2010年11月27日土曜日

キリスト協会襲撃をIFCが糾弾

2010年10月31日、バグダッドのキリスト教会の日曜ミサにイスラム政治勢力の武装グループが襲撃を加え立てこもり、人質をとって50人以上の市民が犠牲になりました。IFC(イラク自由会議)がこの事件を批判する声明を出しています。

(日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)

教会(聖母マリア救済教会)における大量虐殺は宗派主義ギャングどもの恥である

イラク自由会議バグダッド支部  2010年11月2日

バグダッドのカラダ地区の教会(聖母マリア救済教会)での大量虐殺事件は過去8年間にわたってイラク民衆の血を奪った占領者とその手先たちの一連の犯罪に付け加えられた新たな出来事である。

この攻撃は2003年の対イラク侵攻以来おこなわれてきた犯罪行為に付け加えられたものであり、その犯罪は数百万人のイラク国民を国外に追いやり、飢餓と極貧を引き起こした上に宗派間暴力や宗教と民族の紛争を燃え上がらせたのである。

同じ文脈の中で、ムスリムと共にバグダッドやニネヴェで祈りの場にいるキリスト教徒を標的にすることは、こうしたギャングどもには人間というものが何の意味もない存在なのだと言うことを明らかにしたのである。

こうした犯罪行為はマリキ政権がこのような事件で愛する人たちを失ったイラク国民の悲鳴を傍観している間に行われたのである。ウィキリークスの数十万の文書によると、このイラク政府はその身の毛もよだつ政策を押しつけるために市民を標的にした部隊を作り上げ命令を下した政府なのである。

イラクにおける治安状況が最近厳しくなって、バグダッドのカラダ地区の聖マリア救済教会の大量虐殺は何十人もの命を奪いさらに多くの負傷者を出すことによって大混乱を助長するものであった。グリーンゾーンの政府がいまだに権力と富を互いに争いあっている一方で、この状況は、劇的なまでにエスカレートしたのである。
イラク自由会議がこの恐るべき犯罪行為を糾弾するにあたり、この忌まわしい犯罪の犠牲者の血を流した責任はマリキ政府にあると断言する。さらにIFCは、占領軍とその計画からイラク民衆を救い出すためにイラク自由会議の旗の下に結集することを国民に呼びかける。

人類のために犠牲となった人々に栄光と永遠あれ

イラク自由会議―バグダッド支部