2008年4月18日金曜日

イラク占領5周年にあたってのIFCの声明

イラク占領5周年にあたってのIFCの声明

イラク自由会議 2008年4月

 4月9日はイラク占領5周年にあたる。この日は100万人以上の生命が失われイラク国内外で新たに400万人が家を失ったジェノサイドの記念日である。

 この日、歴史上最も汚い戦争を開始するための口実について、米政権の偽善が世界に暴露されはじめた。その嘘は大量破壊兵器が存在するという事から始まったが、その次にはテロとの闘いだとなり、最後にはイラクと中東に民主主義を広げるのだということになった。この民主主義とは実際には大混乱と、破壊と、毎日の殺人を意味していて、占領軍と占領軍がもたらしたギャングどもによって犯される犯罪に加えて宗派浄化と女性殺害が原因となったものである。

 5年間がたって、占領軍とその同盟諸国は自分たちの嘘を使い果たし、彼らが上陸する土地ではどこでも破壊と荒廃と悲劇が一緒に上陸するのだということを世界に実証して見せたのである。5年がたって、(2002年12月の)ロンドン会議での戦争と占領の命令者たちは一人また一人と失脚し始めた。占領軍の戦車の上に乗ってやってきたこの命令者たちは、自分たちが民兵と汚職の指導者以外の何者でもないということを証明して見せた。彼らは自らの問題を解決するために武装紛争に頼ったために自分たちの内部の協調でさえも維持できなくなった。

 占領から5年がたって、イラクはあらゆる犯罪者ギャングどもが何の制限もなく歩き回る世界最大のテロの基地に変わってしまった。

 そして悲しいことに占領から5年がたって、安全は幾百万ものイラク国民によって探し求められる永遠の夢になってしまった。生きて生物的存在を維持する最低限の要素などは、過去の話となってしまった。

 この日は抗議と拒否の一日であると宣言しよう。この日に「占領を終わらせなければ安全も安定もない」「占領軍によって押しつけられた機構を解体しなければ安全も安定もない」と宣言しよう。占領政策を撤廃しなければ安全も安定もないのであり、その占領政策とは、占領軍とその同盟者たちによって行われているあらゆる犯罪行為に正当性を与えたグループを押しつけることによって、民族や宗派でイラクの人間を分断するものである。この日に「シーアでもない、スンニでもない、占領は人間の敵だ」とスローガンの声を上げ、「占領軍の干渉があろうとも、シーアでもない、スンニでもない、我々は人間だ」や「占領にNO、宗派主義ギャングどもにNO」の声を上げよう。

 占領軍には、4月9日が占領とその犯罪に対する抗議の一日であることと、彼らにイラクで起こった惨事の責任があるということ、そして彼らはきっぱりと追い出されなければならないのだということを思い知らせてやろう。