2007年10月28日日曜日

IFC第1回大会提出のイラクの政治情勢に関する決議案

治安状況の悪化や市民サービスと生活状況の低下や政治的な大混乱や打ち続く暴力とテロの連鎖といった、イラクの社会全体を支配し続けてきたイラク国民がこうむっている苦難は、5年間以上にわたって一続きに継続する以前からの戦争と占領が拡大したものである。

 イラクの戦争と占領を実行した結果として2006年11月の中間選挙で米国の右翼政権が敗北を喫した後、ブッシュ大統領はイラクでの新戦略を発表したが、何の良い結果を出すこともなく、軍事作戦を強化して、ますます多くの破壊と、市民の死者の増加と、無差別の逮捕と、悪名高い人権侵害を引き起こし、イラク大衆の中に恐怖の雰囲気をあおったのである。
 新戦略の評価を出すために最近提出されたブラウン-ペトレイアス報告は、支配階層の中でもふつうのアメリカ国民の間でも、アメリカ合衆国内の反占領運動を押さえ込もうとする試みにすぎない。この報告は、占領とその非人間的な政策と、生命を維持していく最低限の要素を提供できないという結果引き起こっているイラク国民の苦難を全く隠蔽してしまった。報告はまたバグダッド、ディヤラ、スラフディン、キルクーク、モスルに加えてバビル、ディワニヤ、ナジャフ、カルバラ、バスラなどにまで広範に他の地域や都市に暴力の場が増えていると言うことを覆い隠したのである。

さらに報告は、ラマディの町での勝利に焦点を当てることによって、イラク占領を「対テロ戦争」だとする欺瞞的な宣伝と正当化を再生産しようと試みたのだが、しかしその一方で、イラクはアルカイダのことを全く知らないか経験もしたことがなく、占領されて初めて知ったのだということは全世界が周知のことである。言い換えれば、報告はイラクにおける占領とアメリカの計画の最終段階が失敗したということを明確に表明するものなのである。

 アメリカ連邦議会上院のイラクを宗派と民族別の連邦制に分割することを提案する法的拘束力のない決議は、この憎むべき政策を合法化する憲法の制定を生む結果となったのと同じ内容に基づいた民族主義的で宗派主義的な統治評議会とその後3代続いた政府の発足を押しつけることによってイラク社会を分裂させた占領方針の延長であり、終わることのない紛争を生むばかりであろう。従って、イラク政府上層部の中の政治勢力間の紛争は権力と影響力の利益をより多く獲得するために毎日市民を殺し続けている彼らの民兵の犯罪の上に反映されているのである。

 この法的拘束力を持たない決議は、イラクの分割に関するアメリカ政府内の論争に終止符を打った。事実、この決議はアメリカによる占領が中東地域でのアメリカ式モデルに似た社会を建設するのに失敗したことの明瞭な宣言なのである。この決議は、この長期にわたる苦境から占領軍を引き上げ、イラクと中東地域でのアメリカの計画のうち救うことができるものを救い出すための支配階層の最後の切り札である。

 アメリカ政府が法的な地位と正当性を失ったアル・マリキ政府への支持を継続しようとすることも、クルド民族主義勢力とシーア派イスラム政治勢力から権力と富の一部分を差し引いて、非バース党化法を撤廃することを通じてそれをスンニ派イスラム政治勢力やアラブ民族主義勢力に与えることも、国民和解案も、部族の武装化も、キルクーク問題の延期も、イラクに安全や政治的安定をもたらすことはなく、こうした諸勢力間の紛争を強め、イラク大衆の利益の将来をこのような勢力や民兵の祭壇に供えることになるだろう。

 アメリカが失敗した結果、イラクの周辺諸国がイラク民衆の治安と安全に干渉する道を開いた。たとえばトルコ政府は、占領軍がイラクで支配力を失い特にキルクークでの権益を維持できないということを知った後、トルコ軍をイラク国境内に進撃させてクルド人地域を砲撃すると決定し、PKK[クルド労働者党]を追撃するという口実のもとに多数の市民を殺害している。核問題があるが故にアメリカ軍による攻撃の危険を避け、自らの権益を危機に陥れているアメリカの計画の真剣さと渡り合いたいイランに関しては、イラク北部(クルディスタン)への直接爆撃を開始し、国境の横断地点でイラク側への物資の通過を閉ざし始めた。

従って、IFC第1回大会は以下決議する:
1.今日のシナリオはあらゆる手を使いメディアを通して問題を隠蔽しようとしているアメリ カによる対イラク戦争と占領の結果であるということを再確認する。イラク社会をこうした悲劇的な状況から抜け出させるためのIFCの解答は以下の通りである:
 (a)占領を即時終わらせる。
 (b)占領を支持する政府とその機関を全て解散する。
(c)あらゆる勢力や政党や労働者、学生、女性の代表が出席する全国民会議によって民族主 義でも宗教主義でもない政府を樹立する。
(d)後継となる政府はイラク社会の安全と自由と福祉をもたらすことを保障する。
(e)イラクの全ての都市であらゆる民族主義、宗派主義の民兵を解散させる。
(f)政府の樹立から6ヶ月後に総選挙が呼びかけられなければならない。
(g)選挙に参加する全ての勢力に国家予算から平等に財政と情報を提供する。
(h)いかなる団体や個人による介入や脅迫も受けることなく、選挙が民主的であること  を保障するために、イラクの全ての都市に国際監視団を配備する。
(i)メディア(国内のものも全世界のものも)が参加して選挙について報道する動きを  促進する。

2.政治的な力関係を民衆の利益の側に変え、占領軍を追放し、イラクの悲劇的な政治状況を終わらせるために、IFCは、IFCの影響下にある地域を作り上げることを通じて、「シーアでもない、スンニでもない、我々は人間だ」、「占領にNO、宗派主義ギャングどもにNO」のスローガンのもとに民衆を団結させることができる巨大な大衆的政治勢力に変わらなければならない。その意味は、IFCが地域を支配し、安全部隊を結成してこうした地域の民衆に社会的影響力を持ち、占領軍と民族主義のグループや略奪のギャングどもからのイラク解放を開始する偉大な舞台に変わるということなのである。それと同時に、安全と自由と人間の尊厳の維持とIFCの政策のあらゆる要素を実行することができるイラクにおけるモデルを提供すると言うことなのである。

3.占領軍のあらゆる経済上、政治上の計画に断固として対決し、政治的に暴露し、全ての勢力を動員して打ち倒す。反石油法戦線はIFCの主要な事業の一つであり、我々はその成功のためにあらゆる物質的人的能力を注がなければならない。

4.イラクの中で戦っている地球規模のテロリストの中軸を打ち倒すIFCの戦略を達成するために、我々は国際反戦運動を我々の崇高な目的に結集し、我々の側に引きつけなければならない。

5.アメリカ政府とその同盟国によって描き出されたイラク国民のゆがめられたイメージを変え、世界に第3の代案が存在することを指し示し、国際連合やヨーロッパ連合やアラブ連盟のような国際組織の面前に宗派主義や民族主義の諸勢力が代表を出すのをやめさせるために、IFCはこれらの国際組織と会うための外交宣伝を開始して、イラクを暴力とテロと政治的大混乱の連鎖の道からはずし、こうした国際組織がイラクに関する会議やシンポジウムへの参加を推進せざるを得ないようにしなければならない。

6.IFCはイラク国民に呼びかけるが、IFCの隊列に合流し、宗派主義や民族主義のギャングどもが自らの利害のためにイラク国民を民族や宗派に対する憎悪の泥沼に引きずり込み、戦争の火種に変えようとしていることを知ろう。IFCは安全と地域の元のままの状態を守るために大衆の隊列の中から生まれた「安全部隊」の創設を開始したが、それと同時にイラク国民に自らの隊列を組織化して、職場や居住地域の公的な場に民衆の家を開設し、唯一人間であることを認める横断幕を振りかざすように呼びかける。

7.イラクと全世界でIFCサナ衛星テレビを広げその視聴者を拡大しよう。イラクで広島原爆写真展を開催する特別決議 提案:イラク平和テレビ局in Japan-広島自分たちの国が占領軍によって犯される大虐殺の被害と宗派主義ギャングどもによる野蛮な行為と市民社会の破壊と、特に、劣化ウランによる広範な犠牲者がでるという被害を被った、イラク国民にとって、広島の核の惨禍の真実を伝えることは非常に重要であるが故に、そして、核のない、暴力のない平和な世界を作り上げる民衆の発意を強めるために、IFCはイラク平和テレビ局in Japan-広島によって呼びかけられた事業に賛同する日本の諸グループと協力して、イラクの様々な都市で一連の広島原爆写真展を主催する。

イラク自由会議第1回大会 2007年10月20日

10月27日の地域反戦抗議行動の勢いが増している

UFPJ行動通信 2007年10月11日

 5年前のこの日、米国連邦議会上院はジョージ・W・ブッシュにイラク戦争の
全権を委任する法案を採択した。もちろん大統領はこの投票に満足し、「アメリ
カは声を一つにする」と言った。

 今日、驚くべき、そして力強い物語がこの国で展開している。我々は皆かねて
から、大多数の人々がイラクの戦争と占領を終わらせることを望んでいることを
知っている。今や、はじめて、あらゆる階層の人々がワシントンDCやニューヨ
ーク市に旅立つ必要なく、全国的な公然とした抗議行動の参加者として数えられ
る機会を持つのだ。人々の反響は、この邪悪な戦争の終結を要求する「声を一つ
にする」ことを熱望している。

 10月27日の土曜日に開催される11カ所での地域デモに勢いがついている
。同時に、やるべき仕事はまだ多い。我々は全米の人々に、参加歓迎であり、ほ
とんどが参加するのに十分近いところで活動があるということを確実に知らせる
必要がある。これをするにはあなたの手助けが必要である。

・あなたの地域で起こっていることの最新情報を確実に手に入れよう。www.oct27org
の10月27日のウェッブサイトをチェックしよう。10月27日のオンライン
・コミュニティーにすでに登録して参加している数百人の中に参加しよう、そこ
では乗り物や宿泊の提供と要請を投稿したり、フォーラムに参加したり、地域の
組織化活動に連絡を取ったり、10月27日ビデオの視聴と共有をしたり、チラ
シやウェッブ・ボタンやさらに他のものをダウンロードすることができる。

 10月19日の金曜日は第2回の月例イラク一時停戦デーである。我々はこの
日に地域の動員のための宣伝を広げる全国デーを組織していて、あなたに参加す
るように要請する。www.oct27.orgで地域用のリーフレットをダウンロードして、
コピーし、来週の金曜日に公共の場に出て行って訴えを打ち出すことに手を貸し
ていただきたい。

・あなたの地域の新聞の編集者に手紙を送るかお気に入りのラジオのトークショ
ーに電話をかけよう。あなたが10月27日のデモ行進を計画している理由を人
々に知らせよう。

・以下にある各地域のデモの中心部分をあなたの全米の友人や家族と共有し、各
地域の行動に参加するように促そう!

そして今すぐに戦争に反対する10月27日の全国デーの成功の保障を助けるた
めにできる限りの額の募金をしよう。みなさんの財政的な支援が非常に必要にな
っている。たとえ地域のデモにまで出かけられなくても、あなたの地域のデモを
財政の上で支えることによって具体的に貢献することができる。覚えておいてい
ただきたいが、募金には多すぎるというものも、少なすぎるというものもないの
である!

10月27日の地方での行動の全体像

ボストン:

 AFL-CIO[アメリアか労働総同盟-産別会議]バーモント・コネチカッ
ト州などニュー・イングランド全体の95団体が賛同し、デモは有名な歴史家の
ハワード・ジン、ジョン・オルセン(AFL-CIOコネチカット州議長)、サ
ン・オブ・ナン(政治的なヒップホップ・グループ)、デビッド・ロビックス(
時事問題のフォークソング)、退役軍人と軍人家族組織の代表が主要な参加者で
ある。

シカゴ:

 130以上の団体と3人の下院議員がすでに中西部の行動に賛同している。平
和の列車とバスがミシガン州、アイオワ州、ウィスコンシン州、ミネソタ州、イ
リノイ州、インディアナ州、オハイオ州からやって来るし、シカゴのサウス・サ
イドの少なくとも30のアフリカ系アメリカ人の教会がデモ行進と集会にバスい
っぱいの人々を運んでくる。

ジョーンズボロ[テネシー州]:

 ジョーンズボロは、最大の劣化ウラン(DU)兵器の生産者の一つであるエア
ロジェット軍需テネシー社の本社がある。この事実があり、そして州の中心部に
あるために、地域の活動家たちはアメリカ南西部での10月27日のデモにとっ
てここが理想的な場所であると決定した。この日は郡庁舎の階段で集会を開始し
、ジョーンズボロ市長が平和の作り手たちを歓迎するだろう。

ロサンゼルス:

 連邦ビルディングに向かってデモ行進をした後、デモ参加者は戦争で殺された
100万人以上のイラク人と約4000人のアメリカ兵士を表すダイ・インへの
参加を要請されるだろう。

ニューオリンズ[ルイジアナ州]:

 ワシントン・スクウェアで集会をした後、デモ行進はフレンチ・クウォーター
の中を進む。テキサス州やアーカンサス州やオクラホマ州やアラバマ州やミシシ
ッピ州やルイジアナ州から来た人たちはこの取り組みに参加する。イラクでの戦
争の終結を要求するのに加えて、このデモ行進と集会は、メキシコ湾岸、ルイジ
アナ州のニューオリンズとイエナでの人種による不公正の問題に取り組むだろう


ニューヨーク:

 ニューヨーク州近辺と北部のニュージャージーの労働運動や、大学、高校の学
生が戦争を終わらせるための大規模なデモ行進と集会の動員を行っている。デモ
行進の終点は平和と正義フェアで、そこでは多数の団体の現在進めている活動に
さらに深く参加する方法を見つける機会が見つかるだろう。

オーランド[フロリダ州中部]:

 賛同があふれかえっていて、サウスカロライナ州、ジョージア州、アラバマ州
の一部、そしてフロリダ全州から人々がやってくる。全国デモは普段はあまりに
も遠すぎて、フロリダ州民には非常に大がかりな旅となるので、オーランドに行
こうというこの呼びかけに、人々は大喜びの返事をしてきている。

フィラデルフィア:

 イラク反戦退役軍人の会が先頭に立ったキャラバン隊がアーリントン墓地から
フィラデルフィアまでの道を、途中でワシントンDCやメーランド州やデラウェ
ア州に立ち寄りながら進んで行く。立ち寄る場所のそれぞれで、その州のアメリ
カ兵士の死者の数と特定の州のイラク人の死傷者の推定数を付けた「棺[ひつぎ
]」が車に載せられてキャラバンに参加するだろう。ニュージャージー州カメデ
ンでは嘆きの集会の参加者たちがベン・フランクリン橋からフィラデルフィアま
でを行進し、インデペンデンス・モールにたどり着く。フィラデルフィアでは、
平和のヒューマン・チェーンが35ブロックにまで広がり、その後インデペンデ
ンス・モールで行進をして集会を行う。

ソルトレーク:

 アイダホ州、コロラド州、モンタナ州、そしてユタ州全体から来た人々がソル
トレーク・シティーの大規模なデモと集会に集まってくる。イラク戦争の退役軍
人がデモの前の開会演説を行う。取り組みはワシントン・スクウェアーで最高潮
となり、全米で名前の知られている発言者が集会で演説を行うだろう。サルトレ
ーク・シティーのロッキー・アンダーソン視聴はこの取り組みを支持している。

サンフランシスコ:

 サンフランシスコと様々な地区からのいくつもの支流のデモ行進が、デモの前
の集会のためにシビック・センターで、北部カリフォルニア中からやってきた人
々に合流するだろう。中心となるデモ行進はドロレス・パークに進み、新たに集
会と平和と正義の集いを開く。この集いはたくさんの重大な問題について人々を
教育しより大きな参加を進める手助けとすることをめざして様々な活動家を登場
させる。サンフランシスコ湾岸とその周辺の非常に多数の団体がデモに賛同して
いて、さらに多くの賛同が集まると予想されている。

シアトル:

 ワシントントン州とオレゴン州全体で、シアトルに人々を運んでくる組織化が
進行中である。人々は集会のためにジャドキンス・パークに集まり、それからオ
クシデンタル・パークまでデモ行進をするだろう。デモ行進は反戦のメッセージ
が遠く広く届くようにするために、シアトルの住民地域を通るように計画されて
いる。

2007年10月8日月曜日

10/27全米イラク反戦行動

10月27日イラク戦争に反対する全米動員

UFPJ活動通信 2007年10月4日

 UFPJが呼びかけた10月27日の土曜日の大規模な地域反戦デモに応えて、運動が高揚している。この日、あらゆる階層の人々が全米の11の都市に集まり、アメリカの反戦意識がどれだけ広がり深まっているのかを全米で示すだろう。多くの人々にとって、この日は反戦感情を反戦行動へと変える最初の一歩となるだろう。

 10月27日の抗議行動が地域ごとで行われるという特質は他に類を見ないものである。全米規模のデモ行進が多数行われてきて、地域の抗議行動を統一して行う日というのはほんのわずかなものであったが、地域行動の日がこれだけの規模であったことは一度もなかった。我々はこれからの22日間にすばらしい考えを力強い現実に変える機会を得ているのである。しかしそれは、全ての人が組織化の活動に飛び込んだときに初めて起こることである。

 みなさんは今、以上のような立場にある。いまこそ10月27日を作り上げる活動に力を貸す時である。もしも我々が戦争に反対しているのに公然とは何もしたことがない人々の心をとらえるための真剣な努力をするならば、10月27日は全ての兵士をイラクから帰国させるためのもっとも強力で重要な動員の一つとなり得るだろう。

 大変喜ばしいことだが、みなさんに特に10月27日の動員のために企画された2つの新しい情報源をお知らせする。

  1. www.oct27.org はみなさんの最寄りの場所を含めて11地域の動員のそれぞれについての情報が載っている。このウェッブサイトを訪問することによって、新しい分野の組織化につながることができる。動員のためのリーフレットをダウンロードし、準備会議の情報を見つけ、ボランティアに登録し、さらに多くのことをしよう。



  2. 「戦争大統領と対決する」は短い(3分以内)の10月27日の動員のプロモーション・ビデオでPeacetakescourage.com のエイバ・ロワリーの制作である。このビデオを見てイラク戦争に反対する最強の抗議行動日を作り上げる助けとするためにどれくらいの時間を提供できるか計算してほしい!確実に全ての知り合いにこのビデオを回していただきたい!


 ご存じのように、このような努力は全米の多数の人々による途方もなく大きな努力を必要とする。平和と正義のための連合は、UFPJの様々な加盟団体が10月27日の地域行動の日の組織化の先頭に立っていることを誇らしく思う。全米の反戦連合体であるUFPJは、組織化すること、すなわち、全米大衆抗議行動日として全ての人々を結びつけることによってそれぞれの地域行動の力を拡大するために、組織全体を提供しているのである。

 どうか今すぐ時間を取ってUFPJへの財政支援に力を貸していただきたい。あなたの送る一ドルずつのおかげで、私たちはこの時宜にかなった決定的に重要な活動を実行することができる。私たちの安全なオンラインの寄付のページを通じて寄付を行うことはとても簡単である。どうか今日できる限りもっとも寛大な寄付をお願いします。

 10月27日にアメリカの街頭に可能な最大の人数の人々を出すように共にに活動をしよう。イラクにおける戦争と占領は終わらなければならないし、我々はそれを実現させる民衆である!

IFCが米国上院のイラク分割決議を批判

人間性を無視した米国議会上院決議

イラク自由会議 2007年9月27日

 本日、アメリカ合衆国連邦議会上院はイラクを分割して地域連邦制にしろと提案している決議を採択した。この決議は、4年以上にわたってイラクを事実上分割(法律、憲法、政治の上で)して行政区分をしたあげくに登場したものである。イラク占領以来、統治評議会も歴代の全ての内閣も、この分割の道を切り開く憲法を制定した後に、宗派主義と民族主義に基づいて作り上げられた。イラクにおける政治権力の最上部で行われている闘争や、近年ずっと互いに戦い合っているグループによって罪もない幾千幾万もの人々が殺されると言った、今日起こっている事態が、前述のイラク分割をもとにして権力と影響力と富のより大きな分け前を得ようとする各グループの意図を明瞭に表している。

 この決議は、統一したイラクを維持するのか、それともイラクを分割するのかという長期間続いた議論を終わらせた。この決議は、アメリカのような国家を中東に作るためにイラクを占領し荒廃させたアメリカの政策が失敗したことを明瞭に認めたものである。イラク分割決議は、アメリカ政府が苦境から脱出しイラクと中東におけるアメリカの計画で助けることができるものを救い出すための、アメリカ政府の最後のカードである。

 公然とイラク占領を支持した宗派主義と民族主義の勢力や、大衆に対して犯された犯罪の残虐行為に関しては、この決議は彼らの立場を強化するために上げられた。すなわち、少なくとも現段階では彼らの政策の遂行を前進させるためである。

 宗派と民族による連邦主義に基づいてイラクを分割するということは、イラク人の運命は宗派主義と民族主義の民兵の反動的な権力の手中に収められていると言うことであり、ますます時代に逆行した思想形態と法律をイラク社会に押しつけることになるということを意味している。

 その上、イラクの分割は、まず人間であるということを何の考慮もしないで、イラク人の額に民族や宗派の所属の烙印を永久に押すものだと見なされている。

 もしもイラクが一つの統一国家であるならば、まず人間であるということを基にしてイラク人を取り扱う単一の法律が存在しなければならない。

 イラク自由会議は全世界の平和を愛する民衆に呼びかけるが、「シーアでもない、スンニでもない、我々は人間だ」「イラク人の人間性を奪い取る占領による連邦主義にNO」のスローガンを叫び、占領政策と対決しよう。

 イラク社会が被っている大混乱と暴力の連鎖は、占領とその政策の結果生み出されたものである。イラク自由会議はこの米国上院決議を強く糾弾し、占領を終わらせることなく平和と安定はあり得ないということを表明するものである。

ペトロイアス以後:議会は惑わされ、国民はだまされる

ペトロイアス以後:議会は惑わされ、国民はだまされる

2007年9月13日 フィリス・ベニス  政策研究所

 「イラクで誰でも殺せるわけではない」-デビッド・ペトレイアス将軍は2007年9月13日に全米公共ラジオで、イラクが「思慮深い者の戦争」であることが何故必要であるのかを説明して言った。
※※※※
 まだ聞いていなかった人たちのためだが、ニューヨークタイムズ紙上に並外れて力強い社説の対抗ページの記事を書いて、ブッシュ政権が戦略と占領に「勝利している」と主張する宣伝を非難した、イラクで軍務についている7人の兵士のうちの2人が、今週始めにイラクで戦死した。

 近年、どの引退する将軍も、米軍を去った後になってやっとイラク戦争を批判してきた。自分より下の階級の同僚たちの勇気に匹敵するだけの現役の将軍はどこにいるのだろうか?

※※※※
 ペトレイアス将軍のイラクの方針を変えないと言う呼びかけは、兵員の数を少しばかりいじくるものにすぎない。彼は触れなかったが、次の数週間にペンタゴンは追加兵力4000人を送る短期計画を立てているのだ。

※報告はアメリカによるイランに対する圧力を高めるように念入りに作られていた。

※「大規模な撤退を要求する圧力は立ち消えとなった」という報道は的を得たものである。民主党が真剣に反撃をしようと言う覚悟をしているという兆候は何もない。

※暴力が減少し、生活水準が向上しているなどと言ったペトレイアスの主張の多くが妥当なものであるかどうかについては、答えられていない重大な疑問がある。

※新しい世論調査によると、ずっと多くのイラク人が占領に反対するようになり、即時撤退への支持が増加し、イラク戦争と占領の期間のどの時期よりも、自分たちの生活の評価についてはずっと否定的である。

 ペトレイアス将軍とクロッカー駐イラク大使が何重にも繰り返した証言はブッシュ政権がいつもイラク占領の中心的な口実にする、いわゆる「地球規模の対テロ戦争」をほとんど焦点からはずしてしまった。問題としては上がったが、もしそうでなければ無視されたのである。ゲリー・アッカーマン下院議員(ニューヨーク州・民主党)がこの問題を押し進めさえして、もしもイラクでの「増派」がアメリカを攻撃するかもしれないテロリストを発見し除去することが本当にできるのなら、どんな兵士も撤退させたいとはだれも望まないだろう、と言った。しかし、そうなっていないのは、彼に言わせると、イラク戦争はテロの問題ではないからである。

 アッカーマンがやらなかったのは、明確な点を指摘しなかったことである。すなわち、本日行われた、今回の情報操作の標的はイランなのである。他の場合には彼の「良いニュース」に釣り合わせてバランスを取るものとしてペトレイアスが描き出した「問題が多い」ニュースとは、イランがアメリカの予想した以上にイラクに関係を持っているということである。イランは我々が考えていた以上の大きな問題だ。イランはアメリカ兵士の死に責任がある。イランは悪魔の化身だ、というわけである。ペトレイアスは彼の発言がイランに対する圧力を徐々に上げていくことを意図しているのではないのか、という記者の疑問を否定したが、その一方ではこの点が主題であったことに疑問の余地はない。コンドリーサ・ライス国務長官はこの宣伝に合流して、イランを「とてもやっかいな隣人」であると呼び、ジョン・ネグロポンテ国務副長官は、イランの武器がタリバンの復活のために提供されているのだという主張を持ち出した。

 月曜日の連邦議会下院での彼の説明の間、民主党と共和党の両党の議員たちは、将軍の胸一杯に付けられた勲章と瞬き一つしない注意深い態度に威圧されてしまって、彼が言うどんなことにも疑問を挟むことを思いつきさえできなかったようである。上院では厳しいやりとりがあったが、それでもなお、ペトレイアス-ブッシュの既定の方針、すなわち2、3千人の兵力を引き上げ、2008年夏までに2007年1月の「増派以前」の水準に戻し、それから延々と長い期間居座り続けるのだという、ペトレイアス-ブッシュの既定の方針に本質的に挑戦する覚悟のある議員がいるという兆候は全くなかった。彼は実際にはある形態の「[2008年]3月に戻ってきて、兵士が何人帰国できるか教えてあげます」という言葉を語ったのである。

 ペトレイアスの報告は、2007年末までに約4000人の「増派」兵士を戻し、2008年夏までに3万人「増派」兵士の撤退を検討する、というものである。そうしたとしても、不確定の将来にわたって「増派以前」の13万人の水準の兵士をイラクに残すことになるだろう。しかし、今年の年末までに全体で4000人の兵力削減があるだろうという主張でさえ、正確ではないことが分かる。ペンタゴンの先週の発表では、次の数週間にイラクで兵力を4000人増やして、総計を17万2000人にする。したがって、12月の4000人の「増派」兵力のいわゆる「削減」はどんなものでも、兵員数を今日の増強された合計16万8000人へと戻すにすぎないのである。

 木曜日までには、メディアはブッシュと連邦議会が本質的には同じ「妥協の」ページの上に乗っているということに同意した。ニューヨークタイムズ紙の大見出しは「ブッシュが中間案として限定的なイラクからの撤兵を売り込み」であり、一方ワシントンポスト紙は「民主党がイラク政策の中間案へと進む」であった。

 共和党は、ペトレイアスがわずかばかりの兵員数の調整、すなわち方針を変えない戦略ではないのだという証拠として採用できる小規模な撤退を呼びかけたことに満足しているようだ。

 民主党は、戦費を支出しないと言う「投票権を我々は持っていない」という使い古された呪文を繰り返している。しかし、平和運動の多数の団体が、拒否権発動の危険を冒さないで戦争を止める異なった方法に注目しているのである。

  • デビッド・オベイ下院議員は下院歳出委員長だが、新規の1410億ドル(あるいはそれ以上)の追加予算法案審議は歳出委員会から始まらなければならない。彼は歳出委員会での追加予算法案の採決を認めるのを拒否しさえすればいいのだ-そうすれば追加予算法案成立を遅らせることになる。ブッシュは委員会採決がされていない法案に拒否権を行使することはできない。下院議長は歳出委員会について議場投票を要求する回避策を採ることができるかもしれないが、カリフォルニア選出の下院議員のナンシー・ペロシ議長は米国の国民の70%が終結させたがっている戦争を継続するための投票を認めることにはそれほど熱心に見えるようにはなりたがっていないようである。

  • 連邦議会(あるいは委員会)は歳入の流れが、1410億ドルの戦費をまかなえるのだと確認するように要求することができる。このことが意味するのは、政府はその戦費の費用をどこから得るのかを説明しなければならないということであり、それは武器商人に対する増税なのか?、資産売却利益税の増税なのだろうか?。あるいはもっとあり得ることだが、貧困地域の社会サービスの削減や、病院の閉鎖や、中国からの借金の増加などであろうか?

  • 連邦議会と報道陣はペトレイアスの図表とグラフにとても感動したようである。しかし、その数字がどこから来たもので、どのように計算されたのかについて説明を求める者は誰もいなかった。報告は本質的に「増派」の準備段階の時期から始まっていた。イラク戦争と占領の最初の3年間に対しては何の注意も払われなかった。最初の主張はイラク市民の死者が目立って減少したと述べた。イラク戦争のごく初期から、ペンタゴンの立場は「我々は死者の数は数えない」であった。ペトレイアスに、いつその政策を変えたのか?と質問する者はいなかった。ワシントンポスト紙や他のメディアも述べているが、現在のペンタゴン[米国防総省]の数字は独断的に選ばれた基準に基づいている-その中では、自動車爆弾による死者が除外されているし、頭の後ろを撃たれて殺された人たち(宗派主義者/テロリストによる殺害と表示)と頭の前を撃たれて殺された人たち(犯罪として表示されるので除外される)が区別されているのである。


 今週発表された新しいBBC/ABCの世論調査で明らかになっているのだが、イラク人の生命の危機が高まっているし、占領軍の撤退を求めるイラク人の数は引き続き増大している。

  • 47%が米英軍の即時撤退を望んでいる(昨年は35%だった)

  • 85%が米英軍をほとんどまたは全く信用していない。

  • 70%が「増派」軍の地域で治安が悪化したと信じている。

  • 65%がイラク政府の仕事の能力は以前より悪くなったと信じている。

  • 70%が政治対話の条件が悪化していると信じている。

  • 77%が生活全体の質が悪いか非常に悪いと信じている。
    93%が電気の確保状況が悪いか非常に悪いと言っている。
    80%が仕事の確保状況が悪いか非常に悪いと言っている。
    75%が清潔な水の入手状況については、悪いか非常に悪いと言っている。
    92%が石油の入手状況が悪いか非常に悪いと言っている。

  • 29%が生活が良くなるだろうと思っている。(2005年には64%がそう考えていた)

9/22イラクで石油法反対の座り込み

バグダッドのアル・タリール広場でイラク石油法に反対する大衆的な座り込み

イラク自由会議海外組織 2007年9月22日

ヌーリ・マリキ傀儡政府が国会通過をさせてイラクの大衆に押しつけようとして、イラクの労働組合の連日の抗議行動を引き起こしている、いわゆるイラク石油法に対する反対行動が続く中で、本日、9月22日にバグダッドの解放モニュメント前のアル・タリク広場に数百人が座り込みのために集まった。この座り込みは、反石油法戦線とイラク労働者評議会労働組合連合と他の労働組合、そしてイラク一般港湾労働組合やバスラの労働者統一共同事務局などの他の労働組合や労働組織、イラク自由会議、その他この法律に反対する多数の勢力の呼びかけに応えて行われた。

大きな広報テントが広場に建てられ、数千人が集まって、デモと、イラクの公共財産を略奪することを目的としたいわゆるイラク石油法の本質について質問してきた。このテントはすぐに演説台となり、反石油法戦線の指導者たちが人々に対して、この法律がイラク社会にとってどんなに危険なものであるのか、そして石油法が生活と次の世代の将来に対して全く関心を示さない理由を語ったのである。

多数のアラビア圏メディアと国際メディアが出席して座り込みを報道した。アル・シャルキアやアル・アラビア衛星テレビが反石油法戦線の議長でイラク自由会議の執行委員会の委員長であるスブヒ・アルバドリにインタビューをした。

スブヒ・アルバドリは集会で演説をして、喝采と熱狂的な歓声で迎え入れられた。彼の話では、アルジェリアの労働者がイラクの労働者に連帯して立ち上がり、イラク労働者評議会労働組合連合の代表であり反石油法戦線議長であるアルバドリ本人に対して手紙を送ってきて、9月22日は多数のアルジェリアの都市でイラク労働者との連帯のデモが行われる日になるだろうと知らせてきたのである。

トルコの多数の左翼政党が反石油法戦線の闘いを支持する手紙を送ってきた。