2011年3月17日木曜日

IVAWがウィスコンシン州労働者に連帯

IVAW(戦争に反対するイラク帰還兵の会)がウィスコンシン州の労働者の闘いへの支持・連帯を訴えています。州兵に労働者への弾圧拒否を呼びかけています。

(日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)

我々も人民のための働き手だ!

戦争に反対するイラク帰還兵の会(IVAW)は全ての米軍現役兵士に対して、労働者の基本的権利を守るための組織化に反対するいかなる動員に対しても拒否し抵抗するように呼びかける。IVAWは自らの労働組合を守るためにウィスコンシン州マディソンや他の多くの都市に集まっている群衆に連帯する。

戦争に反対するイラク帰還兵から兵士たちへ:「我々も人民のための働き手だ!」

我々は現役兵士もまた人民のための働き手であると確信している。兵士が教員や医療従事者や消防士や警察官や、その多くが自ら州兵の勤務をしている他の政府職員に対峙して配備に就かなければならないと提案するのは不名誉なことである。

軍隊での勤務を前歴に持つ労働者が公的部門の仕事を求めることが多いのは、政府機関が、法律上の問題として帰還兵を優先雇用する例にならう唯一の雇用者であるからである。アーミー・タイムズ紙によると、イラクとアフガニスタンからの帰還兵の失業率は15.2%で、全米平均より高い。2倍近い失業率に直面しているアフリカ系アメリカ人の帰還兵にとってはさらにはるかに悪い状況である。公共部門の労働組合の労働者の権利を守ることは、生活できる賃金と充実した社会給付金を得てまともな仕事を確保する機会を帰還兵が確実に持てるようにすることなのである。

ウィスコンシン州のマディソンは公共部門の労働組合と彼らをこれから何十年間も雇用する政府の間の関係をおそらく規定するであろう闘いの出発点である。それは1980年の航空管制官組合(PATCO)のストライキを連邦政府が敗北させたのと似ているのであり、それは実質賃金と社会給付と民間部門労働者の組合員数が30年間にわたり減少するようになったその始まりを示すものであった。今日マディソンで起こっている事は、全米の地方政府が将来公的部門の労働者のまともな生活基準を破壊することができるかについて影響があるように見える。

スコット・ウォーカー州知事が最近、ウィスコンシンで組合たたきの州法を導入したあとに「労働者の反乱」に対応するために州兵を準備していると表明した。ウォーカー知事は州財政が不足していることを指摘することによって団体交渉に対するこの攻撃を正当化しようとしてきた。この説明から欠落しているのは、この赤字が現在進行しているイラクとアフガニスタンにおける兆ドル規模の戦争と占領によって作り出され悪化させられてきたということの認識である。その一方で、連邦政府と全米の地方政府は公共部門の削減を行っているのである。

軍隊は過去に置いては労働者のストライキや学園での抗議行動や都市部での民衆蜂起に敵対するために出動させられてきた。しかしながら、最近のエジプトでの事態と米国の歴史のおびただしい実例は、現役兵士は民衆の側に立ち、仲間の市民に対して暴力を行使するのを拒否する力を持っていることを示している。ウィスコンシン州マディソンに任務配置をされている兵士たちは、公共部門の労働者が本当の敵であるかどうかを判断しなければならないだろう。IVAWは、彼らは敵ではなく、兵士はまともな仕事と賃金と社会給付を要求して闘っている労働者を支持しなければならないと訴える。

米国軍はすでに10年間の戦争で限界を超えてしまっていると言うことを我々は直接知っている。健康回復作戦キャンペーンを通じて、我々は、米軍兵士がひどい肉体的精神的負傷を負ったまま心ならずも再配備されるのではなく治療をする権利のために闘ってきた。すでに負担をかけすぎた軍隊に、労働者の権利抑圧を目的とした新たな任務を付け加えることは、無責任であり、我々の任務にふさわしくないものである。

もしもあなたが動員に直面している現役兵士であるか、そのような米軍の中の誰かを知っているなら、IVAWに連絡をしていただきたい。