2009年4月18日土曜日

コナミのファルージャ虐殺正当化・戦争ゲームに反対しよう

コナミの「ファルージャ虐殺作戦ゲーム」の発売を中止させよう
イラク平和テレビ局in Japan  2009年4月18日

 2009年4月、コナミが‘Six Days in Fallujah’という名の戦闘ゲームを2010年に発売すると発表した。

 アメリカ軍は2004年11月に「武装勢力掃討」を口実にしてイラクのファルージャ市を包囲し、無差別攻撃をおこなった。彼らはまず主要病院を襲撃して占領し、負傷者の治療を不可能にした上で海兵隊を市内に突入させた。戦車、装甲車、爆撃による攻撃をかけ。白リン弾や化学兵器、クラスター爆弾といった非人道的な兵器を打ち込んだ。この大量殺戮作戦によって、6000人もの市民が命を奪われたのである。

 イギリスの反戦団体・ストップ戦争連合のタンシー・ホシキンスさんは「米英軍によって2004年にファルージャで行われた虐殺は、非合法で非道徳的な戦争において行われた最悪の戦争犯罪です。…戦争犯罪に関するゲームを作り、何千人もの死傷者の上に利益を得るというのは病んでいます。ファルージャの虐殺は、エンターテイメントによって美化されるべきではなく、恥と恐怖として記憶されるべきなのです。」と批判の声を上げている。

 このゲームの狙いは、単に戦争を商品化することで金儲けの対象にするというだけにとどまらない。ゲームの制作のために、アメリカ海兵隊が当時のビデオを提供し、市民殺戮作戦に直接参加した第3海兵連隊の兵士30人以上に対するヒアリングが実施されている。‘Six Days in Fallujah’はイラク市民殺戮の戦争犯罪を免罪し、今も続くイラク占領やアフガニスタンでの軍事作戦拡大の合意形成を進めるものである。

私たちは、アメリカ軍がファルージャ住民に対しておこなった大量殺戮作戦をゲーム化することを拒否する。そしてイラク占領と市民殺害を正当化し、侵略戦争をさらに継続・拡大するためのこのような非人間的な殺人ゲームの発売の中止を強く要求する。

コナミに対して電話、メール、申し入れ行動などあらゆる抗議をおこなって、ゲーム‘Six Days in Fallujah’の発売を中止させよう。世界の反戦勢力と連帯して、全占領軍を撤退させ、イラク・アフガニスタン占領を終わらせよう。

2009年4月14日火曜日

IFCの国際労働者大会報告

IFC(イラク自由会議)が3月13、14に開催された第1回イラク国際労働者大会の報告をHPに掲載しています。

原文:
http://www.ifcongress.com/English/News/2009/0309/labour-conf-report/final-state.htm

(以下日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)

第1回イラク国際労働者大会の報告
国際労働者大会  アルビル  2009年3月13、14日
 「より良い世界は労働者によって作ることができる」のスローガンの下に、第1回イラク国際労働者大会が3月13、14日にイラクのクルド地方のアルビルで開催された。この大会は全イラクから200人以上の労働組合、労働組合連合体の代表とアメリカ、イギリス、南アフリカ、日本、オーストラリア、イランの代表を結集した。

 1年以上の準備をかけて、大会は全イラク労働者評議会労働組合連合[GFWCUI]、全イラク石油労働者組合、電力労働組合、石油化学労働組合、港湾労働組合、モスル、サラハディンの活動家、労働者を結集した。また、クルド労働者連帯新聞の活動家と労働者や、バスラ、サラハディンの教員組合や、機械工組合や、バスラのジャーナリスト作家組合や、多数のメディアや政治家、国連イラク支援ミッション(UNAMI)の代表、そしてかつてのイラクの労働運動の歴史において積極的な役割を担った多数の組合活動家が参加した。

 また、南アフリカ通信労組、カリフォルニアの鉄鋼労組と石油労働者組合、アメリカ反戦労働者の会、反戦イラク帰還兵の会、イギリスのイラク労働組合連帯委員会、日本のパナソニックの労働者、なかまユニオン、民主的社会主義運動、イラン自由労働者組合、オーストラリア建設森林鉱山エネルギー労働組合の代表も参加した。

 大会を始める前に同じスローガンの下で絵画展が開催され、クルディスタン州政府の代表と労働社会問題大臣のアドナン・モハメド・カーデル氏によって開幕式が行われた。アルビル市の代表としてカリド・アッバス警視監も出席した。

 大会は自由と平等を求めて労働者階級のために犠牲となった人々への1分間の黙祷を捧げて開会された。そして大会準備責任者のサミール・アディルが演説し、続いてクルド地方政府と労働省の代表が演説し、次にハッサン・ジュマ全イラク石油労働組合連合議長や、スブヒ・アルバドリ全イラク労働者評議会労働組合連合[GFWCUI]議長や、サバ・カシム石油労働組合連合女性部長や、マイケル・アイゼンシャー・アメリカ反戦労働者の会全国調整担当、マンスール・ラザギ・オーストラリア建設森林鉱山エネルギー労組代表や、パナソニックの労働者の吉岡や、ギャラント・ロバート・南アフリカ通信労組書記長(COSATU[南ア労組会議])や、イラン自由労働者組合連合のラヒム・ソルタニが発言した。デニス・クーシニチ米国下院議員の祝福のビデオメッセージが大会で上映された。

 討議と修正を行った後、大会参加者は準備委員会から提案された多数の決議案の投票を行った。それは以下の通りである。:

 1.戦争と経済封鎖と労働組合の権利の妨害に反対する国際戦線を結成する決議
 2.世界規模の経済危機と労働者の立場に関する決議
 3.労働者の問題に対するイラク政府の介入に関する決議
 4.イラクにおける独立した宗派主義でも民族主義でもない政府を推進し支持する決議
 5.全ての労働者に自らの選択によって労働組合を結成し交渉する権利を与える労働法制の即時制定に関する決議
 6.石油ガス法案に反対する決議
 7.民営化に反対する決議
 8.日本のパナソニックの労働者を支援する決議

 大会の2日目には、民営化の危険性や、石油ガス法案や、労働法と労働組合の自由や、女性と労働組合活動や、世界の労働者の連帯や、戦争と精神的な打撃や、労働者のメディアについての多数の分科会が組織された。

 大会では労働運動の闘いの長い歴史を持つ人々から寄せられた多数のメッセージが読み上げられた。その献身がよく知られているアラ・カジャドール全イラク労働組合連合元書記長、労働者階級のために長年たたかってきたスアード・カエリ、1968年の食用油工場のストライキの組合指導者であったヒスカイル・クオジュマン、アビド・ジャシム、ガズバン・アフメド、シャンシャル・アブドラーたちで、その全ての人たちが大会参加者の総立ちの拍手喝采を受けた。

 祝福のメッセージをイランのサキズ市の組合指導者のマフマウド・サレヒやバスラ大学の学生左翼組織やサラハディン大学の進歩的学生から受け取った。

 大会を閉会する時に、大会のロゴを描いた装飾プレートが出席した海外の代表や労働組合や組織の代表に贈呈された。
 
大会の最後に、3大労働組合が、全イラク石油労働組合とイラク電力労組と全イラク労働者評議会労働組合連合を構成者とする新しい労働組合連合体の結成を宣言した。
 大会は同じスローガンの「より良い世界は労働者によって作ることができる」を決定した。

UFPJの4月4日反戦行動呼びかけ

アメリカ最大の反戦運動連合体のUFPJ(平和と正義のための連合)がイラク、アフガニスタンからの米軍撤退を求めてニューヨークで大規模な反戦行動に取り組みます。

原文: http://www.unitedforpeace.org/article.php?id=4027

(以下日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)

全国動員 ニューヨーク市 2009年4月4日
イラクとアフガニスタンでの戦争を終わらせる時だ
軍事費を削減して経済危機に対処する時だ
UFPJ(平和と正義のための連合)
 「毎年社会を向上させる計画以上に軍事費に資金を費やす国は精神的な死に近づきつつある。」―マーチン・ルーサー・キング・ジュニア博士、1967年4月4日

 キング博士は、アメリカと世界が安全で繁栄して安心した状態でありたいなら、戦争を超えて進まなければならないと教えた。彼は、貧困と人種差別と戦争が我々の現実の特徴とはもうならないように、世界を作り替えることが可能である―そしてそうしなければならない―と教えてくれた。そして今日、この希望の春の時期に、キング博士と彼が参加していた運動に対して、我々は平等と正義の新しい世界、戦争を超えた世界を作り上げることは「イエス、我々には可能だ」と言う。

 アメリカと世界は巨大な問題に立ち向かっている―すなわち戦争と占領、貧困と不平等、危機の情勢、戦争への出費と強欲の重圧を受けた全経済の崩壊に対してである。バラク・オバマ大統領の当選は顕著な―いまだ十分ではないとは言え―キング博士の「私の4人の小さな子どもたちがいつの日か皮膚の色によってではなく人格の内容によって判断される国に住むだろう」という夢の実現に向けた重大な前進である。今、我々は「ベトナムを超える」という夢を前進させなければならない。

 リバーサイド教会において行われたキング博士の「ベトナムを超えて」の予言的な演説の42周年である4月4日に、我々は多くの人々が待ち望む新しい方向にアメリカを導く決意を持ってニューヨーク市に集まる。あまりにも長くかかったが初めて、我々は希望に満ちてデモ行進を行うだろう。今こそ、人種について公正で経済的に平等であることを求める運動が、イラクやアフガニスタンやパレスチナや他の地域の戦争と占領に反対する運動が、民衆の要求と緑の連邦雇用と持続性に基づいた新しい経済を求める運動が、全て集まって「イエス、我々には可能だ」と言う時である。イエス、我々は戦争を超えて進むことができる。イエス、我々は正義と平等と平和の新しい世界を築くことができる。
 4月4日には我々はウォールストリートの金融の中心街に緊急のメッセージを届ける。我々の呼びかけはワシントンDCに届くだろうし、連邦議会と政府はこうした一見終わりのない戦争を終わらせる行動を取らなければならない。我々の呼びかけは、新しい世界の共通の展望を共有しアメリカ合衆国の真の変化を希望する世界中の幾百万の人々の耳に届くだろう。

 我々は4月4日が待ち遠しい。その日は軍事支出を削減し人間の必要とするものと経済的な持続性のために資金を出せという統一した非暴力の声を上げて大規模に人々が街頭に出るだろう。アメリカ合衆国は軍事支出を劇的に削減して支出先を変えなければならず、軍事力ではなく外交と国際法に基づき、支配ではなく地球規模での協力に基づき、古代のコロッソスの巨像のような地球上でそそり立つために野蛮な力を使用するのではなく、国際社会の一員として生きる計画に基づいて、全面的に新しい外交政策を反映しなければならない。

 アメリカ合衆国は拷問を終わらせ法の支配に戻らなければならない。アメリカの裁判制度は、有色人種を不釣り合いに監獄に入れているが、正さなければならない。経済政策は地域に根付いたものでなければならず、大企業優先の財政政策で成長するという時代遅れの考えであってはならない。

我々の希望は民衆の中にある。我々の力はかつてないほどに大きなものになった。我々はあらゆる学校やあらゆる礼拝所やあらゆる労働組合の会館やあらゆるコミュニティー・センターでこの勢いを足場にしなければならない。我々が職や住居や医療や教育や輸送を求め正義と平等を求める地域の緊急の要求に応えようとするならば、国家の優先事項を大規模に転換することが決定的に重要である。

 我々が希望を持っているのは、平和を求め軍事化を終わらせ、人種間や性別や経済上の正義を求め、持続可能なエネルギーを追求し、人権と人間にとって必要なものを求める我々の強力な草の根運動が集まって新しい政府と連邦議会が新しい方向の約束を確実に果たさせるということを知っているからである。
我々は一緒にキング博士の伝説を生き返らせることができる。我々は一緒にその新しい世界を築くことができる。4月4日にニューヨーク市で合流しよう!

2009年4月13日月曜日

イラク・アルビルで第1回国際労働者大会が開催

2009年3月13、14日にイラクのアルビルで第1回国際労働者大会が開催され、大成功しました。

イラクの労働組合が新しい連合体結成を宣言
執筆者:アメリカ反戦労働者の会(USLAW)
Found at: http://www.pww.org/article/articleprint/14899/
イラクで史上初めて開催された第一回国際労働者大会において、イラクの3つの主要労働組織が新しい労働組合連合体の結成を宣言した。

 国際的な盟友とともに開催したイラクの労働組合の2日間の会議の閉会に当たって、強力なイラク石油労組連合とイラク全土に展開する電力労働組合と全イラク労働者評議会労働組合連合[GFWCUI]は、新しい労働組合連合体結成の合意書に署名したのであり、それはイラクの労働者の利益の擁護者としてイラクの労働運動を統一する一歩となるものである。

 イラクのクルド地方のアルビルで3月13―14日に開催された大会は、イラク全土の労働組合とその連合体の200人以上の代表とアメリカ、イギリス、南アフリカ、日本、オーストラリア、イランの国際連帯代表を結集した。

 準備に一年以上をかけて、大会はイラクの石油ガス産業、港湾労組、発電・配電産業、建設業、公共部門、輸送、通信、教育、鉄道、サービス・医療産業、機械・金属労働部門、石油化学産業、土木技師、作家・ジャーナリスト、食用油労働者、洋服仕立て職人、学生の代表を結集した。イラクの18州のうち15州の労働者が参加した。

 アメリカの6人の代表団を構成したのは、合わせて500万人以上の組合員を代表する186の地域、地方、州、全米レベルの労働組織のネットワークであるアメリカ反戦労働者の会(USLAW)である。そこに参加していたのはUSLAWの全国オルグのマイケル・アイゼンシャーと、USLAW運営委員のマイケル・ツウェイグ(大学教職員組合[ニューヨーク州立大学の29のキャンパスの教職員34000人が組合員]の指導者/AFT[アメリカ教員連盟]第2190支部)と、コネチカット中央労働評議会議長のビル・ショーテルと、全米鉄鋼労組[組合員72万人]第675支部議長で南部カリフォルニアの石油産業労働者の代表のジム・ノリスである。そして反戦イラク帰還兵士の会からはフィラデルフィアからT.J.ブオノモとシカゴのアーロン・ヒューズの2人が参加した。

 大会での演説で、USLAWを代表してマイケル・アイゼンシャーは言った。「イラクの民衆と労働運動は悲惨な代償を払って、自由を取り戻し、イラクの政府とイラク国民の運命と将来についての民主的な支配権を確立したことを私たちは理解しています。私たちは痛みをもって、イラク民衆が耐えてきた多大な死と破壊と追放と苦難に責任があるのはアメリカ合衆国政府であるということを知っています。独裁者のサダム・フセインに中東の他の国々ばかりかイラク国民に対しても戦争を行う資金を提供したのはアメリカ政府でした。そしてアメリカ合衆国自身の勤労者もまた、アメリカ政府の背信行為のために血と金の両面で多大な犠牲を払ったのです。この大会は、イラクの主権の完全な回復に向けた重要な一歩を画するものであり、それは全ての外国の軍隊と傭兵部隊がイラクの地を去り、全ての外国の軍事基地が閉鎖され、イラクの領土保全が世界の全ての国によって尊重された時に初めて獲得することができるのです。」

大会はワシントンDCで収録したビデオを通じてデニス・クーシニチ下院議員(民主党・オハイオ州選出)によって祝福され、その中でクーシニチ議員はイラクの労働運動への支持を表明し、イラクに対する侵略と占領は国際法を著しく侵害するものであり、全てのアメリカ兵士は即時完全に撤退させなければならないという長年の信念を繰り返して語った。

 イラク石油労組連合議長のハッサン・ジュマ・アワドは一世代にわたってイラクの石油の支配権を外国企業に譲り渡す生産分与協定によってイラクの石油産業を民営化しようとする米国の策動を糾弾した。彼は25000人の組合員を代表した発言で、イラク民衆の利益のためにイラクの石油を国営の石油会社の経営下に残すことを要求した。大会は、米国によって推進されている石油ガス法案が「労働者階級、ひいては全てのイラク人の利益に敵対する」と述べた力強い決議を採択した。大会決議は「全てのエネルギー資源はイラク国民の財産であり、いかなる口実のもとでもこれらの資源を民営化したり独占したりする権利は誰も持っていない。これらの資源はイラク人の利益のために使用し平等に分配されなければならない。」と宣言した。
 
大会はまた、政府の介入を受けずに自ら選んだ組合の中で団結権、団体交渉権、ストライキ権を守る国際労働機関の基準を満たす労働基本法を即時制定することを要求するもう一つの決議を採択した。米国の占領当局とイラク政府は、全ての公的機関の労働者と石油産業を含む公的企業の労働者の労働組合を禁止するサダム・フセインの反組合的な労働法を押しつけ続けている。

 別の決議では、「宗教主義でも民族主義でもない政府」を持つ独立したイラク国家を要求した。そこでは「イラクに安定と平和と安全をもたらす重大な歩みの一つは、民族や宗教や宗派の出自に関わりなく人間であることを基礎にして人々を認める政府を設立することである」と述べた。その他の決議は全世界規模の経済危機と民営化に対処するものであった。

 元米軍情報将校のT.J.ブオノモと元米国陸軍軍曹のアーロン・ヒューズがステージに上がって発言をした時に大会の中でも劇的な瞬間が起こった。米軍の帰還兵がイラクに戻ってきてイラク国民に対して行った犯罪を公然と認めイラクに対する経済的、軍事的占領の中で担った自らの役割について謝罪をしたのは初めてのことであった。彼らは、自分たちがここに来たのは許しをこうためではなく、義務を果たしてイラク民衆との連帯を示すためである、と言った。彼らは、情報操作と、イラクのジャーナリストの買収と、イラク人捕虜の拷問と、労働者の権利の抑圧と、イラクの石油を支配しようとするアメリカ政府と多国籍企業による企てを糾弾した。発言に対する反響は、即座に返ってきて、力強く、心の底からのものであった。頑強な民族主義者と見られてきた1人のイラクの労働組合の指導者が舞台に駆け上がり、イラク帰還米兵たちを抱きしめた。別の指導者は、IVAWの演説はイラクとアメリカの民衆の間の巨大な壁を取り除いた、と公言した。

 大会のとりまとめ役でイラク自由会議議長のサミール・アディルは大会の評価をまとめ、「この大会は全世界経済危機とその結果としての全世界と中東における政治変革という文脈の中で、イラクの労働運動の統一とイラク民衆との国際連帯運動の両方にとっての重大な前進を示している」と語った。

 イラク政府は十分な重要性があると考え、公式のオブザーバーとしてクルド地域政府のアドナン・ムハンメド・カダール労働大臣を送り、大臣は大会代議員たちを歓迎した。また、潘基文(バンギムン)国連事務総長の代理のハーディー・シェーカーも出席した。

 大会は今後の活動を続けるための調整機関として「戦争と経済封鎖と労働組合の権利侵害に反対する国際戦線」を設立した。

 アラビア語とクルド語のメディアがイラクと中東全土で放映される報告を含めて大会の詳細な報道を行った。

UFPJの2009年3月19-20日対イラク戦争6周年の地域行動の呼びかけ

アメリカ最大の反戦団体UFPJが3・19-20イラク占領6周年の反戦行動を呼びかけています。
※引用先:http://www.unitedforpeace.org/downloads/6th%20anniv%20call%202-9-09.pdf

UFPJの2009年3月19-20日対イラク戦争6周年の地域行動の呼びかけ
戦争を乗り越える:新しい経済は可能だ!兵士を今すぐ帰国させろ!
UFPJ(平和と正義のための連合) 2009年2月9日
 2003年3月19日、アメリカ合衆国はイラク民衆に対する不法で不道徳な戦争を開始した。6年間の長きにわたってアメリカ政府は嘘をつき、その一方で人権と法の支配を無視し、死者の数は増加し、大量破壊がイラクを廃墟にした。戦争がアメリカの国家財政を枯渇させる一方で、石油企業と戦争商人たちの利益は急増した。

 しかし、アメリカには新しい精神が存在する。すなわち可能性と変化の新しい意識である。緊急に求められている変化とは、イラクにおける戦争と占領を終わらせることである―今すぐ、完全に!

 平和と正義のための連合は全米の都市、町、農村地域の大小のグループにイラク戦争6周年の大衆行動を行うように呼びかける。われわれは新しい政府と新しい連邦議会に対して強力で明確なメッセージを送らなければならない。:すなわち、この国の人民は戦争を終わらせたいのであり、今すぐ終わらせたいのだと!また、アフガニスタンにおけるアメリカの戦争に反対する声を上げる時でもある。

幾百もの地域の取り組みが一つのメッセージで統一されるだろう:
・イラク戦争は間違いでありその犠牲はあまりにも大きすぎる。:全ての兵士と軍契約要員を帰国させる時である。
・アフガニスタンは「良い戦争」ではない―アメリカによるこの国の占領は今すぐ終わらせなければならない。
・アメリカの経済危機を解決するために戦争と占領に何十、何百億ドルもの国民の税金を注ぎ込むのを止めなければならない。

地域を再建する時である。
イラクの占領を終わらせ、全ての兵士を帰国させ、再建への道を始めるつもりならば、我々は手を休めることも引き返すこともできない。我々はこの戦争の急騰する損失―経済的にも人的にも―と地域住民が感じている危機を結びつけなければならない。:
・少なくとも100万人のイラク人が殺された。
・450万人のイラク人が住みかを追われ500万人が孤児となった。
・4000人以上のアメリカ軍兵士が殺され、数万人が負傷した。
・すでに6000億ドル[約60兆円]以上が支出された。
・毎日7億2000万ドル[約720億円]が支出されている。
・推定では、最終的に3兆ドル以上を支払うだろう。

以下は皆さんの地域グループができるほんの数例の案である:
・あなたの選挙区の連邦議員の地元事務所を訪問するか事務所の前で抗議行動を組織しよう
・あなたの戦争を終わらせようという呼びかけを多くの人が見られるように街頭での目に見える活動を企画しよう。
・戦争で金を稼いでいる企業の事務所か連邦ビルでのデモ行進や集会やビジル[街頭の祈りの会]や市民的抵抗行動を計画しよう。
・様々な問題がどのように関係しているのかを人々が理解する助けとなる教育の取り組みを組織しよう。
・メッセージが最大限の視聴者に届くのを確保するために幅広いメディア活動を行う計画を立てよう。

 我々はあなたのグループに、イラク戦争6周年を期する地域行動のためのUFPJの呼びかけに賛同することを要請する。 そして4月4日のマーチン・ルーサー・キング博士の歴史的な「ベトナムを乗り越えて」の演説42周年のニューヨーク市での大衆動員を作り上げる助けとなるようにあなたの地域活動を利用することを我々は願っている。

オバマのイラク撤退計画に関する平和と正義のための連合の声明

アメリカのUFPJ(平和と正義のための連合)がオバマの「イラク撤退」を批判しています。

出店はUFPJのHP

http://www.unitedforpeace.org/article.php?id=4032(以下の日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)
オバマのイラク撤退計画に関する平和と正義のための連合の声明
オバマ大統領はアメリカの対イラク戦争と占領の終了を開始する命令を出そうとしている:
それは本当に終わりなのか?
 UFPJ(平和と正義のための連合) 2009年2月 
金曜日[2月27日]に、オバマ大統領は、大統領選挙の公約の16ヶ月以内の撤退よりも3ヶ月遅く、大統領就任から19ヶ月までに―2010年8月までに―イラクからすべての戦闘部隊を撤退させるという計画を発表する予定である。火曜日の夜[2月24日]の連邦議会での施政方針演説で、オバマは「イラクをその国民に責任を持たせるように前進することがこの戦争を終わらせる」と発表すると語った。

オバマ大統領は選挙公約の大部分は守っていて、それは良いことである。我々は選挙で選んだ国民の意思に基づいて行動しようとする大統領を今や持っているので、希望がある。イラクでの戦争を終わらせる措置を取っているのは、米国民の戦争反対の総意の反映である―この総意は平和と正義のための連合が先頭に立ってきた平和運動が作り上げる助けとなったものである。オバマの「戦争を終わらせる」という初期の公約が彼の選挙運動に対する当初の大衆の支持を生み出す上で巨大な役割を果たしたと強調するコメンテーターは数多い。

 アメリカと世界は、全占領軍の完全撤退と、アメリカが雇用している15万人の外国人傭兵と軍契約者の全ての撤退と、全ての基地の閉鎖と、イラクの石油を支配しようとする取り組みの終結という明確ではっきりとした目標を実行する計画が必要である。

 19月間での撤退計画の発表とともに、未だに重大な点での曖昧さと答えられていない疑問について検討する必要がある。イラクにおける人的、経済的損失は、世界経済危機の今も増大し続けている。戦争と占領が続いている間は、イラクとアメリカの両国民の安全と経済上の必要に対処することはできない。
 「部分的撤退」は5万人から7万人ものアメリカ軍兵士を残留させるだろう。イラクの米軍司令官のライ・オディエルノ陸軍中将によると、「イラク軍を訓練し、目標とする対テロ作戦を実行し、アメリカの人員と財産を守るには相当数の兵力が必要だろう」。他の当局者は「情報監視の専門家と無人機を含む機材」を残しておく計画について語っている。

レッテルを貼り替えられる部隊もあるかもしれない。現在は戦闘部隊として数えられているがイラクに残るのに「任務を与え直され」、その活動をイラク人への訓練と支援であると再定義される。それは占領の終結ではない。事実上、それは米軍のイラク駐留を無期限にすることになるかもしれない。

「米軍の地位に関する対イラク条約(SOFA)」は―ブッシュ政権の末期に打ち負かされたホワイトハウスによって不承不承に署名されたものである―2011年末までに全てのアメリカ軍がイラクから出て行くように求めている。オバマ大統領の声明も同じような時程表を反映しているかもしれない。しかし、ペンタゴン[米国防総省]内部の情報筋は、米軍地位協定は相互協定によって変化をなお余儀なくされ、3万人から5万人の間の兵力が2011年以降もイラクに残るという推測があるという事実を指摘している。

 SOFA協定は、全ての実戦部隊を今年の夏までにイラクの都市から撤退すること、そして2011年までに、全てのアメリカ軍がイラクから撤退し、全てのアメリカ軍基地がイラクに引き渡されることを求めている。

 今や何年も、連邦議会は米軍基地を残すことには繰り返しノーと行ってきた。我々は基地をイラクに引き渡す時程表とはどんなものかを知る必要がある。

 協定は大きな抜け穴でいっぱいである。最大の抜け穴は、両国のどちらからも変更を提案できると言うことである。イラク政府は―その最初からアメリカに依存し、アメリカに対して責任を持っている―今や確かに違っている。それは相当な国内権力基盤を作り上げた。しかしながら、イラク政府は全アメリカ軍の撤退の表向きの最終期限を先送りするか削除するために協定を改訂しろというアメリカの静かな「要請」を拒否できるほど十分に強いのだろうか?

 兵力の撤退と米軍基地に関する答えられていない問題と並んで、米軍の軍事契約者の駐留はどのように終わるのだろうか?オバマ大統領は最高司令官ではあるが、石油企業と強力な契約企業は、CEO[経営最高責任者]や株主がイラクの契約で何十億ドルもの戦時利益を上げてきたのであり、政府や連邦議会に対する強力な圧力であり続けている。オバマ大統領が請負契約の過程を透明化すると約束したのは良いが、米国は全ての傭兵と軍契約者を帰国させる取り組みをすることも必要だ。

 占領をさらにほぼ3年間もするというのは長すぎる道のりである。軍を撤退する特定の日程を決めることは正しい方向の積極的な一歩ではある。しかし、19ヶ月かけた部分的撤退では不十分である。我々の運動は常に明確であり我々はこの点は立場を明瞭にし続けている。すなわち、全ての兵士を今すぐ帰国させなければならない!我々はまた、アフガニスタンでの愚かな戦争にさらに多くの兵士を送るという決定に深く当惑し、反対する。平和運動はイラクの占領を完全に終わらせ、兵士も基地も残さないことに向けて今一度前進しなければならない。平和運動の仕事は、イラクとアフガニスタンでの戦争を真に終わらせるために動員をして、圧力をかけ、教育や提唱をして、訴えをすることなのである。
対イラク戦争6周年の3月19日と20日には、全米の様々な地域で地域の反戦活動が行われるだろう。4月4日には、我々はニューヨーク市のウォールストリートをデモ行進する。我々は、マーチン・ルーサー・キングの歴史的なベトナム戦争を乗り越える演説の今年の記念日に彼の遺産を高く掲げ、「戦争を乗り越える:新しい経済は可能だ」と声を上げる。

米国の外交政策を打ち倒そう、イスラエルの政策を打ち倒そう…ガザを心の中に

1月15日、イラク自由会議(IFC)がバスラでイスラエルのガザ攻撃に反対するデモを展開しました。

(以下の日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)[原文は英語]

米国の外交政策を打ち倒そう、イスラエルの政策を打ち倒そう…ガザを心の中に

IFCメディアセンター 2009年1月26日

 2009年1月15日の木曜日の朝にバスラ市で南部労働組合共同行動事務局が主催するデモが始まった。共同行動事務局には、石油労働組合連合や全イラク労働者評議会労働組合連合やその他多数の労働組合が参加していて、それに加えて大学教授連合と集会の積極的な参加団体の一つであったイラク自由会議が入っている。

 バスラ市の中心部で集会が始まり、石油労働者とGFWCUI[全イラク労働者評議会労働組合連合]の指導者が先頭に立って州政府ビルに向かってデモが進んだ。その途中で抗議行動参加者はアメリカの政策とイスラエルに対する無制限の支援を糾弾するスローガンを叫び、イスラエルの罪もないガザ市民に対する攻撃を糾弾する声を上げた。デモ参加者はこの問題についてのベネズエラとボリビアの立場を賞賛した。州政府ビルにデモが到着した時に、集会の指導者たちが演説を始め、最初にハッサン・ジュマ労働組合共同行動事務局長がイラクの労働者はパレスチナ労働者に限りない連帯をすると表明し、イスラエルの野蛮で残忍な行動を糾弾した。その次にアブドゥラー・アブドゥル・ハミドが石油労働者の声明を読み上げ、何の反対もせずに今回のガザ侵攻を実行させたアラブ諸国政府の立場を全面的に糾弾すると表明した。

3番目に、ヒルマン・カディム(IFCバスラ支部書記長)が演説し、彼女は次のように語った。:

 兄弟姉妹のみなさん、 

占領と占領政策の様々な側面に対して反対する闘いを進めるイラク自由会議を代表して、みなさんに心からのあいさつを送ります。そして、イスラエルによる占領とガザの女性や子どもや老人を殺しインフラを破壊する犯罪を弾劾し糾弾する声を上げると同時に、アメリカのネオコン政府、特に犯罪者ブッシュを糾弾します。なぜなら、ブッシュたちはイスラエルへの軍事的、経済的、精神的支援を提供することによって、この残酷で野蛮な侵攻の政治的な基盤を提供したからです…。私たちはアラブ諸国の政権の沈黙を糾弾します。この沈黙は彼らの無力さを立証し、アメリカの中東における外交政策に彼らが密接に協力していることを再び明らかにしました。そしてまた私たちは、アラブ諸国の政権が、自国の市民がデモを展開し、イスラエルの侵攻を拒否してガザの民衆を支持する意見を表明するのを非合法化したことを強く糾弾します。

 イラク自由会議はあらゆるレベルでのイスラエル政府に対するボイコットを呼びかける立場を表明し、ガザ民衆、特に罪もない犠牲者に対する必要なあらゆる支援を提供します。アメリカとイスラエルによる占領を打ち倒そう…。全ての場所で労働者万歳。

次にアブ・ワッタン(労働組合共同行動事務局副事務局長、GFWCUIのメンバー)がGFWCUIの声明を読み上げ次のように話した。:

 兄弟姉妹のみなさん

 GFWCUIに加盟する全ての労働組合を代表して、パレスチナの労働者とガザの罪もない市民に限りない連帯を表明したいと思います。私たちは子どもや女性や老人を標的にするイスラエルの戦争機構を強く糾弾します。これは凶悪な犯罪であり、あらゆる国際憲章や国際条約に違反するものであり、人権の原理をあからさまに踏みにじるものです。

今日実行されている犯罪は、米国政府の支援と、イスラエルとの関係を多くの国が続けているアラブ諸国政権の無力さがなくては、容認されることはないでしょう。

バスラの労働者は労働組合共同行動事務局を通して、この取り組みを強調して、独自の決議を決定し、イスラエルのパレスチナ特にガザ民衆に対する犯罪行為に対する沈黙を打ち破ることを望んだのである。

http://www.ifcongress.com/English/News/2009/ifc-demo-basra-gaza.htm

Down with US Foreign policy, Down with Israeli Policy..... Gaza in the heart

Started on the morning of Thursday, 15/1/2009 in the city of Basra, a demonstration under the leadership of Trade Union Action Coordination Bureau in the south, which includes Federation of Oil workers, General Federation of workers councils and unions in Iraq and a number of other unions, in addition;

Federation of University professors and Iraq Freedom Congress which was one of the active participants in the rally.

The rally started at the heart of the city and headed toward the provincial government building led by the leaders of oil workers and GFWCUI. along the route
the protesters chanted slogans condemning the US policy and its unlimited support for Israel also the chants denounced the Israeli aggression on innocent civilians in Gaza. The demonstrators praised the positions of Venezuela and Bolivia on this issue ... upon the demonstrators' arrival to the government building the leaders of the rally delivered their speeches beginning with Brother Hassan Juma, President Of Trade Union Action Coordination Bureau who announced Iraqi workers' unlimited solidarity with the workers of Palestine and condemned the barbaric and savage act of Israel. Then Abdullah Abdul Hamid, delivered the statement of the Oil Workers in which he expressed the total condemnation of the Arab governments positions, which let this aggression go without standing against it.

Hirman Kadhim (secretary of IFC, Basra chapter) came third to deliver her speech in which she said:

Brothers and sisters,

On behalf of Iraq Freedom Congress, which is struggling against the occupation and its policies on various aspects I would like to welcome you warmly and assure that when we raise our voice to denounce and condemn the Israeli occupation and its crimes of killing innocent women, children, elderly and the destruction of infrastructure in Gaza, we also condemn the US neo-conservatives administration, particularly the criminal Bush, because they provided political ground for this savage and barbaric aggression by providing military, financial and moral support .... We condemn the silence of the Arab regimes that confirmed their weaknesses and proved once again their tied affiliation with U.S. foreign policy in the Middle East. We also strongly condemn the Arab regimes that made it illegal for their citizens to demonstrate and express their opinion in rejecting Israeli aggression and supporting the people of Gaza.

Iraq Freedom Congress declares its position in calling for a boycott of Israeli government at all levels and provides all necessary assistance to the people of Gaza, particularly the innocent victims. Long live Gaza..... Down with the US and Israeli occupation…. Long live workers everywhere.

Abu Watan,Vice President of Trade Union Action Coordination Bureau, and GFWCUI member

Abu Watan (Vice President of trade union action coordination bureau, and GFWCUI member) was next to deliver GFWCUI statement in which he said:

Brothers and sisters

On behalf of all unions affiliated with GFWCUI, I would like to announce our unlimited solidarity with the workers of Palestine, and the innocent civilians in Gaza. We also strongly condemn the Israeli war machine targeting children, women and elderly. Those are heinous crimes and a violation of all international charters and treaties, as well as the flagrant violation of the human rights principles...

The crimes carried out today wouldn't be allowed without the support of the US administration and the weakness of the Arab regimes, who many of them are keening on maintaining ties with Israel.

The workers of Basra through, the Trade Union Action Coordination Bureau wanted to underscore this event and assure their independent decision and to break the silence on Israeli crimes against the people of Palestine and Gaza in particular.

January 16, 2009-01-26

IFC media centre