2009年7月6日月曜日

UFPJがイラクからの米軍即時撤退を要求

アメリカ最大の反戦団体UFPJ(平和と正義のための連合)がイラクからの全占領軍の撤退を呼びかけています。

原文は
http://www.unitedforpeace.org/article.php?id=4064
(以下、日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)

今すぐ兵士を帰国させよう!
UFPJ(平和と正義のための連合) 2009年6月30日

 本日、イラク国民は米軍撤退の開始を「イラクの主権の日」として祝っている。これは、イラク政府とブッシュ政権によって署名された駐留米軍地位協定(SOFA)の下で、米軍の全ての戦闘部隊が本日、6月30日にイラクの都市と町から撤退するからである。6年間の長期にわたる戦争と占領のあげく、イラク人がこの最初の象徴的な水準点を祝っているのは不思議ではない。
 しかし、イラク民衆がイラクの支配権を取り戻すために働き、イラクで見られる壊れやすい政治上、経済上、治安上の状況に対処するにあたっては、前途に巨大な課題が横たわっている。
 アメリカ軍がイラクから撤退する道はあまりにも長く残っている。そしてこの最初の積極的な一歩でさえ、現在は公式に進行中ではあるが、確実なものではない。それは全面撤退に向けた一つの水準点であり…そしてこれまで我々が知るところでは、アメリカ軍はその試金石に答えているとはとても言えない。米軍当局者は、別の装いをした戦闘作戦を継続できるように、「訓練教官」として「再任命」をどのように受けるかをすでに説明している。アーミー・タイムズ・マガジン誌は、主要都市の外で戦闘部隊が寝ることができるように、イラクの都市の境界線のちょうど外側に米軍基地がすさまじく建設され拡張されているので、SOFAの義務を果たしていながら、戦闘作戦を遂行し続けている、と報じている。
 この不道徳で不法な戦争が始まって以来、我々は、安全で主権を持ったイラクへの障害物はアメリカ占領軍だ!と言ってきた。このことは今も真実である。アメリカ占領軍は過去2週間の爆弾攻撃によるひどい犠牲からイラク市民を守ることはできなかった。戦争に賛成する政治家たちがイラク軍がイラク国民に安全を提供する「用意」ができているのか、と疑問を挟むのを聞いたら、反乱をあおっているのはアメリカ占領軍なのだ、ということを思い出させなければならない。
 我々はイラクを大衆の目のふれる場に据え続け、SOFAの各指標が達成したとしても、アメリカによる占領の早急で完全な終結を要求し続けなければならない。
 果てしのない占領はイラク国民と米国民の利益にならない。イラク人の73%は米軍の撤退を求めている。この経済危機の時に当たって、我々はこの戦争に何千億ドルも支払うことはできない(今年の9月までだけでもイラクとアフガニスタンの戦争に支払うために連邦議会が配分した770億ドル[約7兆7000億円]を含めて!)。
 我々はあなたに、本日を、国会議員に電話をかけ、ホワイトハウスに連絡を取る記念日にするように要請する。

大統領と連邦議会に以下のことを要請しよう;
・米軍地位協定の字面だけでなく、精神を実行しなさい。我々は単なる肩書きの変更ではなく全面的で完全な撤退を求めている。
・全ての米軍兵士が現行の2012年の期限の前に撤退できるだろう-オバマ大統領が18ヶ月の撤退計画を発表した時に約束した歩みを進めるならば-彼は言った。「前進しながら、アメリカ合衆国はイランやシリアを含む中東の全諸国との筋の通った持続した関係を追求するだろう」 これ以上の戦争ではなく外交だ!
・アフガニスタンから同じ撤退の道を取ろう。アメリカ軍の派兵拡大をやめ、撤退させ、交渉を開始しよう。