2009年7月6日月曜日

T.J.ブオノモさんと交流し、全交に参加しよう!

IVAW(イラク反戦帰還兵士の会)のT.J.ブオノモさんから、全交へのメッセージが届きました。

また、2006年9月に米軍がIFC本部を襲撃した時に、ブオノモさんは、当時の米国上院外交委員会のバイデン上院議員(現副大統領)に後述のような書簡を送っています。書簡の中で、このような襲撃をやめ、IFCを支持するように要求しています。

T.J.ブオノモさんの2009全交へのメッセージ

 諸国民すべての正義と尊厳のため、共通の闘いを担う、闘う仲間として、皆さんとお会いする機会をあたえていただき光栄に思います。今日の世界で目にする搾取、抑圧、暴力と野蛮の、その少なからざる部分をアメリカ合衆国政府当局が行っていることですが、これは体制を大規模に変革する必要があることを示しています。権力者が自らの権力を何の咎めも受けずに実行できると信じている世界は、私たち民衆があきらめるものではなく、むしろ拒否し、反抗し、変革する勇気を持たねばならない世界なのです。この勇気は、私たちの希望を、たとえどんなに誠実で決然としているとしても、一人の偉大な指導者の中に託すことによって現れるものではありません。その対極である、共通の目的に向かってともに活動する多数の人々の闘いを通じてのみ、変革は実現するのです。経済上の国境を越えた搾取の時代に当たって、尊厳を取り戻し、未来を守るために、私たちは国境を越えて団結しなければなりません。


(2006年のブオノモさんの書簡)

バイデン上院議員へ  [バイデン上院議員は民主党議員で上院外交委員会]
トーマス・J・ブオノモ  アメリカ合衆国陸軍少尉
 私は、2006年9月6日にイラク自由会議のウェブサイトに掲載された記事に注意を喚起したいと思います。この記事は2006年9月7日と8日にアメリカ軍がバグダッドにあるIFCの本部事務所を襲撃し略奪したと伝えています。まだご存じでないなら、IFCは草の根レベルでの政教分離の民主主義を擁護し、イラク全土の何万人もの独立した組合の組合員、特に石油産業の中での支持を受けていることをお知らせします。
 およそ私たちはイラクで民主主義を支持していますが、それと正反対の多数の事実が存在しています。確かにイラク国民はサダム・フセインの下においてよりも表現と集会の自由をずっと多く得ていますが、生命力のある持続可能な民主主義は政治的な力を与えられた市民社会に根ざしたものでなければなりません。ブッシュ政権の政策は、このことを故意にそして意図的にむしばんできたのであり、それはブレマー代表の命令が数えきれないイラク労働者を犠牲にして、大規模な外国からの投資にイラクを開放した事に始まります。幾層にも重なる外国の請負企業と下請け企業が復興事業の仕事を移入労働者に与え、その低賃金労働によって利益を得ていますが、これは、ますます大量失業を生み出す一因となり、反乱勢力に戦士を供給することになっています。これは言葉のどんな実際的な意味においても「民営化」というものではありません。実質的にはそれはあまり賢明でない帝国主義の一形態に等しいのです。その上、政府から独立した労働組合の結成はいまだに非合法です(これはサダム・フセイン時代からの法律でブレマーが変更しなかったわずかなもののうちの一つです)。組合を結成し加入する権利-すなわち結社の自由-は、民主主義に不可欠なものです。それがなぜイラク国民には許されていないのでしょうか?
 私は性急に結論を下したくはありませんが、イラクにおけるブッシュ政権の政策の記録から判断して、IFCのバグダッド事務所に対するこの襲撃は、アメリカ政府が表明している約束とは正反対の、イラクにおいて民主主義を抑圧し続けていることの証明だと私には思えます。もしも私たちがイラクにおける民主主義を真摯に求めるのであれば、彼らの自治を侵害しないことを保障しながら、賢明にもIFCのような組織を支持するために可能な全てのことを行っているだろうと私は考えます。ブッシュ政権のイラクにおける優先順位は、むしろ新重商主義的であると言うことがますます明確になっています。
 今年の終わりまでにイラクの油田が何十年間にもわたって外国の多国籍企業の手に入るかもしれず、それはイラク国民自身が対外政策を支配することを実質的に否定するのだということも(プラットホーム・ロンドンの報告書の未完成計画による)、私は知っています。米国民はアメリカがイギリス帝国になってしまったと理解することになるのでしょうか?少なくとも、米軍兵士は合衆国の政治指導者たちから誠意と誠実を受け取る価値があります。彼らのうち2600人以上がアメリカ合衆国政府内部の高官によってむしばまれている高尚な目的のための戦いによって死んだのです。
 私は貴委員会[米国上院外交委員会]に要請したいのですが、イラク自由会議に対するこの最近の行為に対して調査を開始し、同様に民営化計画がイラクの安定に対して与えている影響についての評価を出していただきたいのです。そしてまた、構成員の目から見て信用を落とさないやり方でIFCのような組織にアメリカが支援を提供できるような方法を検討していただきたいのです。民主主義は下から築き上げられるものであり、上から押しつけられるものではありません。イラクで民主主義を成功させたいのなら、イラクにおけるアメリカの政策を再検討する必要があるのです。