2007年12月4日火曜日

アメリカの対イラン戦争にNO…アメリカ政府の傲慢を止めなければならない

アメリカの対イラン戦争にNO…アメリカ政府の傲慢を止めなければならない

イラク自由会議 2007年11月20日 

 昨日、イランの核の資料に関する国際原子力機関(IAEA)の報告が明らかになったが、その結果、アメリカ政府は対イラク戦争に劣らない野蛮な新たな戦争を今度はイランに対して準備するためにメディアの中で悪質なキャンペーンを開始した。

 軍事化と軍事力の使用はアメリカ政府がその覇権を世界に押しつけるイデオロギーの主要な要素である。戦争を鳴り物入りで宣伝するというのは、ヨーロッパ連合やロシアや中国のような国際的な競争相手を牽制するいつものアメリカの政策の一部なのであり、この政策はイラクで実行されて、第2次湾岸戦争と経済封鎖の押しつけを開始して13年間継続し、その後イラクを占領した、その政策の延長なのである。

 その一方で、イラン政府は、核兵器を保有することによって自分の身を守ろうとしていて、イラン民衆の安全と治安については無視をして、アメリカ政府が対イラン戦争を開始したら幾百万人もの罪のない人々の身の上に何が起こるのかということは一顧だにしない。それと同時に、イラン政府はこの雰囲気を利用して、政府の身を守るためにイラン民衆を戦争の破滅へと追いやろうとしているのである。

 この紛争のまっただ中で、イランの民族主義政党やアメリカ政府に忠実な他の政党はアメリカによる対イラン戦争を支持するために立ち上がったが、それはイラクに対する戦争と占領の直前にロンドン会議政党として知られたイラクの諸政党がやったことと同様のことである。

 我々はイランの民衆に注意を呼びかけるが、ムッラー[イスラム法学者]どもを退陣させろとか、戦争とイランを破壊し経済制裁を強めることによって自由が与えられるのだというアメリカの政策にだまされてはならない。イラクはこの悪辣な政策の実例なのであり、アメリカの政策は17年間以上に及び、アメリカの政策の代償を払っているのは民衆なのである。4年以上の占領で、120万人以上が命を失い、400万人以上が難民となり、内戦と宗派間の戦争や、政治の大混乱や、テロや、宗派勢力のマフィア以外には何も見えない暗黒の将来の結果、数多くの罪のない人々が倒れている。結局、イラク国民が得たものは荒廃と破壊だけなのである。

 イラク自由会議は、いかなる口実や正当化によってもイランに対する戦争を開始する情勢を準備するアメリカ政府の試みに対して非難と糾弾を表明する。イラク自由会議は対イラン戦争に反対するイランとイラクと世界の人道主義の戦線に立ち、イラクと世界の全ての支援者に対して、アメリカ政府が自らの傲慢を世界に押しつけようとする愚かな試みに反対する抗議運動の隊列を強化するように呼びかける。そしてまた、IFCはイラン国民に呼びかけるが、アメリカと同じ展望を分かち合うイランの諸政党の空虚な宣伝と非人間的な政策には、何の利益ももたらさないが故に、だまされてはならない。イランに対する戦争の危険を取り除く道は、イラン民衆がムッラーどもを打ち倒す闘いを強化することによるのであり、それが自由を獲得する唯一の道である。