2010年8月22日日曜日

IVAW「イラク―終わりではない」

IVAW(反戦イラク帰還兵の会)が「イラクからの撤退」が宣伝されている中で、今もイラクへ、アフガンに送り込まれる米兵士とその抵抗の取り組みが報告されています。
(日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)

イラク―終わりではない
http://ivaw.org/node/6106

反戦イラク帰還兵の会 2010年8月

本当の終わりでないことはお分かりだろう。

主流マスコミのテレビニュースは昨日、アメリカのイラクからの「最後の戦闘部隊」の撤退を大がかりな見せ物にしたが、現役兵や帰還兵にとっての武勇伝は続く。これから涙と喜びにあふれた家族のもとに帰還する兵士の多くが結局はイラクとアフガニスタンの両方でより長い勤務期間を過ごすために送り込まれるだろうということを我々は知っている。

事実、イラクとアフガニスタンに向かう異なる2つの部隊のメンバーが、派兵のための肉体的な用意も精神的な準備もできていないために、派兵を今すぐ中止しろと司令官に要求しているのである。

みなさんは彼らを支持するだろうか?

オバマ大統領はイラクに残存する部隊が主に管理や「顧問」の職務を行っているように思わせている。しかし実際には5万人の「戦闘可能な」部隊がイラクに残って以下のことをするのである:

 *イラク警察の訓練をするためだが、そこには危険なパトロールに同行することを含む。
 *続いているテロリスト狩りで特殊部隊の作戦を支援する。
 *イラク軍に航空支援(又の名を頭越しの大砲と爆撃)を提供する

毎月暴力が増加しているイラクでこれは机上の仕事になりそうだろうか?

フォートフード基地の第3機甲連隊 *1

この日曜日[8月22日]、フォートフード基地の第3機甲連隊(第3ACR)がイラクに送られるだろう。第3ACRの兵士の妻と家族はイラクに行こうとしている5000人のうちの数百人はPTSDや他の病気にかかっていて、派兵には適していない、と言っている。今週、彼らは負傷した兵士は家の残してほしい、と要求した。

IVAWフォートフード支部とフォートフードの軍人家族会は傷を負った兵士を派兵するのをやめさせるために軍隊に電話をかける活動に参加するように我々に要請してきている。

第3ACRの司令官に電話をかけてPTSDや外傷性脳損傷の兵士を派兵するなと要求しよう

第3ACR司令官:

連隊司令官―アレン大佐
指揮官―ジョナサン・J・ハント上級曹長

月曜から金曜日までの午前9時から午後5時の間に電話をかけて、どの指揮官でも名前で呼び出そう。たとえ話をしようとしなくても、メッセージを残すか電話をかけ直そう。他の誰かの耳を捕まえたら、医療上適していない兵士を派兵するのをやめろと言おう。電話をしたら、私たちにメールを送ってあなたが電話をかけたことを教えていただきたい。

第656輸送中隊 *2

第656中隊は中西部の数州の予備役兵で構成されたインディアナに駐屯している陸軍予備役兵部隊である。今週末にアフガニスタンに行く予定のこの部隊の兵士たちは派兵に適していない理由に訓練が不足していることと精神の健康上の問題があると述べている。IVAWのメンバーで部隊のアレハンドロ・ビラトロ軍曹は、自分たちは使用する兵器の訓練を受けていないし、アフガニスタンに入ればすぐに運転しなければならない車両の操作の仕方を知らない、と心配している。派兵予定の兵士の中には深刻な精神の健康問題を持っている者もいる。

アレハンドロが最初にこの危機を暴露した後、部隊の他の兵士たちが名乗り出た。彼らは連邦議会に自分たちの部隊の準備状況を調査するように現在要求している。我々は、彼らの取り組みを支援するためにできる行動について来週あなたに連絡し続ける。第656中隊に直面している状況の全部の説明はここをクリックしてもらいたい。

共に手を取り合うことで、我々は負傷し疲れ果て準備も不足している兵士を食べてしまう軍事機構を止めることができる。フォート・フード基地と第656通信部隊で勤務するIVAWのメンバーは我々に期待しているのである。

連帯して

反戦イラク帰還兵の会

*1 「第3機甲連隊がイラクへ揖斐を準備」、キリーン・デイリー・ヘラルド、2010年8月5日

*2 「弱い軍隊:兵士が準備のできていない部隊の配備を暴露」 コモン・ドリームズ、 2010年8月11日