2009年11月7日土曜日

第3回 USLAW全国大会呼びかけ

USLAW(アメリカ反戦労働者の会)が12月4-6日に第3回全国大会を開催します。
(日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)


第3回 USLAW全国大会呼びかけ

2009年12月4-6日、ウィインダム・オヘア・ホテル、シカゴ、イリノイ州6810
ノース・マンハイム・ロード、ローズモント IL60018

戦争と経済危機の時に、経済的社会的正義を持った世界規模の平和を求める世界の労働者への呼びかけ

主要参加者:
* イラク石油労働組合指導者
* パキスタンの女性、若者、労働者の指導者
* アフガニスタン問題の研究者と政策専門家
* 全米の反戦組合活動家
* イラク・アフガニスタン戦争帰還兵士

我々は米国の歴史上の転換点にいる。2008年に労働運動は、バラク・オバマと民主党多数の連邦議会を選出する上で決定的な役割を果たして、勝利の時を迎えた。しかし2009年にはまだ我々は、破壊的な経済危機のまっただ中にいるのであり、しかもそれは勤労民衆と、我々が追い求める平和で公正な世界との間に立ちはだかる、戦争と軍国主義をともなっているのである。

現在は危機と希望の道の両方の時である。USLAWは労働運動内部の反戦勢力の影響力と有効性を広げ深める計画と組織化戦略を発展させることを迫られているのであり、その一方でより広い反戦運動の中での指導的役割を果たし続けている。

これがUSLAWが12月4-6日にシカゴで第3回全国大会を開催するにあたっての状況である。

大会はUSLAW加盟団体の代表に加えて個人会員に開放されている。それはUSLAWの最高意志決定機関であり、USLAWの政策と今後3年間の戦略的な方向を作り上げる範囲の問題について討議し決議を採択する場である。大会は組織を導き、USLAWを運営する細則を変更する権限を持つ執行部を選出するだろう。

2003年10月の歴史的なUSLAW結成大会で、大会代議員は以下のとおり、明確な将来への任務声明を採択した。

* 公正な対外政策。
* アメリカによる諸外国の占領を終わらせる。
* 国家財政を、膨張する軍事支出から労働家族が必要な物に対応することに向け直すこと。
* 米軍兵士を今すぐ帰国させることによって兵士とその家族を支える。
* 労働者の権利、市民の権利、市民的自由と移民の権利を守る。
* 全世界の労働者及びその組織と連帯する。

2009年の秋、以上の原則に基づいて組織化をする必要性は以前にも増して大きくなっている。

イラク

何千億ドルも費やし、4300人以上の米軍兵士の戦死者と、数知れないイラク人の死者と個人のトラウマを引き起こしているのに、イラクとアメリカの民衆はそれに見合う物をほとんど手に入れていない。暴力と経済の破壊が満ちあふれている。13万人以上の米軍兵士とそれよりはるかに多数の民間の軍契約者がイラクの国土に残っている。イラクの労働者がいまだに組合の代表権を持っていないのは、アメリカに支持されているイラク政府がサダム時代の1987年の反組合的な労働法に固執しているからである。グローバル企業はイラクの資源の支配権を獲得する機会を待ってハゲワシのようにイラクの上空を舞っている。

アフガニスタン

アフガニスタンでは8年間の戦争のあげく、アメリカは新たな死と、ドルと、破壊の泥沼に直面し、麻薬支配者と大規模な汚職と数え切れない人間の混乱と被害という要素が付け加えられている。これはいまやオバマ大統領の戦争である―すなわち、ベトナムがLBJ[訳注:リンドン・ベインズ・ジョンソン米国大統領。ベトナム戦争を推進することで世論の支持を失い大統領選再出馬を断念した]にやったのと同じように、オバマと労働者の国内課題の両方の地盤を掘り崩す脅威となっている戦争である。

パキスタン

その一方で、核兵器の備蓄を持つ腐敗した政権によって支配されている1億7300万人の国であるパキスタンは、アメリカが今や地域戦争となっている戦場の一部に変えてしまったために危険な不安定化の脅威を受けている。

軍国主義

あなたに聞こえている巨大な略奪の音は、1兆ドルの3分の2にもなるアメリカの軍事予算であり、人間の必要しているものに対応することから貴重な資金を抜き出しながら、それは税金1ドルあたり58セントを消費するのである。

労働者は持続可能な完全雇用の経済も、すべての人に対する医療保険も、環境に責任を持つエネルギー政策も、人間的な移民政策も決して得ることができないのであり、その一方で何十億ドルもが、そして数え切れない生命が、我々をより安全にすることなくほんのわずかなエリートが大変金持ちになるだけの、勝利を得ることもできず、必要性もない戦争に浪費されているのである。対イラクと対アフガン戦争は進歩的な政策を実行するどんな可能性もそらしてしまい壊滅させるだろう。

USLAWは2003年の結成以来労働運動に強力な影響を及ぼし、組織労働者が対外政策を見る視点を変える手助けをしてきた。しかし我々の任務が終わるにはほど遠い。USLAWは公正な社会を要求する闘いを公正な対外政策を要求する闘いに結びつける上で労働者を前線に連れて行く労働者の唯一の声である。

アメリカの労働者はより大きい、より強力で影響力を持つUSLAWを必要としている。

我々の課題は我々の運動の焦点を合わせ直し再び活性化し、経済危機と軍産複合体の利益になるように活動している国家経済と、アメリカを全世界のほとんどの人々と争わせる軍事化した対外政策との関係をより明確にすることである。我々は対外政策を、討議の道理にかなった議題と労働運動によって取り組まれるべき重要な関心事項にどのようにするのかということについて解決することが必要だ。

我々の仕事は、労働組合が我々の職場を作り直す道具として以上の役割を果たすように、労働運動の視野を広げることである。労働組合は我々の世界を作り直す道具にならなければならない。

シカゴに来てアメリカ反戦労働者の会が正義のある平和への道筋を示すのに手を貸してもらいたい。

Call to the Third USLAW National Assembly
http://www.uslaboragainstwar.org/article.php?id=20274