2008年12月17日水曜日

対イラク戦争6周年にあたってのUFPJの呼びかけ

(日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)

対イラク戦争6周年にあたってのUFPJの呼びかけ

UFPJ第4回全国大会によって採択  2008年12月13日

 毎年3月の対イラク戦争開始の日には、全米で膨大な人数の人々が戦争を終わらせすべての兵士を今すぐ帰国させろ!と要求する姿が目立った。過去にやってきたことと同様に、我々は戦争と占領による途方もない現在進行している人的経済的損失のことを再度強調しなければならない。

 UFPJ運営委員会のイラク開戦6周年の提案は、UFPJが戦争による経済的なテーマに焦点を当て、またその一方で途方もない人的な損失について人々に思い起こさせる地域行動を3月19日の木曜日に展開しようと言う呼びかけを発表することである。

 2009年に我々は新しい状況の中で6周年を特徴付けるだろう。すなわち、かつてない経済危機の深刻化と、バラク・オバマの大統領就任である。この2つの現実のどちらも、我々が要求を変更することを意味しないが、2つの現実は我々がどのように活動を進めるのかについて再考することを求めている。

===背景===

 2008年9月に、UFPJ運営委員会は6周年の頃にワシントンDCでの全国動員をする呼びかけを発表した。それ以来、アメリカは巨大な経済危機に陥り、有権者は大挙してバラク・オバマを選んだ。

 このような新たな政治情勢となったために、UFPJ運営委員会は、我々はギアチェンジをする必要があると感じている。我々は反戦運動のみがこの情勢の中でイラク戦争6周年の全国動員のために大規模な人数を動員できるとは考えていない。我々は我々の活動をとめることはできないことはわかっているが、静観する態度を取る人たちもいれば、最初のアフリカ系アメリカ人で大統領となったオバマに対して、大統領就任後わずか2ヵ月後に、反対していると見られたくない人たちもいる。

 運営委員会および我々が代表する諸組織と多くの討議をした結果、我々は最も効果的な行動は、何百もの町や都市の人々が過去6ヶ月間に示してきた場所で、地域レベルで行うことだと思っている。我々は各団体が以前は必ずしもしなかったような方法で我々の行動を結びつけるテーマを選ぶように勧めたい。

 しかしながら、我々は大規模な全国行動を続ける必要性も分かっている。街頭に大規模な人数を動員するために、我々はデモ行進が他の社会的、経済的正義を求める運動の中の我々の仲間と連携して計画される必要があると考える。その結果、我々は、パート2に4月4日(以下の説明参照)のニューヨーク市における大規模なデモ行進をするという発案を探ろうと言う提案を入れた。

===提案===

▼パート1

 UFPJ運営委員会は、UFPJが対イラク戦争6周年を期してイラク侵略の日である3月19日の木曜日に地域行動の呼びかけを発表するように提案する。この行動を統一する焦点課題は、対イラク戦争に対する軍事支出と、現在の全世界的な経済危機と、アメリカ国内及び全世界で人間にとっての必要物の資源が不足していることと、急拡大する連邦予算の赤字と国債残高の関係を目に見えるものにするだろう。それに加えて、我々は占領と戦争による途方もない人的犠牲を人々に思い起こさせるだろう。我々は以下のことを地域行動に向けた案として提案する。

 金融機関か戦争暴利商人のところでの行動、地元選出の国会議員に対して圧力をかけるための連邦議会議員事務所での行動かロビー活動の訪問、あるいは地域住民に必要なもの、すなわち学校や病院や事業の廃止や修理が必要な橋などに応える財政資源が不足していることに焦点を当てる場所にデモ行進をする。UFPJは、こうした行動のすべてを全国的に結びつけるメディア計画を展開させることによって地域の取り組みを支援するだろう。我々は、この日を戦争を終わらせすべての兵士を帰国させる全国行動日として計画するように、組織化の材料や他の資材を提供するだろう。

▼パート2

 街頭に多数の人々を動員する必要があることを認識しているので、UFPJは様々な運動(医療や教育や住居や移民の権利や、女性や環境や経済や環境上の正義など)の我々の仲間、そしてまたアフリカ系アメリカ人の地域住民の仲間たちに接触する過程に参加して4月4日のニューヨーク市での大規模なデモの案について探るだろう。

 4月4日はマーチン・ルーサー・キング博士の「Beyond Vietnam(ベトナムを越えて)」がニューヨーク市のリバーサイド教会で演説された記念日(68年4月4日)であり、彼がメンフィスで暗殺された記念日(68年4月4日)である。キングの演説は戦争と貧困と人種差別を見事に結びつけている。UFPJ全国大会で投票にかけられるUFPJの新しい戦略の枠組みは、来年の、そしてこの新しい政治情勢の中での我々の活動は戦争を終わらせることを経済的危機と国内の危機に結び付けなければならないと断言している。キングの演説の記念日に我々の仲間と共に参加することは、様々な運動の多数の人々と我々が見たい将来についての強力な宣言を発するために変化に賛成投票をした人々を鼓舞する可能性を持っている。

 この行動をニューヨーク市でする重要な理由は、ウォール・ストリートに我々の抗議行動を持って行くことによって金融センターへの結びつきを簡単に作れるからである。4月4日はまた、NATO[北大西洋条約機構]設立60周年でありヨーロッパ全土でデモが開催されるから、この日は国際行動日になるだろう。同様に、この行動は対アフガニスタン戦争を焦点化させる重要な機会になるだろう。

 4月4日にこのデモ行進を展開することは我々の仲間との協力がどれくらい作り上げられるかにかかっている。

 4月4日にデモをしようというこの案を含む全国キャンペーンのためにUFPJ大会に提案が出されている。提案が採択されたら、そのキャンペーンにこの提案を組み込むことは容易である。