2009年4月14日火曜日

IFCの国際労働者大会報告

IFC(イラク自由会議)が3月13、14に開催された第1回イラク国際労働者大会の報告をHPに掲載しています。

原文:
http://www.ifcongress.com/English/News/2009/0309/labour-conf-report/final-state.htm

(以下日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)

第1回イラク国際労働者大会の報告
国際労働者大会  アルビル  2009年3月13、14日
 「より良い世界は労働者によって作ることができる」のスローガンの下に、第1回イラク国際労働者大会が3月13、14日にイラクのクルド地方のアルビルで開催された。この大会は全イラクから200人以上の労働組合、労働組合連合体の代表とアメリカ、イギリス、南アフリカ、日本、オーストラリア、イランの代表を結集した。

 1年以上の準備をかけて、大会は全イラク労働者評議会労働組合連合[GFWCUI]、全イラク石油労働者組合、電力労働組合、石油化学労働組合、港湾労働組合、モスル、サラハディンの活動家、労働者を結集した。また、クルド労働者連帯新聞の活動家と労働者や、バスラ、サラハディンの教員組合や、機械工組合や、バスラのジャーナリスト作家組合や、多数のメディアや政治家、国連イラク支援ミッション(UNAMI)の代表、そしてかつてのイラクの労働運動の歴史において積極的な役割を担った多数の組合活動家が参加した。

 また、南アフリカ通信労組、カリフォルニアの鉄鋼労組と石油労働者組合、アメリカ反戦労働者の会、反戦イラク帰還兵の会、イギリスのイラク労働組合連帯委員会、日本のパナソニックの労働者、なかまユニオン、民主的社会主義運動、イラン自由労働者組合、オーストラリア建設森林鉱山エネルギー労働組合の代表も参加した。

 大会を始める前に同じスローガンの下で絵画展が開催され、クルディスタン州政府の代表と労働社会問題大臣のアドナン・モハメド・カーデル氏によって開幕式が行われた。アルビル市の代表としてカリド・アッバス警視監も出席した。

 大会は自由と平等を求めて労働者階級のために犠牲となった人々への1分間の黙祷を捧げて開会された。そして大会準備責任者のサミール・アディルが演説し、続いてクルド地方政府と労働省の代表が演説し、次にハッサン・ジュマ全イラク石油労働組合連合議長や、スブヒ・アルバドリ全イラク労働者評議会労働組合連合[GFWCUI]議長や、サバ・カシム石油労働組合連合女性部長や、マイケル・アイゼンシャー・アメリカ反戦労働者の会全国調整担当、マンスール・ラザギ・オーストラリア建設森林鉱山エネルギー労組代表や、パナソニックの労働者の吉岡や、ギャラント・ロバート・南アフリカ通信労組書記長(COSATU[南ア労組会議])や、イラン自由労働者組合連合のラヒム・ソルタニが発言した。デニス・クーシニチ米国下院議員の祝福のビデオメッセージが大会で上映された。

 討議と修正を行った後、大会参加者は準備委員会から提案された多数の決議案の投票を行った。それは以下の通りである。:

 1.戦争と経済封鎖と労働組合の権利の妨害に反対する国際戦線を結成する決議
 2.世界規模の経済危機と労働者の立場に関する決議
 3.労働者の問題に対するイラク政府の介入に関する決議
 4.イラクにおける独立した宗派主義でも民族主義でもない政府を推進し支持する決議
 5.全ての労働者に自らの選択によって労働組合を結成し交渉する権利を与える労働法制の即時制定に関する決議
 6.石油ガス法案に反対する決議
 7.民営化に反対する決議
 8.日本のパナソニックの労働者を支援する決議

 大会の2日目には、民営化の危険性や、石油ガス法案や、労働法と労働組合の自由や、女性と労働組合活動や、世界の労働者の連帯や、戦争と精神的な打撃や、労働者のメディアについての多数の分科会が組織された。

 大会では労働運動の闘いの長い歴史を持つ人々から寄せられた多数のメッセージが読み上げられた。その献身がよく知られているアラ・カジャドール全イラク労働組合連合元書記長、労働者階級のために長年たたかってきたスアード・カエリ、1968年の食用油工場のストライキの組合指導者であったヒスカイル・クオジュマン、アビド・ジャシム、ガズバン・アフメド、シャンシャル・アブドラーたちで、その全ての人たちが大会参加者の総立ちの拍手喝采を受けた。

 祝福のメッセージをイランのサキズ市の組合指導者のマフマウド・サレヒやバスラ大学の学生左翼組織やサラハディン大学の進歩的学生から受け取った。

 大会を閉会する時に、大会のロゴを描いた装飾プレートが出席した海外の代表や労働組合や組織の代表に贈呈された。
 
大会の最後に、3大労働組合が、全イラク石油労働組合とイラク電力労組と全イラク労働者評議会労働組合連合を構成者とする新しい労働組合連合体の結成を宣言した。
 大会は同じスローガンの「より良い世界は労働者によって作ることができる」を決定した。