2008年11月14日金曜日

バラク・オバマの大統領当選に関する平和と正義のための連合の声明

UFPJ(平和と正義のための連合) 2008年11月7日
 何と言う瞬間だろうか!この国の有権者は変革を支持する投票を投ずるために大挙して出かけたのである。バラク・オバマの大統領当選はこの間の長年の闘いで我々が見てきた中でブッシュ政権の政策を最も大きく拒絶するものであった。何と言う交代であったことだろう。

 アメリカ合衆国大統領に黒人が始めて当選したことで11月4日はこの国の歴史の中でもっとも重要な日となるだろう。オバマの当選が数世紀にわたる奴隷制度やジム・クロウ{黒人差別}や差別や人種の違いによる暴力を消し去ることはない。しかし、それが意味するのは、人種の違いに対する正義と平等を求める闘いが新たなレベルに至ったということなのであり、すべての民族の社会的経済的公正を求める闘いにとっても同じことなのである。

 我々に希望をもたせる理由を与える別のことがこの当選の中で起こった。バラク・オバマが当選したのは、その多くが、この国が経験したもので地域を基盤とした組織化の動員の最高のものの一つ-それはインターネット技術を利用する新しい知識と結びついたものである-から生まれた結果であった。

マケインの選挙運動はオバマの地域の組織化の経験を過小評価しようとした。彼らはいかに大きな誤りをしたことだろうか!

大統領選挙当選者が彼の仕事の次の段階にすでに移行したのとちょうど同じように、平和と正義の運動の我々は、起こったことを総括し、新しい政治状況の評価を出し、将来の計画を立てなければならない。イラクの戦争と占領を終わらせ新たな戦争を防ぐという我々の使命は残っている。今や我々は、この新しい状況の中でその目的を達成するための戦略を発展させなければならない。

 6年間以上にわたって、平和と正義のための連合と反戦運動はイラクにおける戦争に断固として反対してきた。我々の継続した活動が大衆の気持ちを戦争反対に転換させる上で主要な役割を演じたのであり、その反戦感情がオバマの選挙運動が成功した土台を作る助けとなったのである。

 今日、わが国とアメリカと世界は岐路に立っている。アメリカは巨大な経済危機に襲われ、その一方で国民はイラクとアフガニスタンでの2つの戦争に参加している。幾百万人もの人々が国内政策と対外問題で前向きに前進する変化を求めている。そしてとても重要なのは、幾百万人もの人々がこの選挙の季節に活発になり積極的に参加するようになったことである。

 我々は将来に向けて計画していた通りにこの点に依拠しなければならない。平和と正義の我々のメッセージはアメリカを作り変えることができる。我々は選挙が解き放ったエネルギーを活用する方法を見つけ出さなければならない。我々はイラクでの戦争を終わらせることが経済危機を解決することにどんなに直接結びついているのかを人々が理解する手助けをする必要がある。

 我々は際限のない戦争と占領に基づいたアメリカの外交政策に反対する運動を組織してきたが、今やアメリカの外交政策を平和と国家主権の尊重と国際法を基礎としたものへと根本的に変革することに向けた道を明らかにすることが我々の役割である。

 火曜日 [11月4日] 夜の演説でオバマは「この勝利だけが我々の求める変化ではありません。この変化を我々が作ったのはチャンスにすぎないのです。」と言った。オバマは取り組む課題を提案したのであり、平和と正義のための連合はアメリカの進む道を軍国主義と強欲から平和と正義へと転換する活動をする際にこの課題に応える用意はできている。