2007年12月2日日曜日

トルコによるイラク・クルド地域に対する脅威についてのIFC第1回大会の声明

トルコによるイラク・クルド地域に対する脅威についてのIFC第1回大会の声明

イラク自由会議第1回大会 2007年10月20日

 トルコ議会は、PKKによって向けられている危険の除去を口実にして、トルコ軍のイラクのクルド地域[クルディスタン]に対する軍事攻撃の開始を認める決議を採択した。その結果、トルコ軍はクルド地域の数カ所に対する空爆とトルコとイラクのクルド地域との間の国境に対する挑発的な軍事展開を開始した。


 最近のこの決定は、イラク問題に介入するためにトルコ政府によって利用される口実にすぎない。なぜならば、PKKの活動は25年間以上存在してきたのであり、歴代のトルコの政権はこのような熱狂的愛国主義の敵対的な決定を発表したことはなかったからである。イラクのクルド地域に対する軍事作戦行動を開始するという今回のトルコ政府による公然たる宣言は、アメリカが政治紛争の悪化をコントロールすることができないし、する能力を失っていることへの反響となってあらわれたものである。従って、トルコを含む中東の全ての諸国は、イラクにおけるアメリカの政策とその政治プロセスやシナリオ全体とは離れて、軍事力によって自らの権益を求め確保しようと決意したのである。


 クルド地域民衆の治安と安全を守ることは、自由で人間的な社会、すなわち戦争と暴力のない社会を建設するIFCの闘いの一部である。イラク自由会議は、クルド地域民衆の治安と安全に対するトルコ軍の脅迫に反対して立ち上がるように、全世界の自由擁護勢力に訴えるものである。