2010年8月22日日曜日

USLAWがイラク労組弾圧に抗議

マリキ政権がイラクの電力労組や石油労組にひどい弾圧を展開しています。USLAW(アメリカ反戦労働者の会)が抗議行動を呼びかけています。


以下のURLに抗議手紙送付一式が掲載されています。入力すればイラク大使らに送られます。(英文です)
http://salsa.democracyinaction.org/o/2488/p/dia/action/public/?action_KEY=4439
(日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)

今行動しよう!

イラク:大臣がサダム式の動きをして全ての労働組合事務所を閉鎖する

アメリカ反戦労働者の会 2010年8月

7月中旬に、警察がイラク全土の電力労組を襲撃し閉鎖して、サダム・フセインの規則集から取り除くこともできたであろう電力大臣の命令を実行した。

その命令は「電力省とその部局と敷地における全ての労働組合活動」を禁止し、警察に「全ての労働組合の事務所と拠点を閉鎖し、組合の資産、財産、文書、家具、コンピューターを取り上げる」権限を与えた。(詳細は以下)

イラクの労働組合運動は組合員と労働者に連帯する活動家があらゆる場で抗議の声を上げるように呼びかけている。

どうか少しだけ時間を取って、いかなる本当の民主主義にとっても不可欠なものである基本的な労働者の権利に対するこの侵害に抗議するメッセージをシャハリスターニ石油大臣とマリキ首相に送っていただきたい。

フセイン・アル・シャハリスターニ石油大臣は電力大臣にも任命されており、以下の行政命令を発した。
1.あらゆる組合活動を禁止し、電力部門の労働組合とのあらゆる形態の協力や当局の協議を停止する。

2.警察が組合事務所を閉鎖し、文書や家具やコンピューターやそこにある他のどんなものでも押収するのを経営者が助けるように指示する

3.2005年の対テロ法に基づいて、脅迫を行ったり暴力を使ったり公共財産に対する損害を引き起こす者は誰でも即時起訴するように全ての事業体に命令する。

4.組合員が得たどんな利益や特典も取り消すように全ての部局と企業体に命令する。

この言語道断な行為は国際的に認められている労働者の権利の基準の全てを侵害している。それはサダム・フセインが打倒されて以来イラクで起こってきた労働組合に対する広範な攻撃を以下のような点で増大させている。

*公共部門と公共企業体の労働組合をサダムが禁止したことを継続して実施している。
*労働組合の銀行口座と財産を凍結している。
*政府の事前の許可なしに組合の指導者がイラク国外を旅行することを禁止している。
*組合の指導者を自宅や家族や組合員からはるかに離れた場所に配転している。
*石油資源と石油会社の民営化に反対することでイラク経済を攻撃していると言って、全イラク石油労組連合の幹部たちの刑事責任を追求して起訴している。
*基本的な労働者の権利を立法化することを求めているイラク憲法の要求を無視している。
*イラクが加盟国であるILOの団体交渉に関する第98号条約に違反している。


[抗議文]
表題:組合敵視の政令を撤回しろ、労働者の権利を尊重しろ!

宛先:ヌーリ・アル・マリキ首相、フセイン・アル・シャハリスターニ電力大臣、バグダッド、イラク
拝啓:私は電力大臣によって2010年7月20日に出された政令第22244号が「電力省とその部局と敷地における全ての労働組合活動を禁止」し、イラク全土の組合事務所に対する警察の襲撃と組合の財産と記録の押収と、組合の組織化と行動に関する労働者の権利を実行するのを弾圧することを狙った他の処置を命じていることを知りました。この政令はILO第98号条約の加盟国としてイラク政府が擁護する義務を持つ国際的な労働基準を明らかに侵害しています。私は貴下に、方針を転換してイラクの労働組合に対するこの攻撃をやめるように要求します。イラク憲法は国際基準に適合した労働者の権利の基本法の制定を求めています。政府や雇用者の介入や嫌がらせや弾圧を受けることなく、自ら選んだ組合で自らの利益を守るためにイラクの全ての労働者に団結権、団体交渉権、団体行動権を保障する労働法をイラクが制定する時期はとっくに過ぎているのです。貴下の即座の行動が求められています。世界は注視しているのです!