Bureau
    ナーラワン・ヤス 女性局局長

  • Sabah Alyasiri, President (GFWCUI) Babil
    サバー・アルヤシリ GFWCUIバビル支部長

  • Ali Tahi, President (GFWCUI) Najaf
    アリ・タヒ GFWCUIナジャフ支部長

  • Ali Abbas, President (GFWCUI) Basra
    アリ・アッバス GFWCUIバスラ支部長

  • Muhi Abdalhussien, President (GFWCUI), Wasit
    ムヒ・アブダルフセイン GFWCUIワシット支部長

  • Ali Hashim Abdilhussien, President (GFWCUI) Kerbala
    アリ・ハシム・アブディルフセイン GFWCUIカルバラ支部長

  • Ali Hussien, President (GFWCUI) Anbar
    アリ・フセイン GFWCUIアンバール支部長

  • Mustafa Ameen, Arab Workers Bureau, President (GFWCUI)
    ムスタファ・アミーン アラブ労働者事務所長(GFWCUI)

  • Thameer Mzeail, Health Services, Union Committee
    ザミール・ムジアイル 医療労働者組合委員会

  • Khadija Saeed Abdullah, Teachers Federation, Member
    カディージャ・サイード・アブドラー 教員組合・組合員

  • Asmahan, Khudair, Woman Affairs, Textile Trade Unions
    アグマハン・クフダイル、皮革産業労働組合女性部

  • Adil Aljabiri, Oil Workers Trade Union Executive Bureau Member
    アディル・アルジャビリ 石油労働者組合執行委員

  • Muhi Abdalhussien, Nadia Flaih, Service Employees Trade Unions
    ムヒ・アブダルフセイン・ナディア・フライ サービス産業従業員組合

  • Rawneq Mohammed, Member, Media and Print Shop Trade Union
    ラウネク・モハメド メディア印刷所労働組合・組合員

  • Abdlakareem Abdalsada, Vice President (GFWCUI)
    アブドラカリム・アブダルガダ GFWCUI副議長

  • Saeed Nima, Vice President (GFWCUI)
    サイード・ニマ GFWCUI副議長

  • Sabri Abdalkareem, Member, (GFWCUI) Babil
    サブリ・アブダルカリーム GFWCUIバビル支部・組合員

  • Amjad Aljawhary, Representative of GFWCUI in North America
    アムジャド・アルジョファリ GWCUI北米代表

2008年5月18日日曜日

米下院がイラク占領追加戦費を否決

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米国下院が戦争予算を否決!
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UFPJ(平和と正義のための連合) 2008年5月15日

ありがとう!

事態の驚くべき展開の中で、連邦議会下院は本日、イラク戦争の追加戦費支出に反対することを議決した。

 追加戦費支出法は2003年に戦争が開始して以来最大の単体支出となる1660億ドル[約17兆円]を支出することになっていた。誰も予測しなかった動きの中で、数十人もの共和党議員が棄権投票と同じである「出席」の投票を行った。このため、149票の反対票で法案を否決するのに十分だったのである。(141票が賛成)。

 これは反戦運動の巨大な勝利である。全米の人々の懸命な活動が明確に法案に反対する149票を獲得したのである。あなたの選挙区の下院議員がどのように投票したかを見るために点呼投票の状況についてはここをクリックすること。

 我々の活動は全く終わっていない。

 法案は現在上院に移っているが、上院では法案の中に戦争支出を追加しようとするだろうと予想できる。その後、法案は両院協議会に行き、それから下院と上院の両方に再議決のために戻る。これは、我々が下院と上院の両方に圧力をかけ続ける必要があるということを意味する。

 あなたは次のようなことができる:

  1. あなたの選挙区の下院議員が戦費追加法案に反対する投票を行ったのなら、その下院議員に感謝して、彼又は彼女にこの後の数週間、立場を堅持するように要請しよう。

  2. あなたの選挙区の下院議員が賛成か出席の投票を行ったのなら、彼又は彼女に次の数週間で下院に提出されるどんな戦費支出法案にも反対投票をしろと言おう。

  3. 我々はみんなで上院に対する圧力を強めなければならない!あなたの州選出の2名の下院議員に電話をかけて、この戦争への追加支出にあなたがどんなに強く反対しているかを教えてやろう!

  4. あなたの地元の新聞に投稿したり、ラジオのトークショーに電話をかたり、上院議員の事務所前でビジルかピケットを主催したり、事務所での非暴力の市民的不服従行動の計画を立てたりしよう。

  5. 連邦議会進歩派議員団が主催した公聴会で発言された4時間の「冬の兵士」の証言の各部分が「ジム・レーラーのニュース時間」(PBS)で明日の夕方に放送されるということを広げよう。

 これは勝利なのだと主張し、同時に、上院がイラクの戦争と占領に我々の何十億ものドルがさらに使われることに青信号を与えるのを止めるためにできる限り進もう。

 私たちはみなさんに、まさに今、少し時間を取ってUFPJへの募金をしていただくように要請する。可能な限り最も力強くこの活動を続けていくことを保障するためにみなさんの支援が必要である。

追加情報:

 今日の午後、さらに2つの法案が下院を通過した。最初の法案には良い条文もある(恒久的基地の禁止、拷問の禁止)が、2009年12月までのアメリカ軍の撤退の完了の目標には法的拘束力を持っていない。これではイラクのアメリカ軍はさらに1年半駐留させることになり、この時刻表は目標にすぎないものになる。言い換えれば、これでは全ての兵士を今すぐ帰国させろという我々の要求には近づくことさえないのである。本日下院を通過した第2の法案は、退役軍人の年給を増加させ、国内の重要な必要物への予算支出を提供するものである。

 我々は上院が来週に採決をすると予想している。もしもそうなれば、彼らは戦費支出を法案の中に戻し入れ、(撤退の目標などの)彼らが好まない条件を削除し、国内用支出一括法案に変えるだろうと我々は予想している。下院では予測できない展開が行われているので、上院が決定することに関しては全てが白紙に戻っている。包括法案について上院が議決した後、両院が協議して妥協案を提出しようと試み、それから再投票のために両院に提案されるだろう。

2008年5月14日水曜日

IFCバビロン支部が第1回大会を開催

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イラク自由会議バビロン支部がアレクサンドリアで第1回大会を開催
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イラク自由会議 2008年5月10日

 2008年5月10日、イラク自由会議バビロン支部の第1回大会がアレクサンドリア市で開催された。大会にはアレキサンドリアやジャバラやヒッラやキフルといった諸都市を代表する79人の代表が出席した。また、サミール・アディル・イラク自由会議議長や、アブ・キファー中央評議会書記や、中央評議員のサイード・ニマやアブ・ワッタンやナイーム・ムーサも多数の来賓と同様に参加した。

 大会は戦争と占領の犠牲者たちを追悼する1分間の黙祷で開始された。その後、参加者が議長団と大会の議題についての投票を行ったが、その中にはイラクの政治情勢やイラク自由会議の立場やIFC執行部との意見交換や支部役員選挙などがあった。

 イラクの政治情勢やIFCの立場については、サミール・アディルが2008年4月9日に公表されたデビッド・ペトレイアス-ライアン・クロッカー報告の中で現れた新たな要素について話しをした。彼はまた、「政治プロセス」と呼ばれている占領シナリオを苦境に陥れている政治的危機について話した。彼はまた、政府の私兵とサドルの私兵の間で侵攻している戦闘について語り、それはイラク国内のシーア派イスラム政治勢力の危機であることを述べた。サミールは、イラクの政治情勢の転換は、民族や宗派で分断する政策をもとにして築いた政治プロセスや、権力や影響力を巡る紛争の継続を通じてはやってこないと付け加えた。したがって、唯一の代案は占領軍を追い出し、占領軍によるあらゆる機構を解体し、人間であることに基づいて人々が認められる、政教分離した民族主義でない国家を建設する事であると言った。サミールはまた、現在の情勢を変えることは簡単ではない、しかしながら、イラク自由会議の旗を掲げると決定したみなさんのような人間が存在する限り、それは不可能なことではない、と話した。

 最後に、大会参加者は7人の支部執行部を選出し、強い意気込みと決意を持って大会を終了した。

2008年5月8日木曜日

IFC医師団が患者を治療

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メーデーを機会にして、IFC医師団がアル・フセイン地区の患者を治療
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IFC(イラク自由会議)2008年5月3日

 3日間連続で、メーデー委員会の活動の中で、イラク自由会議の医師団がバグダッドのフセイン地区を訪問し、是非とも手当が必要な患者を治療した。医療チームにはIFC中央評議員のサイード・ニマとアブドゥラー・アルファトラウィが参加し、サナテレビも同行した。

 この訪問は前日に地域住民に発表されていた。アフメド・ジャシム医師に率いられた医師団は70人以上の住民を診察して無料の医薬品を提供することができた。

 IFCはまた、医師団が可能な限り多数の患者を治療しようとして地域訪問を続けると発表した。

 注目するべき事だが、IFCは2007年にバグダッドのアルスライク地区の診療所開設に貢献している。

IFC バスラ、サマラでもメーデー

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メーデー委員会はバスラとサマラでメーデーを祝してテントを建てた
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イラク自由会議 2008年5月1日

 バスラ(バグダッドの南方500km)とサマラ(バグダッド北方120km)のメーデー委員会はこの国際デーを祝福してテントを建てた。

イラク労働者評議会労働組合総連合(GFWCUI)や全石油労働者組合(GUOW)や全港湾労働者組合(GUPT)や反石油法戦線や、強制退去被害者家族住民の会やイラク自由会議といった多数の組織がメーデーに参加した。

 演説が行われ、パンフレットが配布され、この重要な日を祝って参加者にお菓子が手渡された。

IFCがメーデー集会を開催

燃え上がる地面の上で、解放モニュメントの彫刻の下で、バグダッドの中心地においてメーデーの赤旗がひるがえった

テロ勢力が爆発物を使って集会に卑劣な攻撃をかけようとした

IFCメディアセンター、 メーデー歓迎委員会  2008年5月1日

 午前10時に、メーデー歓迎委員会が国際労働者デーを記念してバグダッドの中心部で大衆集会を開催した。メーデー会場はイラク労働者評議会労働組合総連合やアラブ労働者連合や独立民主主義連合や、イラク労働者共産党やイラク自由会議や何十人もの重要人物や活動家や労働組合の指導者など、メーデー歓迎委員会に参加した政党や組織に所属する何百もの赤旗や横断幕によって飾られた。アレキサンドリア市やマフマウディヤ市やヒンディヤ市、それにバグダッドの多数の地域から幾百人もの人々が集会に参加し、地域で働く自治体労働者や他に何十人もの人々も同様に参加した。

 占領と宗派主義ギャングどもに反対して「シーアでもない、スンニでもない、我々は人間だ。占領にNO、…宗派主義ギャングにNO、労働者の自治万歳、メーデー万歳、 自由を擁護する労働法などの制定のために我々は闘う」といったプラカードやスローガンが掲げられた。

 イルハム・アルタラバニがメーデーのスローガンのシュプレヒコールを上げ、参加者にお祝いの言葉を述べてメーデー集会を開始した。それに続いてスブヒ・アルバドリ・メーデー委員会・GFWCUI議長が、メーデーの労働者に歓迎のあいさつをし、公共部門の労働組合の結成を許さなかったり、企業の利益のための石油法案を作るなどといった労働者に反する占領軍の政治、経済計画について語った。彼はまた、社会主義がイラク人の悲劇を救う道であり、労働者はこの状況を終わらせることができる唯一の社会勢力であると話した。

 その後、サミール・アディルIFC議長が演説し、メーデーの日にカリフォルニアの港湾労働者がイラク占領に抗議して数時間のストライキを打つと発言した。(全員が祝福とカリフォルニアの港湾労働者を支持するためのシュプレヒコールを上げ、嵐のような拍手が起こった。)

 集会の終了前に、警察がメーデー祝賀安全委員会に、集会を攻撃するためにバッグに爆弾が仕掛けてあることを知らせてきて、参加者に集会場から逃げてほしいと要請してきた。しかし、集会参加者は占領軍と宗派主義ギャングどもを糾弾し、国際労働者デーを祝福するスローガンのシュプレヒコールを上げながら集会場を後にしたのである。

2008年5月6日火曜日

ラシード・イスマイルさん釈放を勝ち取る!

ラシード同志が釈放されたことを喜びを持ってお知らせしたいと思います。もしもみなさんの連帯と支援がなければ、非常に短時間に彼を釈放させるようなことはなかったでしょう。
みなさんの継続した支援にとても感謝しています。

アムジャド・アル・ジョファリ
イラク自由会議

2008年4月29日火曜日

ラシード・イズマエルIFC執行委員逮捕を許さない

※マリキ傀儡政権は、IFC(イラク自由会議)の執行委員であるラシード・イズマエルさんを、占領に反対するリーフレットを配布中に不当逮捕しました。IFCは即時釈放を要求する国際キャンペーンを呼びかけています。

IFCに逮捕糾弾・IFC連帯のメッセージを送りましょう。

IFCのアドレス:
ifcongress@gmail.com

(以下、日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)
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占領軍に忠実なイラク国軍は占領反対の声に立ち向かうことなどできない
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イラク自由会議 メディア局  2008年4月27日

またもや、政府軍はラシード・イズマエル(イラク自由会議執行委員)を逮捕することによってイラクの人権の侵害した!それは彼がアルズウラ地区(バグダッド東部)の人々に対してアメリカ軍とイラク国軍によってかけられている包囲攻撃と大虐殺を糾弾するパンフレットを配布している最中のことだった。

この事態にあたって、イラク自由会議は多数のニュース・メディアが出席した記者会見を開催し、パンフレットを配布したことを理由にしてラシード・イズマエルを逮捕した時の占領軍とその傀儡政府の人権侵害を暴露した。

 記者会見の中で、スブヒ・アルバドリ全イラク労働者評議会労働組合連合(GFWCUI)議長が、占領軍がイラクに自由と民主主義をもたらしたのだというのは嘘っぱちであり、その一方で彼らは人類に対して行われている犯罪行為を糾弾するパンフレットに耐えられなくなったのだと発言した。スブヒはまた、占領軍が釈明を決してしたことのない過去5年間のありとあらゆる種類の人権侵害についても話した。

 特筆すべき事だが、イラク自由会議はラシード・イズマエルを即刻釈放させる国際キャンペーンを開始するだろう。

イラク自由会議はあらゆる自由擁護勢力、人道主義組織、人権組織に、ラシード・イズマエルの即時釈放を支援するように呼びかけるものである。

2008年4月26日土曜日

18兆円の対イラク追加軍事費反対-UFPJ

下院議会はまだ最大の戦費法案通過を用意している!

UFPJ活動通信  2008年4月23日

 連邦議会下院議会指導部はペトレイアス将軍とクロッカー大使の最近の報告を厳しく批判していたにもかかわらず、今や、ブッシュ大統領に1720億ドル[約18兆円]の追加戦費支出を与える用意をしているようである。

 彼らが投票のために提案しようと計画していることについて我々が知っていることは以下の通りである。
  • ブッシュ政権によって要請されている1020億ドル[約10兆5000億円]の上に、民主党指導部は2009会計年度の第一四半期を対象にする要求されてもいない追加の700億ドル[約7兆4000億円]を提供することを提案している。これはすなわち、追加戦費がとてつもない1720億ドルになるということなのである!

  • この予算は本年度会計年度の残りの時期を対象にしいて、それは9月30日に及び、さらに次の会計年度と暦年まで優に入るのである。これは、11月の[大統領、連邦議会の]選挙の前に投票される最後の追加歳出予算になるかも知れないということを意味する。もしも議会を通過したら、この予算は次の大統領と新たに選出される連邦議会にまで持ち越すことになるだろう。

  • 予算法案についての連邦議会の見解は「身ぎれいな」ものであり、他に何の条項も付いていないだろうという推測がある。もしもそうだとしても、追加支出が付け加えられそうな上院に移行する前に正面から信任投票をすることになるかも知れない。

  • 民主党指導部によれば、この不条理な1720億ドルの予算計上は大統領拒否権を回避しようとする試みである。しかしながら、ブッシュ大統領は1080億ドルを超えるどんな戦費にも拒否権を行使すると約束しているのである。


 そのような莫大な新たな戦費の投票を今決定しようとしているのは、選挙日程から予算問題を取り除き、連邦議会が占領費用を支出し続けて占領を終わらせなかったという責任を回避できるという願望に基づいているようである。国中が選挙へと向かっている時に、我々は、どの上院議員も下院議員も立候補するなら現在の戦争とそれをどのように止めようとしているのかという問題について考慮されなければならないと確信している。

 連邦議会指導部がやっていることは常軌を逸している!彼らの提案した予算は連邦議会からの何らの異議申し立てもなく、議論さえもないのに、ブッシュ政権がイラクでの戦争と占領を実行し続けられることを保障するだろう。

 手遅れになる前に、我々はあなたに2つの決定的な電話かけを行ってもらうように要請する。
  • 下院議長 ナンシー・ペロシ 202-225-0100

  • 下院国防予算委員会委員長 ジョン・マーサ 202-225-2847


 この戦争に対して新たに1720億ドルの白紙小切手を与えることなど、全く受け入れられない。連邦議会は兵士を帰国させるために今行動する必要がある!アメリカ合衆国の国民は-それはこの国の有権者である-この戦争を終わらせたいのだ!

 不況によってひどい打撃を受けている人々を守る試みを支援する一方で、そうしたことを行う最も直接的な道は、我々の税金をさらに何十億ドルも戦争に注ぎ込むのをやめて、本当の安全と治安-すなわち、雇用や医療や教育や市民向けのインフラなどの提供に振り向け直すことであろう。

平和と正義のために

ジョン・ブルーンズ  議会行動責任者、UFPJ

「セン高校はみんなのもの」の資料

リックオーバー海軍学校はシカゴ公立学校区(シカゴ市教育委員会にあたるようです)の4番目の軍事学校です。

要するに、シカゴ市立の公立高校としてセン高校の校内に軍事学校が作られたのです。連邦予算も2億円以上つぎ込まれています。


(以下、日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)



市長報道局

CPS(シカゴ公立学校区)情報局

速報   2005年11月7日

デイリー市長、ダービン上院議員がリックオーバー海軍学校を開校

ニュー・ノース・サイド・スクールの式典のアメリカ海軍士官に合流

新設されたハイマン・リックオーバー海軍学校は本日当校でのアメリカ海軍式典において正式に開校された。リチャード・M・デイリー市長はこの式典にリチャード・ダービン上院議員、カークランド・H・ドナルド米海軍大将、海軍学校生、親、職員と共に参加した。

 「我々がめざすのは、シカゴのどの地区でも多様な学校の選択肢と機会を提供することによってどの学校のどの子どもの必要にも応える学校制度を作り出すことです。」「この新しい海軍学校は子どもたちが大学に行く準備をしながら指導力と規律を教える教育課程を提供する申し分のない実例です。」とデイリーは言った。

 リックオーバー海軍学校は9月に約110人の新入生を迎えて開校した。この学校は毎年新しい新入生のクラスを入学させ、いずれは約500人の生徒に奉仕する。

 リックオーバー海軍学校は、シカゴ公立学校区[CPS]の4番目の軍事学校であり、N.グレンウッド通り5900番地のセン高校の校内にある。CPSの軍事学校とJRTOC[ジュニア・予備役将校訓練部隊]の教育課程は生徒に大学進学の準備をする上で力強い記録を持っている。過去2年間にこの教育課程を卒業した生徒の約70%が中等教育後の教育にそのまま進み、卒業生の約4分の1が奨学金を得た。

 ダービン上院議員は学校設立のための国家予算210万ドル[約2億3000万円]を確保してリックオーバー海軍学校開校の主役を演じた。

 「リックオーバー海軍大将の身近で働いた人々はよく『リックオーバー効果』について話しました。」「ハイマン・リックオーバーは、自分の回りの者を誰でも駆り立てて、もっと働かせ、もっと多くのことを達成させ、個人として成長させたのです。ハイマン・G・リックオーバー海軍学校はどの生徒に対しても同じ効果をあらわすように計画されていて、連邦議会がリックオーバー海軍学校に資金を投入することに賛成した理由はそこにあります。」とダービンは語った。

 リックオーバー海軍学校は新しい科学実験室やコンピューター実習室や、訓練所を擁している。

 学校への入学者数が増えるにつれてさらに2つの科学実験室が追加されるだろう。リックオーバー海軍学校は、グレート・レーク海軍基地やシカゴ大学やシカゴ大学の有名なヤーキス天文台[ウィスコンシン州ウィリアムス湾にある天文台。シカゴ大学が管理。世界最大の屈折望遠鏡(口径102cm)がある]やアルゴン国立天文所とも提携を結んでいる。こうした提携は学生に実習とさらなる学習機会を得させるだろう。

 リックオーバー海軍学校は、米国海軍大将のハイマン・ジョージ・リックオーバーに敬意を表して名付けられていて、リックオーバーはシカゴのマーシャル高校の卒業生で、累進してアメリカ海軍が世界最初の原子力潜水艦の開発を成功させる指揮をとった。彼は1982年に海軍を海軍大将として退役した。

 リックオーバーは1986年に亡くなった。彼の未亡人のエレオノーレ・リックオーバーが本日の式典に出席した。

2008年4月18日金曜日

イラク占領5周年にあたってのIFCの声明

イラク占領5周年にあたってのIFCの声明

イラク自由会議 2008年4月

 4月9日はイラク占領5周年にあたる。この日は100万人以上の生命が失われイラク国内外で新たに400万人が家を失ったジェノサイドの記念日である。

 この日、歴史上最も汚い戦争を開始するための口実について、米政権の偽善が世界に暴露されはじめた。その嘘は大量破壊兵器が存在するという事から始まったが、その次にはテロとの闘いだとなり、最後にはイラクと中東に民主主義を広げるのだということになった。この民主主義とは実際には大混乱と、破壊と、毎日の殺人を意味していて、占領軍と占領軍がもたらしたギャングどもによって犯される犯罪に加えて宗派浄化と女性殺害が原因となったものである。

 5年間がたって、占領軍とその同盟諸国は自分たちの嘘を使い果たし、彼らが上陸する土地ではどこでも破壊と荒廃と悲劇が一緒に上陸するのだということを世界に実証して見せたのである。5年がたって、(2002年12月の)ロンドン会議での戦争と占領の命令者たちは一人また一人と失脚し始めた。占領軍の戦車の上に乗ってやってきたこの命令者たちは、自分たちが民兵と汚職の指導者以外の何者でもないということを証明して見せた。彼らは自らの問題を解決するために武装紛争に頼ったために自分たちの内部の協調でさえも維持できなくなった。

 占領から5年がたって、イラクはあらゆる犯罪者ギャングどもが何の制限もなく歩き回る世界最大のテロの基地に変わってしまった。

 そして悲しいことに占領から5年がたって、安全は幾百万ものイラク国民によって探し求められる永遠の夢になってしまった。生きて生物的存在を維持する最低限の要素などは、過去の話となってしまった。

 この日は抗議と拒否の一日であると宣言しよう。この日に「占領を終わらせなければ安全も安定もない」「占領軍によって押しつけられた機構を解体しなければ安全も安定もない」と宣言しよう。占領政策を撤廃しなければ安全も安定もないのであり、その占領政策とは、占領軍とその同盟者たちによって行われているあらゆる犯罪行為に正当性を与えたグループを押しつけることによって、民族や宗派でイラクの人間を分断するものである。この日に「シーアでもない、スンニでもない、占領は人間の敵だ」とスローガンの声を上げ、「占領軍の干渉があろうとも、シーアでもない、スンニでもない、我々は人間だ」や「占領にNO、宗派主義ギャングどもにNO」の声を上げよう。

 占領軍には、4月9日が占領とその犯罪に対する抗議の一日であることと、彼らにイラクで起こった惨事の責任があるということ、そして彼らはきっぱりと追い出されなければならないのだということを思い知らせてやろう。

2008年3月31日月曜日

IFCがイスラム政治勢力の暴力を批判

バドル軍およびダーワ党の民兵とマフディ軍の間の激しい戦闘に関する声明

イラク自由会議 2008年3月26日

 2日間にわたって、暴力的な犯罪と、殺人と、政治的社会的混乱、がバグダッドやバスラやクートやヒッラなどの諸都市で繰り広げられた。

 イラク国軍と警察部隊を装って、イスラム最高評議会のバドル民兵軍とダーワ党の民兵が、たった今に至るまで起こっている血塗られた事態の中で顕著な役割を果たしている。彼らは自分たちの極悪非道な犯罪の口実として、無法者と戦っているのだと言ってマフディ軍のことを指し示す。

 マフディ軍はそのお返しにバグッダッドのシュラ地区やザウラ地区やフセイニア地区で店を開いたら結果はこうなるぞ、と多数の商店主たちに警告して脅迫を加えた。彼らはまた、学校当局に対して、もしも生徒が学校に登校するのを許したら最悪の運命に遭遇するぞという脅迫を行った。皮肉なことに彼らはこのような行為を「市民的不服従」と呼んでいる。

 また、この2日間に、人々は手当たり次第の銃撃と殺人がサダウンやバッタウィーンやザファラニヤやパレスチナ・ストリート(バグダッドの地域)で行われるのを目撃した。そうした地域では武装集団が目の前でカフェや酒店や診療所を攻撃するのに、警察部隊はそんなギャングどもを押さえ込むために動きはしなかった。その結果何十人もの人々が殺されたのだが、メディアはこれらの事態を放送しなかった。それと同時に政府はバスラ市とバグダッド市の水と電気の供給を完全に止める決定を下し、幾百万人もの人々の苦しみをさらに増大させた。

 民兵を基盤とするマリキ政府やジャファリ前政府に、今日起こっている血まみれの事態の全面的な責任がある。民兵を解散させるどころか、彼らは内務省と国防省を完全にバドル軍とダーワ党とマフディ軍の民兵どもの手中に入れてしまい、彼らはイラク社会に全体重をかけてのしかかる悪夢へと変わったのである。過去2日間の事態は、警察とイラク国軍がどんなに分裂していて凶暴で無責任であるのかを示した。それは過去数年にわたって民兵と彼らの犯罪行為から苦しみを味わったイラク社会に安全や安定をもたらすのを妨害するものである。

 これらの民兵集団の間で吹き荒れている武装紛争は、その中で押しつけられる恐怖の雰囲気とパニックの感情と不安が人々の間に生み出され、何百万人もの罪もない人々の命が危機に瀕しているのであり、イラク占領計画の失敗の波紋の一部である。それは民兵組織の間での富と権力の分け前を得るための闘争を巡る権力獲得の闘いの一部である。このギャングどもは10月に選挙が予定されている州当局の中で最大の分け前を獲得する準備をしているのだ。

 こうした事態は一方では、ブッシュの新政策は失敗するだろうとしたイラク自由会議の見解の正しさを立証するものとなった。この新戦略は悲劇と苦難と大混乱を新たにもたらした以外の何物でもない。従って、安全と安定は民兵を基盤にする政府が権力を握っている限り、危機に瀕しているのである。

 イラク自由会議は都市や町の支部に指示を出して、自分自身と家庭を守るために大衆の隊列を組織し、どんな武装グループに対しても自分たちの治安と安全を危機にさらさせないようにした。そしてまた、イラク自由会議のメンバーはイラクのどこにおいても率先してこうしたギャングどもから学校や商店主を守り、安全部隊を結成しなければならない。

 イラク自由会議は全てのイラク国民に、イラク自由会議の隊列に合流し、ギャングどもに我々の運命を変えさせないために可能な限り早急に安全部隊を結成するように呼びかける。

2008年3月30日日曜日

アメリカ政府とその同盟国の蛮行5周年に当たっての世界の反戦・反占領運動へ

サミール・アディル イラク自由会議議長 2008年3月18日

 3月19日の記憶は世界中で恐怖を作り出している。この日、人類は自分たち
の運命がアメリカ政府の一握りの犯罪者と吸血鬼の手中にあるということを知る
のである。3月19日は、自由や市民の権利や人間の尊厳というものは、アメリ
カと世界のその同盟者たちの企業マフィアどもの利害にとっては何の価値もない
のだというメッセージである。
 5年がたった後、イラクに対する戦争と占領を始めた当時ブッシュ/チェーニ
ー政権によって宣伝された大量破壊兵器に関するウソが暴露された。サダム・フ
セインは今日のイラクほど隣国に危険なものではなかったが、イラクは中東地域
と世界にとっての危機が一触即発になっている。今日、イラクは世界にテロを輸
出する最大の基地となり、テロリスト・グループが自分たちの問題の決着をつけ
るための戦場になってしまった。もっと悪いことは、宗派間紛争と人間的な価値
に基づかない民衆の分断というイラク型モデルが中東諸国のモデルとなったこと
である。言い換えれば、イラクはブッシュとコントレーザ・ライスによって伝道
されている大中東圏構想のモデル案なのである。その上、宗派間紛争の炎はイラ
クの近隣諸国を巻き込み、歴史に逆行する考えのグループが状況を利用している
のである。
 およそ100万人の命が奪われ、400万人以上のイラク人が国内外で住みかを追わ
れ、失業率は60%以上であり、極端な貧困が何百万人もの子どもや女性や男性を
打ちのめしている。その上、イラクの何十億ドルもの富が略奪され、チェーニー
の企業仲間や宗派主義民兵のポケットに入れられるのだ…。
 今も吹き荒れている5年間の戦争の経験が教えているが、戦争前夜にロンドン
やローマやパリやマドリードや東京やニューヨークやトロントやシドニーの街頭
に出た何百万人もの人々は血に飢えたアメリカ政府がその野蛮な政策を実行する
のを止めることはできなかった。
 我々の運動の弱点は、1年間にせいぜい1回か2回この痛ましい開戦日を思い出
すことのみに自分たちの力を示していることであり、その一方で、アメリカ政府
はイラクの民衆を殺す軍事機構を毎日誇示しているのである。アメリカ政府は中
東地域と世界中で新しい掟と構想を押し付けている。アメリカ政府は自分の利益
を守るために宗派主義グループ(シーア派とスンニ派のイスラム政治勢力)を支
えている。バグダッドのライアン・クロッカー米国大使は宗派主義民兵に500
万ドルを与えているが、民兵たちは出自に基づいて人々を殺し、毎日家の中にい
ることを強制するために女性を殺害しているのである。
 反戦運動は「戦争にNO」というスローガンを掲げるだけで、それで十分だと
考えている。しかし、イラクには成長しつつある運動が存在するのであり、それ
は毎日占領軍とイスラム政治勢力やテロリスト・グループに対峙し、「シーアで
もない、スンニでもない、我々は人間だ」と「占領にNO、宗派主義ギャングに
NO」というスローガンを掲げている。この運動は占領軍を追い出しテログルー
プをイラクから一掃するために毎日闘っている世界の反戦運動の一部である。こ
の運動は反戦運動の先頭に立つ自由擁護勢力の支援を必要としている。MDS(民主
主義的社会主義運動)と全交(平和と民主主義をめざす全国交歓会)を先頭とする日
本の反戦運動は、イラクの自由擁護の運動に限りない支援を提供してきたし、そ
の地位に質的な変化をもたらした。このモデルは、イラクと中東地域の政治的均
衡を変えることが可能なのである。
 もしもイラクにおける自由擁護の政教分離の代案がなければ、占領は終らない
だろう。イラク自由会議のような進歩的な自由擁護勢力によって占領軍を打ち負
かすことは、中東地域と世界の政治地図を変える第一歩である。ビン・ラディン
であろうがイランのムラー[イスラム法学者]どもであろうが、イスラム政治勢力
による占領軍の打倒は、世界を大混乱とテロの最大の渦の中に投げ込むことを意
味するに過ぎない。
 もしも世界の反戦運動が国家テロを終らせたいのなら、選択肢は一つしかない
―国家テロは、アメリカ政府や西洋諸国の政府やイスラム主義グループがちょう
ど行っているのであり、イラク国内の自分の同盟者を支援して資金を提供してい
るのである。言い換えれば、イラクの自由擁護運動を支持することが、平和運動
が勝利を得る唯一の道であり、イラク自由会議はその先頭に立っている。
 我々が(2005年)3月19日をイラク自由会議結成の日に選んだのは、我
々がイラクから占領軍とテログループを追い出し、人間を人間として生まれたこ
とをもとに規定する政教分離した国家と政府を設立するために活動すると決意し
ていることを世界に示す明確なメッセージだったのである。

2008年3月20日木曜日

IFCから3・20イラク反戦国際共同行動への連帯メッセージ

日本の同士のみなさん!

対イラク戦争と占領から5周年にあたり、イラク民衆からのメッセージを本日のみなさんの集会に送ることができて光栄です。
イラク侵略以来、100万人ものイラク国民が殺され、400万人が故郷から逃げ出さざるを得なくなりました。イラクは今や人道上の大惨事の状態になっています。
イラクではどの都市でも女性が殺されています。最近に限っても、バスラ大学だけで、本当にバスラ大学だけで、27人もの教員が暗殺されました。アル・モスル大学では宗派が違うという理由で子どもたちが学校から逃げ出し、労働現場に入ってしまっています。
若者はイラク社会のイスラム化には飽き飽きしています。
清潔な水も、電気も、仕事も、普通の生活も、イラクにはありません。
以上がイラクにおける戦争と占領の5年間の結果なのです。

IFCは、対イラク戦争開始と同じ日を選んで結成を宣言したわけですが、その2005年3月20日の創設以来、イラクと全世界の民衆に、戦争と占領を終わらせ、今とはことなる生活を作ることが私たちの義務であり、そしてそれは可能なのだと言うことを示してきました。
 私たちイラク人、すなわち市民、女性、男性、労働者、学生、主婦は、イラクでことなる歴史を作り上げることが可能だし、自分たちの運命を自分たちの手に獲得する毎日の闘いに取り組んでいます。
 そしてそれは可能なことなのです。なぜなら、私たちは日本や世界のほかの地の、みなさんのような人々からの支援を得ているからです。

 私たちはイラクで日々の闘いに取り組んでいますし、みなさんは日々証明されていますが、みなさんはこの闘いにおける私たちの同士であり、みなさんはイラク民衆を失望させることがなく、イラクで自由と平等の声を響かせるために私たちへの支援の手をさしのべてくれ、今日のイラクでもしも実現するとしたら夢であった、そんな時にサナテレビを本当に実現されたのです。こんな事が起こったのは、ただ一つの事実があったからです。すなわち、私たちが必要としたその時、その場に、みなさんがいたからです。
イラク民衆は、女性も男性も、占領者やアメリカやイスラム民兵の手先どもと対決する同じ戦線にみなさんがいることを誇りとしています。
同士のみなさん、私たちはイラク民衆と日本民衆に約束しますが、イラク占領を終わらせる私たちの闘いを拡大し、イラクに政教分離した民主的な国家を作り上げます。
この機会に述べたいのですが、私たちと共に肩を組んでいる同士のみなさんに感謝いたします。私たちの任務は、みなさんがいなければ今よりどんなに困難であったことでしょうか。
みなさんに感謝いたします。そして、前進しましょう。

IFC議長 サミール・アディル

戦争反対の24時間行動-ワシントンDCの行動に参加しよう!

UFPJ(平和と正義のための連合) 2008年3月6日 

イラクでの違法な戦争と占領を支える5つの「戦争の主柱」に反対する共同の非暴力直接行動と市民的不服従行動のかつてない日になることを約束しているその当日まであとわずか2週間となっている。
3月19日の水曜日には、ほぼ40州(これまでのところ)の人々がこの歴史的な行動日のためにワシントンDCに集まるだろう。そして毎日新しいグループが署名をしている。昨日も真の多数派、チェサピーク気象行動ネットワーク、銃撃を止めようビリー牧師と教会、ルード・メカニカル・オーケストラ、ボルティモア・アルジェブラ・プロジェクトが参加の準備をしていると聞いたばかりである。
我々は、あなたも3月19日にワシントンDCに来ると決めることを願っている!遅すぎることはない!新しく改訂されたもっと多くの資料や集合場所や訓練や行動の詳細やダウンロードしてあなたの地域に張り出せる新しいチラシが毎日アップデートされる5yearstoomany.orgをチェックしよう!
もしも3月19日にワシントンDCに来られなくとも、それでもなお、あなたができる最も寛大な寄付をすることによってこの日の成功を保障する助けとなることができる。リーフレットを印刷し、横断幕を作り、サウンド・システムを借り、このように一日の他の支出を全て払うには資金が必要である。我々はまた、人々が払うかもしれないどんな法律上の支払いもやりきる助けとする基金に頼って活動している。そして、もしも十分な資金を集めたら、それも早急に十分な資金を集めたら、学生に旅行費用の補助を提供することができるだろう。あなたの財政支援はこの重要な日のあらゆる可能性に手を届けることを可能とする助けになるだろう。

24時間行動
3月18日(火):ユニオン・ステーションで警鐘を鳴らす

 5年間の戦争を思い起こす沈黙の5分

 このわくわくする創造的な行動で平和のための30分を取ろう!我々は午後5時に集まってユニオン・ステーションへの移動の用意をして、同時に、5分間その場で静止する。再度動く時には立ち上がろう-戦争をとめようというコールを人々にしながら歩みを進める。

3月19日(水):イラク戦争5周年

 全日行動の情報場所:マクファーソン・スクウェア、15番とKストリート、NW[北西]

  ここで必要な情報を全て手に入れよう。一日の予定、行動のガイドブック、地図、音楽である。冬の兵士の証言、詩の朗読、食べ物、法律支援と医療支援、さらにもっとあるだろう!
午前7時半:集合開始
 午前11時と午後2時:これまでに起こったこととこれから起こったことの行動最新情報!
 活動開始 午前8時
 IRS[内国歳入庁。日本の国税局にあたる。徴税の取り立てのひどさと納税申告手続きが複雑なことで悪名高い]を包囲するグループがあるだろうし、他のグループはKストリート交通路の戦争で儲けている企業を封鎖するだろう。戦争にノー温暖化にノーはアメリカ石油協会で石油と国家の分離を要求するだろうし、グラニーズ[おばあちゃんたち]は復員軍人援護局で編み物をするだろう。それと同時に、死者の行進はアーリントン墓地[無名戦士の墓のある国立墓地]から開始して中心街を進むだろう。午前9時には平和を求める退役軍人行進が開始して、ホワイトハウスと退役軍人援護局の近くで行動を最高潮にするだろう。正午には学生が街頭でダンスをして、戦争を忌避しようと言って、途中で戦争によって利益を上げている者や軍人募集担当者やメディアのことを暴露するだろう。
午後のさなかにはワシントン市中とホワイトハウスの外側で水攻め拷問[手足を縛り付けた上で、布で覆った顔に大量の水をかける。CIAが「テロ容疑者」の「尋問」に使い非難されている]の実演もあるだろう。
 我々は街角での詩人や人形劇や、行進楽隊やさらに多くのものをこの戦争の犠牲者を劇的に追悼するために使うだろうが、一方で戦争を引き起こす者たちを創造的な方法で混乱に陥れ、生活や芸術や地域や平和の問題に我々が取り組んでいることを祝福するだろう。幾千幾万人が大きなグループや小さなグループでワシントンDCの中心街の中を移動し、全ての人が共に活動して戦争を推進し戦争から利益を上げている者たちを暴露し、混乱に陥れ、変えてしまっているという状況を想像してもらいたい。

終わりの行動:午後5時-リフレクティング・プール

民主党全国委員会本部へのでも行進
 我々は首都の西側に集まって、鍋やフライパンを持って、抗議の騒音を出してキャピトル・ストリート南東430Sの民主党全国委員会本部にデモ行進する。その日の始めに我々はKストリートの共和党にメッセージを届けているだろう。
我々は彼ら全員に知らせたいのだ:すなわち、我々は民主党と共和党の指導者たちが死と破壊とウソに責任があると考えているのである。我々は彼らに我々がどんな変化を望んでいるか、そして我々の平和を求める要求が尊重され、全てのアメリカ兵士が帰国するまで行動を続けるのだと彼らに知らせるだろう。
この戦争5周年の歴史的な行動日に欠席しないでもらいたい!

2008年2月23日土曜日

Anchors Away![碇(いかり)を上げろ!]

 セン高校を救おう連合月刊ニュースレター 2007 年 9月

お帰りなさい…セン高校から軍事学校を追い出す運動に参加しよう

 セン高校の生徒、保護者、教員、RNA[リックオーバー海軍学校]士官学校
生のみなさん…。全てのみなさんのがすばらしい夏を過ごし、実り多い新学期を
迎えることを願っています。
Anchors Awayは、見ての通り、3年目も戻ってきました。セン高校を救おう連合
は、セン高校の中にある軍事学校に反対し続けています。私たちの立場は変わり
ありません…軍事学校はセン高校の建物から追い出されなければなりません。私
たちは、セン高校の一員であろうがリックオーバー海軍学校の関係者であろうが
、みなさんが軍事学校をセン高校から追い出す運動に参加されるように願ってい
ます。私たちが「海軍は出て行け」「碇を上げろ」と声を上げるのには主に3つ
の理由があります。
1.セン高校の建物の内部に軍事学校を置くという決定は、学生や教職員や保護
者やより広い地域住民の広範な激しい反対があったにもかかわらず、デーリー市
長とアルダーマン・マリー・アン・スミスと教育委員会によって行われました。
全ての人が決定にあたっての民主的な過程の中で発言することを要求しました。
この要求は全く耳を傾けられませんでした。軍事学校に対する反対は多くの形で
続いています。たとえば、生徒・教員・保護者・地域住民委員会はセン高校の将
来長期計画を討議してきて、セン高校の建物の中でも軍事学校の継続に反対を表
明し、同時に地域で広がってきたセン高校の才能と可能性の価値を認めています

2.セン高校を救おう連合は、改善を続けすでに高い質を持つセン高校に軍事学
校が否定的な影響を与え続けるのではないかと心配しています。セン高校の教育
カリキュラムは削減されていますが、来年も軍事学校が建物内に居座って新たな
授業を追加することが許されたら、もっと削減されるでしょう。セン高校の授業
はもっと過密になり、生徒は必要な設備の利用を制限してきたのに、RNAは生
徒一人あたりの空間が多く、最新の器具や設備をより多く持っています。RNA
の生徒はセン高校の中を歩き回ることができるのに、セン高校の生徒はRNAの
区域にはいることは許されません。これは教育の不平等です。軍隊が拡大してい
ることを目のあたりにしたセン高校の教職員と生徒の動揺や勉学への集中という
問題が、セン高校を救おう連合がこの闘いを続ける新たな理由となっています。
3.セン高校を救おう連合は軍事教育に反対しますが、軍事教育は若者に提供さ
れるべき種類の批判的な思考や教育を促進しません。RNAの軍事教育はアメリ
カ政府の非合法で不正な戦争-イラク戦争のような戦争です-のための訓練と人
員募集になっています。(国連憲章は、アメリカ合衆国の法律の一部になってい
ますが、一つの国家は最初に攻撃を受けない限り他国を攻撃する権利を持たない
と明記しています。イラクはアメリカ合衆国を攻撃しませんでした。そのため、
対イラク戦争は不法ではないでしょうか?)セン高校を救おう連合は他のどこか
の場所だけではなく、セン高校の建物の中でこの種の訓練が続くのを見たくあり
ません。教育委員会のJROTCのウェブサイトは、海軍JROTCの卒業生の
約40%が現役兵士として入隊していると賞賛していますが、それは軍事カリキ
ュラムに入っていない生徒よりもずっと高い割合です。
 セン高校から軍隊学校を追い出す運動に参加してください。Anchors Away に記
事を書きたいかインタビューを受けたい人は知らせてください。セン高校を建物
全部に取り戻しましょう!海軍は出て行け! 碇(いかり)を上げろ!
※JROTC(Junior Reserve Officers' Training Corps ジュニア・予備役将
校訓練部隊)
ROTCは大学生が奨学金を受ける代わりに卒業後に軍で働く制度。在学中にも
軍事訓練を受けなければならない。JROTCは高校生が対象。通常の授業の代
わりに、ライフルの使い方などの軍事トレーニングを受ける。JROTCは現在
全米約3000近くの高校で行われている。

2008年2月15日金曜日

米軍がIFC本部を襲撃

またもやアメリカ軍が自暴自棄となってイラクの自由の声を押さえ込もうとしている

イラク自由会議 メディア・センター   2007年2月12日

 新たに卑劣な動きが起こった:占領軍はイラクの自由の声を排除しようと新たな策動をして、本日午前2時にバグダッドのIFC本部を襲撃し、その際に本部の中に押し入って文字通り物理的に警備員に襲いかかり、彼らを数時間にわたって雨の中に立たせたのである。
 以前の多数の事件から分かることだが、このような企ては武器を探したりテロリストの活動に関する捜索ではなく、実際には彼らが占領とその傀儡に反対するどんな声をも威圧して排除しようとするものである。
 結成以来ずっと、IFCは常にイラクの自由の声であり続け、安全部隊を設立して部隊が活動する地域では犯罪を防ぐことができ、サナテレビを開局してきたのであり、占領軍は決して安心することはなかったのである。
 それに加えて、占領軍はこのような行為を実行することは占領の目的を前進させ民衆の意志を打ち砕くと信じている。しかしながら、彼らは常に忘れるのだが、このような行為は我々の決意を増大させ、占領を終わらせるのを早める闘いを前進させる我々の意志を力づけるだけである。
 IFCは、このような卑劣な行為が我々を震え上がらせたり闘いから後退させることはないし、最後の勝利まで歩みを続けることを宣言する。

2008年2月5日火曜日

5年間は長すぎる UFPJ活動通信 2008年1月28日

2008年3月19日
  • アメリカのイラク侵略5周年

  • 戦争と占領の6年目の始まり

  • 無意味な死と大量破壊の6年目の始まり

 大統領候補者たちも、連邦議会も、ホワイトハウスも、メディアも、その全てが今年の秋の選挙のあとまでイラク問題を論点からはずすために懸命になっているように見える-我々はそのような事はさせられない。彼らは、現在から新しい大統領や新しい議会が就任するまでの間に、さらに幾百ものアメリカ兵士と幾千ものイラク人を死なせたいと思っているのかもしれないが、我々はそんな事は望んでいないのだ!

 平和と正義のための連合は5周年当日とその前後の一連の活動を呼びかけ支持しているが、それらの活動は戦争に反対する声が強まっていることを証明し、我々の運動を強化し広げる助けになるだろう。我々はみなさんにこうした活動の成功を確実にするために合流するように要請する。

  • 3月13-16日、冬の兵士:UFPJの加盟グループである反戦イラク退役軍人の会が3月13―16日のワシントンDCでの歴史的な公聴会を組織している。イラクとアフガニスタンでの戦争の退役軍人はイラク人やアフガン人と同様に、アメリカ国民にこの戦争の真実を語るだろう。UFPJは地域のグループや個人が冬の兵士公聴会に直接つながり広げる取り組みを計画する手助けをしているが、我々はそこから全米で地域住民が公聴会を視聴するために集まれるようにライブビデオの現地テレビ放送が見られるようにすることを願っている。

  • 3月19日、ワシントンDCでの大規模な非暴力直接行動:UFPJはイラク戦争になお反対している非暴力直接行動と市民的不服従の最大の日となるだろうと期待している取り組みの組織化をしている。我々はデモ行進をし、ビジル[街頭の祈りの会]をし、議会のロビー活動をやってきた-今や我々の身体を多数並べるときだ。我々は、可能な人は誰でも3月19日の水曜日にワシントンDCで合流して、市民的不服従行動に参加するか、支援活動の援助をするように勧める。我々はこの壮大な行動日に50州全てから参加団を迎えるために活動している。

  • 3月19日、全米地域行動:3月19日にワシントンDCで大規模な参加者を得られるように一生懸命活動している一方で、この日に地域で目立って声を上げる必要もまたある。連邦議会は会期中ではないので、選挙区の下院議員と上院議員は地元の区/州にいるだろう。我々は、3月19日にワシントンに行くことができない人たちには地域活動を組織して参加することを勧める。これらの取り組みは場所や性格もさまざまではあろうが、ワシントンの諸行動と全て結びついているし、政策作成者に同じメッセージを送り続けるだろう。:すなわち、この戦争と占領を終わらせるときだ!と。

 我々が5周年をこの戦争の最後の周年にする手助けをしていただきたい!5年間は長すぎる、の行動を必要なだけ目立ち力強いものにすれば、相当な資産を手に入れることになるだろう。この決定的な動員を支えるために今日あなたができる最も寛大な募金をしていただきたい。

 我々に合流して3月に可能な限り最強の活動を作り上げる尽力をしよう-その行動は5周年を記すだけではなく、1年間を通じてさらに先までも実行される決定的に重要な仕事へと我々の運動を推進する助けとなるだろう。共に、我々はこの戦争を終わらせ、アメリカをより平和的で公正な優先順位へと方針を転換させるだろう。

2008年1月20日日曜日

宗派主義ギャングに反対して立ち上がり女性の殺害を終わらせよう

イラク自由会議 2008年1月16日

 バグダッドのIFC本部で、特にバスラし(バグダッド南方500km)における武装ギャングどもによる女性の暗殺が最近増加していることについて記者会見が開催された。

 フリヤル・アクバルIFC女性局長は、「私たちは女性殺害を終わらせなければなりません。女性は今日、宗教主義、宗派主義のギャングどもに対してあらゆる手段を使って自らを防衛するどんな権利も持っています。」と話した。彼女はまた、そのような犯罪が犯されているのに犯罪者どもが罰をのがれて何の重大な結果も被らないのを、IFCは何もしないで傍観することはなかったしこれからも傍観しないだろうと語った。「私たちの経験では、こうしたギャングどもは深刻な行動を起こさなければ犯罪をやめることはないでしょう。」と彼女は付け加えた。記者会見は数十の衛星放送チャンネルと記者団が出席し、記者会見の内容を引用した。

 特筆するべきことだが、フリヤル・アクバルはイラク自由会議によって開始されたキャンペーンの一つとして、同じ問題についてキルクークで記者会見を開催した。

アレキサンドリアで100人以上の女性がイラク自由会議に加盟

メディアセンター/アレキサンドリア イラク自由会議 2008年1月1日

 イラク自由会議はアレクサンドリア市(バグダッド南西60km)で大衆集会を開催し、宗派間暴力のために住居から逃げ出さざるを得なかった、追い出された家族や未亡人や孤児たちに人道的な支援を届けることを実行し確約した。ナイム・モサ(IFC中央評議委員)によって開会が行われ、彼はIFCの役割と、IFCが民衆の中に存在し続けていること、IFCは宗派の違いによる分け隔てを拒否していることを説明した。彼はまた、イラク全土に広がっているIFCのスローガンである「シーアでもない、スンニでもない、我々は人間だ。占領は人類の敵だ」がどれほど重要なものであるかを強調した。

 その後、ザイナブ・アリ・アブドゥラー(IFCアレキサンドリア支部女性問題担当)が演説を行い、その中で彼女はこの困難な時期にIFCが取り組んでいる尽力を高く評価した。集会には多数の女性が出席し、彼女たちの中から100人以上がその場でIFCに加盟した。

2008年1月18日金曜日

パキスタンにおける法の支配を支持しよう

コードピンク 活動通信 2007年12月27日

 私たちの心と気持ちはベナジール・ブットの死を悼むパキスタン民衆と共にある。私たちは彼女の家族と、数十年来ブット一家を励ましの源泉であると見てきた幾百万もの支持者たちに、深い哀悼をささげる。私たちはまた、この凶悪な犯罪で殺害された他のパキスタン人の家族に対して弔意を表明する。

 私たちコードピンクは、「次の戦争を今とめよう」を執筆している時にブット元首相と連絡を取り合っていた。実際、ブットは快く一文を寄せてくれてが、それは過激主義と「地球上に誰も勝者がいないハルマゲドン[大決戦]に至る文明間の衝突」に反対するための主張であった。
 もしもブットの死が何かを証明するとしたら、それはムシャラフ政権が完全に失敗し、ムシャラフを支援するブッシュ政権の政策が完全に失敗したと言うことである。パキスタンの市民社会は長らくムシャラフの辞任を要求してきたのである。今やナワズ・シャリフ元首相のような新しい指導者がこの要求に自らの声を付け加え、ブットの死の責任はムシャラフにあると主張して彼の退任を要求している。

 コードピンクは、ムシャラフが民主的なパキスタンに今日立ち向かう最大の障害物であるということに同意する。彼は過激主義者と闘うこともできないし、法の支配を尊重する社会を築き上げることもできない。コードピンクの共同創設者のメディア・ベンジャミンと活動家のタイゲ・バリーが最近、彼の独裁主義のやり口を味わったのであるが、二人は政府機関員に銃口を向けられて誘拐されカー・ジャックされ、それから国外追放されたのであり、その理由は民主主義支持の運動を支援したからである。

 アメリカ政府はこの機会を使ってパキスタンに対する政策を根本的に変えなければならない。ブッシュ政権はムシャラフに対する揺るぎない支援者であり、2001年以来100億ドル以上の財政支援を彼の政権に提供してきた。ムシャラフがパキスタンの民主勢力を攻撃するためにアメリカの資金を利用したために、パキスタンの穏健な政教分離勢力の中で反米感情が高まることとなった。アメリカ政府に対して、ムシャラフが退陣して暫定政権が独立した司法を回復し、報道機関に対する規制を撤廃し、公正な選挙の条件を準備するまで援助を差し止めることを求める私たちの署名に協力してもらいたい。

 私たちはまた、パキスタンで過激主義が増大する重大な根本的理由の一つへの注意の集中を開始しなければならない。:すなわちそれは極端な貧困であり、特にアル・カイダが最も活動を活発にしている部族地域で特に根強いのである。

 ベナジール・ブットは私たちの本のために書いてくれた文章の中でこのことについて語った。彼女の言葉は当時心を強く打ったが、彼女の死に際してなお一層心を打つものである。
 「宗教的過激主義の背景に背を向けて増大している貧困を無視しても、すでに困難な世界の状況を悪化させるばかりである。対テロ戦争とは第一に暴力の使用をもとにした戦争だと理解されている。しかしながら、経済自身が暴力を持っているのである。ちょうど自ら食べることができない家族の自暴自棄が持つように。」
 「戦争好きや強欲というものは大きな希望を持って始まった新世紀を特徴付けるイメージになることはできない。私たちは精力の方向を向け直して、民主主義の価値や、責任性や、広範な基盤を持つ政府や制度を推進しなければならないし、そのことで民衆のまさに現実の、まさに緊急に必要なものに応えることができるのです。」

 パキスタンにおいてであろうが、自分の国においてであろうが、私たちは寛容と協力と人類家族の緊急の必要を満たすことをもとにした世界を築くことに献身することで、ベナジール・ブットに賛辞を送ることができる-そしてそれらがもっと平和な世界の主要な柱なのである。

連邦議会はイラク戦費700億ドルの白紙小切手の投票を行う見込み

UFPJ(平和と正義のための連合)活動通信 2007年12月10日

 イラク占領の無条件の予算に700億ドルも認めるであろう民主党と共和党との間の連邦予算の取引は、当分は効力を失ったように見える。しかしながら、電話や議員事務所への訪問はなお必要である。連邦議会は12月14日の金曜日を越えて政府の業務を維持するための予算法案を通過させなければならないので、共和党がどの予算法案にもイラク戦費を含めるのだと主張する危険性が残っている。我々は、連邦予算法案には、撤退以外のいかなるイラク戦費も決して入れてはならないと民主党と共和党の両党に明言しなければならない。

当初の活動通信
2007年12月10日: 連邦議会上院の指導部は悪魔との取引をする用意ができているようである。もしもブッシュが上院の国内財政支出を行えば、連邦議会はブッシュの非合法で破壊的なイラク占領費用を支出するだろう。弱点を知っているので、ブッシュは700億ドルの対イラク戦費の白紙小切手と一緒に必要不可欠な国内財政支出計画の増額を提供したり要求する用意はないようである。投票は早ければ本日火曜日にも行われるかもしれない。

 はっきりしているのは、こんな取引の敗者はイラク国民とアメリカ合衆国の国民だと言うことである。
 連邦議会の側では、兆候はいまだに錯綜している。金曜日には進歩議員連盟とイラク撤退議員連盟の議長であるリン・ウルジーとバーバラ・リーとマキシン・ウォーターズが民主党の指導部に手紙を書いて、アメリカ兵士を守り彼らのイラクの外への完全な移動に「厳しく予算支出を限定」しないいかなる法案にも反対すると述べている。

 我々は、電話をかけ、eメールを送り、訪問をし、議員事務所を占領して退去を拒否してきた。連邦議会の多数の議員がメッセージを受け取ったが、彼らはそれを思い出すことが必要であり、メッセージをまだ受け取っていない議員はもう一度その言葉を聞くことが必要だ。

 この予算支出を巡る闘いは長引き、いらいらさせるものではあるが、切迫して重要なものだ。我々はみなさんにお願いするが、今日、あなたの選挙区の上院議員や下院議員にメッセージを送る時間を取ってもらいたい。

 適切だと思われる方法を選んでいただきたい。:

  • 短い警告であることは分かっているが、友人を集めて、あなたの選挙区の議員の地元かワシントンの事務所の1カ所かそれ以上を今日か明日、訪問しよう。占領を終わらせろと力強く要求しよう。平和的な議員訪問は、短く終わるかもしれないし、十分な時間続いてイラクで殺された市民と兵士の名前を読み上げる時間があるかもしれないし、あるいは、継続して全てのアメリカ兵士と軍契約者の即時撤退に結びつかない全ての予算支出に反対すると国会議員が約束するようになるかもしれない。
     訪問活動を組織することができたらUFPJのホームページのカレンダーに投稿していただきたい。

  • 訪問活動を準備できなければ、電話であなたの選挙区の国会議員の事務所をあふれさせよう。連邦議会の電話交換台202-224-3121を通じて上院議員と下院議員の両方に連絡を取ることができる。
     彼らに言ってやろう。:アメリカ軍兵士と軍契約者の即時撤退を要求しないイラク占領のどの予算支出にもNOの投票をしろと。

  • 地元の新聞の編集者に短い手紙を書こう。あなたはイラクに関するニュースが新聞の一面から抜けてしまっていることに気がついているかもしれない。他の読者は連邦議会がイラク戦費に700億ドルの白紙小切手を与えることを検討していることを知りたがるだろう。軍人家族でさえこの戦争が間違いであり兵士は帰国するべきだと言うことに同意していることを示している、ロサンゼルスタイムズとブルームバーグ社の共同世論調査の結果をあなたは中に入れたいかもしれない。


 背景説明:

 連邦議会は政府と政府サービスの予算に必要な政府歳出法の大部分を通過させていない。連邦議会が先月通過させた暫定財政支出法案(「継続決議」)は12月14日に期限切れとなるので、議会は政府機関の閉鎖をさけるためにはその前に何らかの予算法案を通過させなければならないのである。戦争支持派の議員はこれを無条件のイラク戦費の投票を押しつける機会だと見ている。我々は舞台裏で起こっていることについてスタッフやメディアから矛盾した報告を受けている-しかし連邦議会は何らかのイラク戦費法案を検討するようである-一括支出法案(政府の全省庁の歳出法案を一つの巨大な財政支出法に一括するものである)とならんで、戦費は700億ドルにものぼるのである。連邦議会では民主党指導部が来年まではイラク戦費支出を取り上げないと約束している-しかし、その約束を反故にするかもしれないという気持ちを抱かせる兆候も存在する。

IFC女性局が最近のイラク女性に対する暴力についてキルクークで記者会見を開催

最近イラクで深刻で憂慮すべき問題となった、女性の殺害に反対する、IFCによって開始されたキャンペーンの一つとして、IFC女性局が2007年12月15日にキルクーク市で記者会見を開いた。記者会見はフィリヤル・アクバル女性局長と女性活動家のアジーバ・マジードが主催し、クルド語とアラビア語の衛星放送局や、キルクーク市の女性団体や活動家の代表多数が出席した。

 アクバールはこの深刻な問題についてのIFCの声明を読み上げて発言を始め、イラクの女性に対する殺害が拡大していることについて詳しく話し、IFCは何の対応もなしに座視してこの問題が大きくなるようなことはさせないと強調した。彼女は、IFCが女性を殺すギャングどもに立ち向かうことによって、IFCの支部が活動しているところではどこでも女性を守るために活動すると話した。

 彼女はまた、この記者会見は運動の開始であり、他の都市もこの運動に参加することになるだろうと付け加えた。この記者会見は強い政治的な反響を呼んでいる。

 特筆するべきことだが、イラク自由会議の対外関係事務所はこの問題を討議するためにバグダッドの国連人権委員会と会合を持った。

バグダッドのアル・フセイン地区で数百人がイラク自由会議のスローガンを繰り返す

イラク自由会議 メディア・センター 2007年12月15日



 バグダッドのアミリヤ地区のアル・フセイン地域で開かれた結婚式で、多数のIFCとサナテレビのメンバーに随行されたハッサン・クリルダールIFC副議長は、「スンニでもない、シーアでもない、我々は人間だ」とシュプレヒコールを上げる大衆によって暖かい歓迎を受けた。
 ハッサン・クリルダールは参加者にIFCの考えと「スンニでもない、シーアでもない、占領は人間の敵だ」という一つのスローガンの下で占領軍と宗派主義ギャングどもに立ち向かう必要があることを話した。
 また、サナテレビは多数の地域住民とインタビューを行い、住民は宗派主義ギャングたちと占領軍に対する怒りを表明した。
 軍隊のパトロール隊が結婚式の集まりの中を通ろうとしたが、彼らは結婚式の参列者が移動したり道をあけたりしなかったので引き返して別の通り道を使った。
 結婚式は占領と宗派主義ギャングに反対する地区の政治デモンストレーションに代わり、参加者たちは「スンニでもない、シーアでもない、我々は人間だ」のスローガンで結婚式の歌を歌った。
 さらに、IFCの新聞が配布され、このスローガンが地域に張り出された。そして地域の名士が民衆の家を開設してIFCの基本思想と考えを人々に教育してほしいと要請した。
IFC女性局が最近のイラク女性に対する暴力についてキルクークで記者会見を開催

 イラク自由会議 メディア・センター  2007年12月17日

最近イラクで深刻で憂慮すべき問題となった、女性の殺害に反対する、IFCによって開始されたキャンペーンの一つとして、IFC女性局が2007年12月15日にキルクーク市で記者会見を開いた。記者会見はフィリヤル・アクバル女性局長と女性活動家のアジーバ・マジードが主催し、クルド語とアラビア語の衛星放送局や、キルクーク市の女性団体や活動家の代表多数が出席した。



 アクバールはこの深刻な問題についてのIFCの声明を読み上げて発言を始め、イラクの女性に対する殺害が拡大していることについて詳しく話し、IFCは何の対応もなしに座視してこの問題が大きくなるようなことはさせないと強調した。彼女は、IFCが女性を殺すギャングどもに立ち向かうことによって、IFCの支部が活動しているところではどこでも女性を守るために活動すると話した。



 彼女はまた、この記者会見は運動の開始であり、他の都市もこの運動に参加することになるだろうと付け加えた。この記者会見は強い政治的な反響を呼んでいる。



 特筆するべきことだが、イラク自由会議の対外関係事務所はこの問題を討議するためにバグダッドの国連人権委員会と会合を持った。

南部イラクの部族の大会でイラク自由会議が暖かく歓迎され、その政策が行動計画として採択される

イラク自由会議 バスラ・メディアセンター 2007年12月8日
 「占領にNO、宗派主義と屈従にNO、石油ガス法にNO」のスローガンの下で、南部イラクの諸氏族が2007年12月8日にバスラ州で大規模な大会を開催した。これらの氏族はイランによるイラクの国内問題、特にバスラ市への介入に強く反対している。
 過去4年間の行為のゆえに、宗教政党や宗教組織は大会に招待されなかった。しかし、イラク自由会議はテロと占領と宗派主義に強く反対しているがゆえにこの大会への参加を呼びかけられた。
 イラク自由会議は、アブ・ワッタンが代表となり、いくつかの大会決議の策定に有力な役割を果たし、それはアルジャジーラ・テレビにも報道された。
1.反石油法戦線の闘争を支持する。
2.石油法案を拒否し、法案を阻止するように諸政党に呼びかける。
3.キルクーク市における人間としての出自を維持し、平和的な共生を可能にする特別の措置   を提供する。
4.イラク人の殺害あるいはあらゆる種類の腐敗に関与しなかった全ての囚人と拘束者を釈放   する。
5.宗派間の殺人と民族浄化を止める。
6.民族や宗派をもとにしてイラク社会を分断する連邦主義を拒否する。
 特筆するだけの価値があることだが、多数の発言者が占領と、テロと、宗派主義と、イランによる介入を強く糾弾した。
 ナシリヤの代表団と多数の警察署長がこの大会に参加した。イラク自由会議の代表団は、アブ・ワッタンIFC中央評議員とアブデル・カリム・カセムIFC中央評議員補佐で構成された。
 この大会はアルシャルキアやバビリヤやアルジャジーラなど、多数の衛星放送チャンネルに報道され、アブ・ワッタンに焦点が当てられた。その発言は対イラン戦争を開始しようとするアメリカの脅迫を強く糾弾していることを知ったジャーナリストたちの注目を集めた。

女性を殺害するギャングどもに反対して立ち上がらなければならない

身元不明のギャングどもがイラクの各都市で一連の組織犯罪と多数の女性の殺害を開始し、特にバスラでは最近の5ヶ月間で40人以上の女性が殺害された。そうした犯罪に加えて、これらのギャングどもはベール[ヒジャブ]をかぶらない女性に対してイスラム法に従って頭にスカーフを着ろ、そうしなければ厳しい結果になるぞ、と脅迫した。こんな残虐行為がバスラとイラク全土の女性とその家族の中にパニックを広げたにも関わらず、政府はそのような犯罪者たちを止める動きを全く作らなかった。この種の行為は、そのような犯罪の背後にイラク社会にイスラム法を押しつけようと必死になっている宗教グループが存在することを暴露している。このような行為と残虐な行いが、略奪や盗みや腐敗や反対者に対する暗殺のために利用されている民兵を基盤とした4年間のあげく、こうしたグループが政治的、社会的な力をおとろえさせているという背景となっているのである。
 このような行為は、こうしたギャングどものおきてや習慣や伝統を殺人やテロによってイラク社会に押しつける、新たな一章である。これらのグループはそうした犯罪の基盤を作りその凶暴性を解き放ったイラク占領の産物である。したがって、占領軍はこうしたギャングどもの行為について全ての責任があるのである。
 イラク自由会議はこのような残忍な行為を強く糾弾し、イラク全土の全てのIFC支部に対して、安全部隊を設立して、女性を守り、これらの犯罪者に対して立ち上がり、彼らが出てきた洞窟に追い返すように呼びかける。
 それと同時に、イラク自由会議はイラクの女性に行われているこの凶悪な犯罪について世界の自由擁護勢力の関心を喚起し、イラクの女性を守る法律を実行するように政府に圧力をかける抗議行動を組織するものである。

「ネイション」誌にビル・ワインバーグさんが寄稿

ビル・ワインバーグ

ネーション誌 2007年12月24日号

 現在進行している大量殺人によって大見出しからは隠されているが、イラクには活発な市民によるレジスタンス[抵抗運動]が存在し、占領軍と占領軍が保護している拷問政権と、そしてまたイスラム主義やバース主義の反乱者にも反対している。攻撃を受けているこの反対勢力-それは抑圧と暗殺の脅威の下にさらされている-は女性の基本的な自由を生き続けさせるために闘い、ハリバートン社や他の契約企業に反対する労働者の闘いの先頭に立ち、イラクの石油や他の資源の民営化に反対し、政教分離したイラクの将来を追求している。彼らが強調していることだが、いわゆる「イスラム政治勢力」が紛争の両方の側-すなわち、対占領協力者の政権と武装反乱者である-を支配している。このどちらの側もが反動的で疑似神権政治的な体制を押しつけようとしているのである。
 政策研究所のフィリス・ベニスがこのジレンマを明確に述べている。:「アメリカによるイラク侵略と占領の当初から巨大な問題が存在する。すなわち、我々が耳にする唯一のレジスタンスは軍事レジスタンスなのである。主要な分野の組織-石油労働者や女性や人権擁護者や他の多くの人たち-は全て、自らの安全を大変な危険にさらしながら、占領に反対する活動を続けてきた。彼らの多くは地域で活動をしていて、ほとんど全てがアメリカが支配するグリーン・ゾーンの外で活動しているので、彼らの活動に出会うことは西側のほとんどのジャーナリストはないし、アメリカの主要メディアのジャーナリストが出会う機会はほぼ全くない。」
7月4日にバグダッドで人気の高い市民の自己防衛部隊の指導者が殺害された。イラク自由会議(IFC)-それは市民レジスタンスの連合体である-によると、アメリカ軍の特殊部隊とイラク国家防衛隊が午前3時にアブデル・フセイン・サダムの自宅を襲撃し、警告も発せずに彼と彼の若い娘に発砲した。襲撃者たちはアブデル・フセインを連れ去り、血を流したままの娘は床に放置した。2日後に彼の死体が地域の遺体安置所で発見された。昨年来、アブデル・フセインは地域住民を守るためにIFCによって組織されている市民パトロール隊である安全部隊の指導者となっていた。他の多くのIFCメンバーと同様に、彼はサダム・フセイン政権の反対者であり、1990年代に2年間投獄された。彼の死は世界のメディアによってほとんど無視された。
 しかしながら、8月3日、日本の反戦グループの全交-平和と民主主義をめざす全国交歓会の略称である-の約100人のメンバーが虐殺に抗議して東京のアメリカ大使館の近くに集まった。一つの横断幕にはこう書いてあった。「アメリカ-イラクの治安部隊は市民の権利を推進しているのか、それとも独裁国家の殺人行為を推進しているのか?アブデル・フセインは死体で見つかったぞ!」と。
 ここで発言した中に2人のIFCの指導者がいて、その一人はサミール議長であったが、彼はこう言った。「アブデル・フセインは『スンニでもない、シーアでもない、人間にイエス』といったが故に、占領のない、宗派主義民兵のいないイラクの市民社会を建設しようとしたがゆえに、まさにそのために、彼らはアブデル・フセインを殺害したのです。彼らは、自由な社会にイエス、非暴力の社会にイエス、占領にノー、宗派主義ギャングどもにノー、と発言するイラクの唯一の声であるIFCを打ち倒せると思っています。しかし、それとは反対に、アブデル・フセインの暗殺後、多数の人々がIFCに加入しました。私たちは世界中から連帯のメッセージを受け取りました。みなさんのような民衆の支持がある限り、私たちは決してあきらめません。」
 IFCは2005年に結成され、労働組合や女性団体や地域の住民集会や学生グループを政教分離したイラク国家と占領の集結という2つの要求によって結集した。過去1年間の全交のもっとも顕著な成果は40万ドルの募金を集めたことであり、そのことでIFCが衛星テレビ局のサナテレビを開局する支援を行ったのである。
 サナテレビのロンドン・スタジオの責任キャスターで、バスラ出身の亡命者のナディア・マフムードは抗議行動参加者たちに言った。「私たちがIFCを結成したのは、占領にも、スンニ派やシーア派の民兵にも反対するためです。イラクに民主主義を持ち込むためにやって来たのだと言っているアメリカが、私たちの指導者を暗殺し私たちの事務所を襲撃するのはこれが理由です。そして、だからこそ私たちは占領を終わらせろと要求しなければならないのです。」
 他にもIFCの指導者たちは暗殺されてきた-それは普通、正体不明の民兵によって行われる-そして、IFCの本部およびサナテレビの国内スタジオとして使われているバグダッドの事務所はアメリカ軍によって2回にわたって襲撃された。マフムードとアディルが言うには、IFCはますます成功を収めているがゆえにそれだけますます脅威となっている-組織労働者と団結してイラクの石油の民営化に反対し、政教分離の反占領勢力を共同戦線にまとめ、バグダッドやその他の都市で宗派主義民兵から地域を解放しているのである。
 一方でアディルはIFCの安全部隊は武器を携行していると言う。-「イラクのどの家庭にもライフルがあります。これは武器がどのような使われ方をするかの問題にすぎません」-彼はIFCが市民による闘争を追求しているのであり、IFCのメンバーは反乱者ではないと強調する。「基本として私たちは武装レジスタンスの権利は当然あると考えています。」とアディルは言う。「しかし、今イラクに必要なのは市民レジスタンスだと私たちは確信しています。武装レジスタンスはイラクにテロをもたらしただけで、イラクを国際的な戦場に変えてしまったのです。」
 アディルはまた、サダム・フセインの独裁に反対する政治や労働者の闘いのベテランでもある。1992年に6ヶ月間投獄され、彼は牢獄で拷問を受けた。-彼は決して帽子を脱がないが、頭皮からこめかみに長い傷跡がのびているのが見える。彼はカナダでの亡命からイラクに帰国し、独立した政治的反対勢力の復活を助けた。
 アディルによれば、この反対勢力は2つの敵、すなわち占領軍とイスラム政治勢力に立ち向かっていると言う-スンニ派はアルカイダと結びつき、サウジアラビアに支援されているし、シーア派の民兵はイランから様々な段階の支援を受けている。これらの勢力がバグダッドを敵対陣営のつぎはぎ細工に変えてしまった。IFCは指導者の中にスンニ派とシーア派の両方の政教分離派のムスリム(そして無信仰者)を入れている。クルド人やさまざまな伝統を持つ人々も入れている。アディルの主張によるとIFCは現在バグダッドやバスラやモスルやキルクークやティクリートなど20都市に存在している。「私たちには幾千幾万もの支持者がいます。私たちは日々大きくなっているのです」と彼は言う。10月21日にキルクークで開催されたIFC第1回全国大会には、イラクの全ての主要都市から選出された代議員が出席した。
1年以上前にフセイニア地区で創設された約5000人が住むIFCのバグダッドの自治地区は、宗派浄化によって引き裂かれた町にある共生の孤島になっている、とアディルは言う。安全部隊のおかげで、その地区は宗派主義民兵の立ち入り禁止地帯となった。「2006年9月以来、フセイニアでは宗派主義者による殺人は起こっていません。」とアディルは誇る。IFCはバグダッドのスンニ派・シーア派の混住地区でさらに多くの自治地区を設立するために活動中であり、キルクークにも同様の自治地帯を持っている。
 アディルは暴力的な宗派主義の危機を作り出した責任をどこに求めるかについては明確である。「占領軍とアメリカが押しつけた憲法がイラクをスンニ対シーアへと分断しました。IFCはイラク社会のこの分断に反対する唯一の勢力なのです。」
 安全部隊は増大しつつあるIFC支持の柱である労働組合活動家が増えている。9月7日のバスラでの記者会見にはIFCの反石油法戦線の代表がイラク石油労組連合に合流して、外国の多国籍企業に広範な利用権限を与えるアメリカが書いた石油法の通過に反対するようにイラク国民議会に警告した。IFOU[イラク石油労組連合]のハッサン・ジュマ議長もIFCの中央評議員であるが、もしも法案が承認されたら、労組はイラク南部の油田から引いているパイプラインを閉鎖するだろう、と発表した。その5日前には、IFCがバグダッドの解放広場で抗議行動を展開した。アメリカ軍が集会を包囲し、広場への出入りを封鎖した。
 6月4日にIFOUは石油法に抗議し労働者に対して支払われるべき諸手当の支払いを解除させるために、4日間のストライキを打って、バスラ-バグダッド間のパイプラインを麻痺させた。ジュマを含む4人の指導者たちは「イラク経済への破壊活動を行った」からと逮捕命令を出された。逮捕命令は正式には決して撤回されなかったが、ストライキが終わったときには執行されなかった。ストライキの後にバスラにイラク陸軍の大部隊が駐留したにもかかわらず、7月16日のIFOUの反石油法戦線のデモ行進は数千人を参加させた。政府は最近、もしも組合が新たなストライキを打ったら、逮捕命令を執行すると脅迫した。
 ジュマは「石油法はイラク民衆の願いを代表するものではない。」と5月に組合から出した声明の中で言った。「石油法は外国の石油企業を石油部門に参入させ、いわゆる生産分与協定の下で民営化を実行するものである。IFOUは世界の全ての労働組合に我々の要求を支持し、各国政府と石油企業にイラクの油田に参入しないように圧力をかけるように呼びかける。」
 イラクの労働者の指導者たちももちろん、殺害の標的になっている。9月18日にIFOUは組合指導者のタリブ・ナジ・アバウは、アメリカ軍が車中の彼に発砲して射殺された。この殺害は標的を決めた暗殺ではなくて、むしろむやみに発砲するのを好む兵士たちの事例であったかもしれないが、それは長期にわたって続く組合活動家殺害の最新例にすぎなかった-ほとんどの殺害は民兵や暗殺部隊によって実行されるのである。
 危険な目に遭い脅迫を受けながらも、反石油法運動は高揚している。9月22日に反石油法戦線によって呼びかけられたバグダッドの解放広場での第2回集会は、数百人を参加させた-それは恐怖の雰囲気の中で顕著な成果であった。
 IFCの設立団体の一つであるイラク女性自由協会は、新憲法反対運動の先頭に立ったが、新憲法は1959年の政教分離の個人地位法をくつがえして代わりに家族内の紛争をシャリア法[イスラム法]の法廷にゆだねるものであった。OWFIの指導者のヤナール・モハンメドが言うには、この憲法は抑圧的な雰囲気を推し進め、ベールをかぶるのを拒否する「不謹慎な」女性に対して硫酸を投げつける攻撃が増加している。OWFIは占領下で急増した「名誉のための殺人」から逃れてきた女性のためにバグダッドでシェルターを組織している。モハンメド自身がおびただしい数の殺害脅迫を受け取っている。
 全交に加えて、IFCの連帯グループはイギリスやフランスや韓国で結成されている。アメリカではアメリカ反戦労働者の会がイラクの労働組合指導者の演説ツアーを行った。しかし、アメリカ合衆国ではイラクの市民レジスタンスのことはまだほとんど知られていない-左翼においてもそうである。
 イラクの市民レジスタンス運動について聞かれたときに、人気のあるインフォームド・コメント・ブログの発行者である中東学者のジュアン・コールは、「彼らは大部分が今のところ亡命していると思います。宗教グループの方がよく組織されていて海外からの資金を得て準軍事的組織を持っています。」と言っている。「野蛮の衝突」の作者である作家のギルバート・アッチャーだいたい同じ意見で「悲劇的なことだが、中東地域全体では、実際には左翼の進歩的な解放勢力は、歴史的な敗北の産物として、全く些末なものとなっている。」と述べている。しかし、アッチャーは石油労働者の闘いに勇気づけられている。「イラクで支持をする価値がありそうだと思うのは、バスラの石油・ガス労働者組合である。」と彼は言う。「これは真に自主的な労働組合である。そして彼らはとても敏感な立場にある。というのも、石油産業がイラクの主要な資源であるからだ。」
 ベニスもまた希望がそこにあると見ている。「石油労働組合はイラクの労働者そしてまたイラクの主権と統一を守る地域および全国での動員の驚くべき実例を提供している…。アメリカ反戦労働者の会の活動は、イラク占領に反対して労働者を動員し、同時に石油労働者への支援を作りだし、そしてまた別の一方の側からの国際連帯の実例を提供している。」
 「占領軍とイラクのカイライ政権がこの紛争を作り上げたのです。」とナディア・マフムードは言っている。「彼らが民兵を支え、テロリストのネットワークに門戸を開きました。アメリカは政治的自由を支持していません。彼らはイラクの資源を盗み出すことを追い求めているにすぎないのであり、もう出ていくべき時なのです。」しかし彼女は、アメリカの撤退によって平和が実現し政教分離の体制ができるとするならば、市民レジスタンスは海外の友人からの支援を得ることが必要であると強調する。「イラクのアメリカ軍に勝利することはイラク国内の勝利ではないでしょう.-それは国際的な勝利となることでしょう。」