2011年4月27日水曜日

リビヤに撃ち込まれた劣化ウラン弾

米軍、英国軍、フランス軍がリビヤに撃ち込んだ爆弾、巡航ミサイルは全てウラニウム兵器(DU=劣化ウラン弾)だった!


DUを作り出すのは原子力発電所です。米、英、仏軍は福島原発事故で日本の市民に放射能が襲いかかっているその真っ最中に、原発から作り出されたDU兵器を大量に使用したのです。アフガニスタン、イラク、そしてリビアへと、DUによる放射能被害は広がったことは確実です。

この一言を見てもリビヤ攻撃はリビア民衆のためにやっているのではないことが分かります。

DUと原発は世界と日本の民衆の共通の敵です。即時廃止を要求しましょう。
(日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)

劣化ウラン:リビヤ市民を守る奇妙な方法

デビッド・ウィルソン ストップ戦争連合  2011年4月16日

http://www.sott.net/articles/show/226335-Depleted-Uranium-A-Strange-Way-To-Protect-Libyan-Civilians
http://www.uslaboragainstwar.org/article.php?id=23986

「[劣化ウランを先端に取り付けたミサイルは]あらゆる点で汚い爆弾であるという表現が当てはまる…。多数の人々を殺害するためには完璧な兵器だろう。」―マリオン・ファルク、米国カリフォルニア州、ローレンス・リバモア国立研究所[1952年に核兵器の研究開発を目的として設立]の化学物理学者(退職) リビヤ攻撃の最初の24時間に、米軍のB-2[米空軍のステルス戦略爆撃機]は45発の2000ポンド爆弾を投下した[2000ポンドは約1トン]。これらの大型爆弾は、英国とフランスの飛行機や船舶から発射された巡航ミサイルと共に、全て劣化ウラン(DU)の弾頭を持っていたのである。 DUはウラニウム鉱石の濃縮の工程から生み出される廃棄物である。それは核兵器と原子炉の中で使用される。密度が鉛の1.7倍という非常に重い物質であるために、装甲車や建物を貫通する能力を持つことで軍隊によって高く評価されている。DUの弾頭で作られた兵器が戦車の側面のような堅い物体に当たった時、中をまっすぐに突き抜けて、それから燃え上がる蒸気の雲となって吹き上がる。蒸気は毒性を持つだけで・u桙ネく放射性を持つほこりとなって積もる。 着弾したDUミサイルは摂氏1万度で燃える。目標に命中したときに、30%はばらばらになり破片となる。残りの70%は蒸発してウラニウム酸化物などの強い毒性を持つ3つの酸化物になる。この黒いちりは空中に浮遊したまま残り、風や天候によっては大変な距離を移動することが可能である。イラクやリビヤが遙かに遠いと思っていたとしても、チェルノブイリの放射能はウェールズに到達したことを思い出そう。
直径5ミクロン以下の粒子はたやすく吸引され何年にもわたって肺や他の臓器の中に残るかも知れない。国際化されたDUは腎臓の損傷や、肺や骨のガンや、皮膚疾患や、認知症や、染色体の損傷や、免疫不全症候群や、ひどい腎臓病や腸疾患を引き起こす。DUに被曝した妊娠女性は遺伝子欠損を持つ赤ん坊を生むかも知れない。一旦ちりが気化すると、問題がすぐになくなるなどと期待してはならない。アルファ粒子の放出物として、DUは45億年の半減期を持っているのである。

イラクに対する「衝撃と畏怖」作戦の攻撃の時に、バグダッドだけでも1500発以上の爆弾とミサイルが投下された。セイモア・ハーシュは米軍の第三海兵隊航空団だけでも「50万トン以上の兵器」を投下したと主張している。その全てにDUの弾頭がついているのである。

アルジャジーラは侵攻した米軍はバグダッドの建物や家や街路や庭に200トンの放射性物質を撃ち込んだと報道した。クリスチャン・サイエンス・モニター誌の記者は米軍による激しい砲撃にさらされたバグダッド市の数地区にガイガーカウンターを持って行った。彼は居住地域が通常の1000倍から1900倍の放射線レベルにあることを発見した。人口2600万人のイラクに対して、米軍はイラク市民52人ごとに1トンの爆弾を、すなわち1人あたり40ポンド[約20kg]の火薬を投下したのである。 ウィリアム・ヘーグは、我々がリビヤにいるのは「市民と市民の住んでいる地域を守るため」だと言った。誰が、そして何が「守られ」ているのかをずっと先まで探す必要はない、というのである。 あの最初の24時間で「連合軍」はDUを弾頭にした武器に1億ポンド[約140億円]も費やした。ヨーロッパ連合の軍備管理報告は、EU加盟国が2009年にリビヤに2億9320万ポンド[約430億円]の兵器と兵器システムを販売する許可を発行したと述べている。英国はリビヤに対する2170万ポンド[約30億円]相当の兵器を販売するための武器販売会・u梹ミの許可証を発行し、リビアの第32旅団を訓練するためにSAS[英国空軍特殊部隊]を送るためにカダフィ大佐から支払いも受けている。

次の45億年の間に、ウィリアム・ヘーグは北アフリカで休日を送ることはない方に私は賭けるとしよう。