2008年3月31日月曜日

IFCがイスラム政治勢力の暴力を批判

バドル軍およびダーワ党の民兵とマフディ軍の間の激しい戦闘に関する声明

イラク自由会議 2008年3月26日

 2日間にわたって、暴力的な犯罪と、殺人と、政治的社会的混乱、がバグダッドやバスラやクートやヒッラなどの諸都市で繰り広げられた。

 イラク国軍と警察部隊を装って、イスラム最高評議会のバドル民兵軍とダーワ党の民兵が、たった今に至るまで起こっている血塗られた事態の中で顕著な役割を果たしている。彼らは自分たちの極悪非道な犯罪の口実として、無法者と戦っているのだと言ってマフディ軍のことを指し示す。

 マフディ軍はそのお返しにバグッダッドのシュラ地区やザウラ地区やフセイニア地区で店を開いたら結果はこうなるぞ、と多数の商店主たちに警告して脅迫を加えた。彼らはまた、学校当局に対して、もしも生徒が学校に登校するのを許したら最悪の運命に遭遇するぞという脅迫を行った。皮肉なことに彼らはこのような行為を「市民的不服従」と呼んでいる。

 また、この2日間に、人々は手当たり次第の銃撃と殺人がサダウンやバッタウィーンやザファラニヤやパレスチナ・ストリート(バグダッドの地域)で行われるのを目撃した。そうした地域では武装集団が目の前でカフェや酒店や診療所を攻撃するのに、警察部隊はそんなギャングどもを押さえ込むために動きはしなかった。その結果何十人もの人々が殺されたのだが、メディアはこれらの事態を放送しなかった。それと同時に政府はバスラ市とバグダッド市の水と電気の供給を完全に止める決定を下し、幾百万人もの人々の苦しみをさらに増大させた。

 民兵を基盤とするマリキ政府やジャファリ前政府に、今日起こっている血まみれの事態の全面的な責任がある。民兵を解散させるどころか、彼らは内務省と国防省を完全にバドル軍とダーワ党とマフディ軍の民兵どもの手中に入れてしまい、彼らはイラク社会に全体重をかけてのしかかる悪夢へと変わったのである。過去2日間の事態は、警察とイラク国軍がどんなに分裂していて凶暴で無責任であるのかを示した。それは過去数年にわたって民兵と彼らの犯罪行為から苦しみを味わったイラク社会に安全や安定をもたらすのを妨害するものである。

 これらの民兵集団の間で吹き荒れている武装紛争は、その中で押しつけられる恐怖の雰囲気とパニックの感情と不安が人々の間に生み出され、何百万人もの罪もない人々の命が危機に瀕しているのであり、イラク占領計画の失敗の波紋の一部である。それは民兵組織の間での富と権力の分け前を得るための闘争を巡る権力獲得の闘いの一部である。このギャングどもは10月に選挙が予定されている州当局の中で最大の分け前を獲得する準備をしているのだ。

 こうした事態は一方では、ブッシュの新政策は失敗するだろうとしたイラク自由会議の見解の正しさを立証するものとなった。この新戦略は悲劇と苦難と大混乱を新たにもたらした以外の何物でもない。従って、安全と安定は民兵を基盤にする政府が権力を握っている限り、危機に瀕しているのである。

 イラク自由会議は都市や町の支部に指示を出して、自分自身と家庭を守るために大衆の隊列を組織し、どんな武装グループに対しても自分たちの治安と安全を危機にさらさせないようにした。そしてまた、イラク自由会議のメンバーはイラクのどこにおいても率先してこうしたギャングどもから学校や商店主を守り、安全部隊を結成しなければならない。

 イラク自由会議は全てのイラク国民に、イラク自由会議の隊列に合流し、ギャングどもに我々の運命を変えさせないために可能な限り早急に安全部隊を結成するように呼びかける。

2008年3月30日日曜日

アメリカ政府とその同盟国の蛮行5周年に当たっての世界の反戦・反占領運動へ

サミール・アディル イラク自由会議議長 2008年3月18日

 3月19日の記憶は世界中で恐怖を作り出している。この日、人類は自分たち
の運命がアメリカ政府の一握りの犯罪者と吸血鬼の手中にあるということを知る
のである。3月19日は、自由や市民の権利や人間の尊厳というものは、アメリ
カと世界のその同盟者たちの企業マフィアどもの利害にとっては何の価値もない
のだというメッセージである。
 5年がたった後、イラクに対する戦争と占領を始めた当時ブッシュ/チェーニ
ー政権によって宣伝された大量破壊兵器に関するウソが暴露された。サダム・フ
セインは今日のイラクほど隣国に危険なものではなかったが、イラクは中東地域
と世界にとっての危機が一触即発になっている。今日、イラクは世界にテロを輸
出する最大の基地となり、テロリスト・グループが自分たちの問題の決着をつけ
るための戦場になってしまった。もっと悪いことは、宗派間紛争と人間的な価値
に基づかない民衆の分断というイラク型モデルが中東諸国のモデルとなったこと
である。言い換えれば、イラクはブッシュとコントレーザ・ライスによって伝道
されている大中東圏構想のモデル案なのである。その上、宗派間紛争の炎はイラ
クの近隣諸国を巻き込み、歴史に逆行する考えのグループが状況を利用している
のである。
 およそ100万人の命が奪われ、400万人以上のイラク人が国内外で住みかを追わ
れ、失業率は60%以上であり、極端な貧困が何百万人もの子どもや女性や男性を
打ちのめしている。その上、イラクの何十億ドルもの富が略奪され、チェーニー
の企業仲間や宗派主義民兵のポケットに入れられるのだ…。
 今も吹き荒れている5年間の戦争の経験が教えているが、戦争前夜にロンドン
やローマやパリやマドリードや東京やニューヨークやトロントやシドニーの街頭
に出た何百万人もの人々は血に飢えたアメリカ政府がその野蛮な政策を実行する
のを止めることはできなかった。
 我々の運動の弱点は、1年間にせいぜい1回か2回この痛ましい開戦日を思い出
すことのみに自分たちの力を示していることであり、その一方で、アメリカ政府
はイラクの民衆を殺す軍事機構を毎日誇示しているのである。アメリカ政府は中
東地域と世界中で新しい掟と構想を押し付けている。アメリカ政府は自分の利益
を守るために宗派主義グループ(シーア派とスンニ派のイスラム政治勢力)を支
えている。バグダッドのライアン・クロッカー米国大使は宗派主義民兵に500
万ドルを与えているが、民兵たちは出自に基づいて人々を殺し、毎日家の中にい
ることを強制するために女性を殺害しているのである。
 反戦運動は「戦争にNO」というスローガンを掲げるだけで、それで十分だと
考えている。しかし、イラクには成長しつつある運動が存在するのであり、それ
は毎日占領軍とイスラム政治勢力やテロリスト・グループに対峙し、「シーアで
もない、スンニでもない、我々は人間だ」と「占領にNO、宗派主義ギャングに
NO」というスローガンを掲げている。この運動は占領軍を追い出しテログルー
プをイラクから一掃するために毎日闘っている世界の反戦運動の一部である。こ
の運動は反戦運動の先頭に立つ自由擁護勢力の支援を必要としている。MDS(民主
主義的社会主義運動)と全交(平和と民主主義をめざす全国交歓会)を先頭とする日
本の反戦運動は、イラクの自由擁護の運動に限りない支援を提供してきたし、そ
の地位に質的な変化をもたらした。このモデルは、イラクと中東地域の政治的均
衡を変えることが可能なのである。
 もしもイラクにおける自由擁護の政教分離の代案がなければ、占領は終らない
だろう。イラク自由会議のような進歩的な自由擁護勢力によって占領軍を打ち負
かすことは、中東地域と世界の政治地図を変える第一歩である。ビン・ラディン
であろうがイランのムラー[イスラム法学者]どもであろうが、イスラム政治勢力
による占領軍の打倒は、世界を大混乱とテロの最大の渦の中に投げ込むことを意
味するに過ぎない。
 もしも世界の反戦運動が国家テロを終らせたいのなら、選択肢は一つしかない
―国家テロは、アメリカ政府や西洋諸国の政府やイスラム主義グループがちょう
ど行っているのであり、イラク国内の自分の同盟者を支援して資金を提供してい
るのである。言い換えれば、イラクの自由擁護運動を支持することが、平和運動
が勝利を得る唯一の道であり、イラク自由会議はその先頭に立っている。
 我々が(2005年)3月19日をイラク自由会議結成の日に選んだのは、我
々がイラクから占領軍とテログループを追い出し、人間を人間として生まれたこ
とをもとに規定する政教分離した国家と政府を設立するために活動すると決意し
ていることを世界に示す明確なメッセージだったのである。

2008年3月20日木曜日

IFCから3・20イラク反戦国際共同行動への連帯メッセージ

日本の同士のみなさん!

対イラク戦争と占領から5周年にあたり、イラク民衆からのメッセージを本日のみなさんの集会に送ることができて光栄です。
イラク侵略以来、100万人ものイラク国民が殺され、400万人が故郷から逃げ出さざるを得なくなりました。イラクは今や人道上の大惨事の状態になっています。
イラクではどの都市でも女性が殺されています。最近に限っても、バスラ大学だけで、本当にバスラ大学だけで、27人もの教員が暗殺されました。アル・モスル大学では宗派が違うという理由で子どもたちが学校から逃げ出し、労働現場に入ってしまっています。
若者はイラク社会のイスラム化には飽き飽きしています。
清潔な水も、電気も、仕事も、普通の生活も、イラクにはありません。
以上がイラクにおける戦争と占領の5年間の結果なのです。

IFCは、対イラク戦争開始と同じ日を選んで結成を宣言したわけですが、その2005年3月20日の創設以来、イラクと全世界の民衆に、戦争と占領を終わらせ、今とはことなる生活を作ることが私たちの義務であり、そしてそれは可能なのだと言うことを示してきました。
 私たちイラク人、すなわち市民、女性、男性、労働者、学生、主婦は、イラクでことなる歴史を作り上げることが可能だし、自分たちの運命を自分たちの手に獲得する毎日の闘いに取り組んでいます。
 そしてそれは可能なことなのです。なぜなら、私たちは日本や世界のほかの地の、みなさんのような人々からの支援を得ているからです。

 私たちはイラクで日々の闘いに取り組んでいますし、みなさんは日々証明されていますが、みなさんはこの闘いにおける私たちの同士であり、みなさんはイラク民衆を失望させることがなく、イラクで自由と平等の声を響かせるために私たちへの支援の手をさしのべてくれ、今日のイラクでもしも実現するとしたら夢であった、そんな時にサナテレビを本当に実現されたのです。こんな事が起こったのは、ただ一つの事実があったからです。すなわち、私たちが必要としたその時、その場に、みなさんがいたからです。
イラク民衆は、女性も男性も、占領者やアメリカやイスラム民兵の手先どもと対決する同じ戦線にみなさんがいることを誇りとしています。
同士のみなさん、私たちはイラク民衆と日本民衆に約束しますが、イラク占領を終わらせる私たちの闘いを拡大し、イラクに政教分離した民主的な国家を作り上げます。
この機会に述べたいのですが、私たちと共に肩を組んでいる同士のみなさんに感謝いたします。私たちの任務は、みなさんがいなければ今よりどんなに困難であったことでしょうか。
みなさんに感謝いたします。そして、前進しましょう。

IFC議長 サミール・アディル

戦争反対の24時間行動-ワシントンDCの行動に参加しよう!

UFPJ(平和と正義のための連合) 2008年3月6日 

イラクでの違法な戦争と占領を支える5つの「戦争の主柱」に反対する共同の非暴力直接行動と市民的不服従行動のかつてない日になることを約束しているその当日まであとわずか2週間となっている。
3月19日の水曜日には、ほぼ40州(これまでのところ)の人々がこの歴史的な行動日のためにワシントンDCに集まるだろう。そして毎日新しいグループが署名をしている。昨日も真の多数派、チェサピーク気象行動ネットワーク、銃撃を止めようビリー牧師と教会、ルード・メカニカル・オーケストラ、ボルティモア・アルジェブラ・プロジェクトが参加の準備をしていると聞いたばかりである。
我々は、あなたも3月19日にワシントンDCに来ると決めることを願っている!遅すぎることはない!新しく改訂されたもっと多くの資料や集合場所や訓練や行動の詳細やダウンロードしてあなたの地域に張り出せる新しいチラシが毎日アップデートされる5yearstoomany.orgをチェックしよう!
もしも3月19日にワシントンDCに来られなくとも、それでもなお、あなたができる最も寛大な寄付をすることによってこの日の成功を保障する助けとなることができる。リーフレットを印刷し、横断幕を作り、サウンド・システムを借り、このように一日の他の支出を全て払うには資金が必要である。我々はまた、人々が払うかもしれないどんな法律上の支払いもやりきる助けとする基金に頼って活動している。そして、もしも十分な資金を集めたら、それも早急に十分な資金を集めたら、学生に旅行費用の補助を提供することができるだろう。あなたの財政支援はこの重要な日のあらゆる可能性に手を届けることを可能とする助けになるだろう。

24時間行動
3月18日(火):ユニオン・ステーションで警鐘を鳴らす

 5年間の戦争を思い起こす沈黙の5分

 このわくわくする創造的な行動で平和のための30分を取ろう!我々は午後5時に集まってユニオン・ステーションへの移動の用意をして、同時に、5分間その場で静止する。再度動く時には立ち上がろう-戦争をとめようというコールを人々にしながら歩みを進める。

3月19日(水):イラク戦争5周年

 全日行動の情報場所:マクファーソン・スクウェア、15番とKストリート、NW[北西]

  ここで必要な情報を全て手に入れよう。一日の予定、行動のガイドブック、地図、音楽である。冬の兵士の証言、詩の朗読、食べ物、法律支援と医療支援、さらにもっとあるだろう!
午前7時半:集合開始
 午前11時と午後2時:これまでに起こったこととこれから起こったことの行動最新情報!
 活動開始 午前8時
 IRS[内国歳入庁。日本の国税局にあたる。徴税の取り立てのひどさと納税申告手続きが複雑なことで悪名高い]を包囲するグループがあるだろうし、他のグループはKストリート交通路の戦争で儲けている企業を封鎖するだろう。戦争にノー温暖化にノーはアメリカ石油協会で石油と国家の分離を要求するだろうし、グラニーズ[おばあちゃんたち]は復員軍人援護局で編み物をするだろう。それと同時に、死者の行進はアーリントン墓地[無名戦士の墓のある国立墓地]から開始して中心街を進むだろう。午前9時には平和を求める退役軍人行進が開始して、ホワイトハウスと退役軍人援護局の近くで行動を最高潮にするだろう。正午には学生が街頭でダンスをして、戦争を忌避しようと言って、途中で戦争によって利益を上げている者や軍人募集担当者やメディアのことを暴露するだろう。
午後のさなかにはワシントン市中とホワイトハウスの外側で水攻め拷問[手足を縛り付けた上で、布で覆った顔に大量の水をかける。CIAが「テロ容疑者」の「尋問」に使い非難されている]の実演もあるだろう。
 我々は街角での詩人や人形劇や、行進楽隊やさらに多くのものをこの戦争の犠牲者を劇的に追悼するために使うだろうが、一方で戦争を引き起こす者たちを創造的な方法で混乱に陥れ、生活や芸術や地域や平和の問題に我々が取り組んでいることを祝福するだろう。幾千幾万人が大きなグループや小さなグループでワシントンDCの中心街の中を移動し、全ての人が共に活動して戦争を推進し戦争から利益を上げている者たちを暴露し、混乱に陥れ、変えてしまっているという状況を想像してもらいたい。

終わりの行動:午後5時-リフレクティング・プール

民主党全国委員会本部へのでも行進
 我々は首都の西側に集まって、鍋やフライパンを持って、抗議の騒音を出してキャピトル・ストリート南東430Sの民主党全国委員会本部にデモ行進する。その日の始めに我々はKストリートの共和党にメッセージを届けているだろう。
我々は彼ら全員に知らせたいのだ:すなわち、我々は民主党と共和党の指導者たちが死と破壊とウソに責任があると考えているのである。我々は彼らに我々がどんな変化を望んでいるか、そして我々の平和を求める要求が尊重され、全てのアメリカ兵士が帰国するまで行動を続けるのだと彼らに知らせるだろう。
この戦争5周年の歴史的な行動日に欠席しないでもらいたい!