2008年11月14日金曜日

新学年に入る学生のみなさんへ

イラク自由会議第8回中央評議回総会 2008年10月17日

 6年間にわたる占領の中で、イラクの学生はバグダッドやバスラやモスルやラマディなどの諸都市で、学生に対する誘拐や、出自の違いに基づく殺害や、学校への爆弾攻撃などの膨大な行為を指図する宗派主義ギャングやテロリストグループによる激しい攻撃にさらされた。それに加えて、自分たちの風習や宗教法を学生に押しつけ続け、男女の学生の間を分離して学生内部の問題に露骨に介入することで大学や専門学校において性差別を押しつけようとしてきた宗教勢力や宗派主義勢力による脅迫や挑発や嫌がらせにさらされた。

 しかしながらイラクの現政府はこのような苦しみに対処する義務を実行せずに学生がこのような状況に直面するのを放置するだけである。

今日、「新生イラク」において学生が体験していることは、全てのイラク国民が体験し占領が続いた結果悪化した悲劇の最大の実態の一部であり、それは同様にイラク社会に対してあらゆる形態の奴隷制度を押しつけるより巨大な計画の一部でもあるのである。

 どんな社会も発展し進歩を遂げるには、あらゆるレベルで教育が発展し進歩することが条件である。安定と安全、政治的市民的自由、貧困と飢餓のない社会というものが、前進し進歩を遂げることができる健康な環境を作り上げる土台である。

 同時に、学生の指導者、すなわち学生の正当な権利を守る学生運動の先頭に立つことができる指導者がいなければ、学校や教育機関や専門学校や大学の悲劇的な状況を永続させる働きをすることになるだろう。


 宗派主義勢力の私兵と結びついた宗教勢力は、学問と大学が政治化するのを許さないし政治から遠ざけられなければならないと主張しているが、その一方でその同じ宗教勢力が宗派主義の学生自治会を結成して嫌悪するべき役割を実行しているのである。


 イラク自由会議は新年度にあたって学生たちに、最高レベルの教育の権利を勝ち取り、自由と市民的権利と政教分離を全てのイラク国民に勝ち取る活動を前進させるために、再び結集するように呼びかける。

 イラク自由会議は学生たちに自由と幸福の旗の回りに隊列を合流し結集するように呼びかける。