2010年12月31日金曜日

IVAWの健康回復作戦10の理由

IVAW(戦争に反対するイラク帰還兵の会)がPTSDの兵士を再びイラクやアフガンに送るなという「健康回復作戦」と名づけた運動を展開しています。

(日本語訳:イラク市民レジスタンス連帯委員会)

IVAW健康回復作戦:トラウマの症状を持つ兵士が治療の権利が必要な10の理由

IVAW(戦争に反対するイラク帰還兵の会)

1.現役兵士の中での自殺率は民間人の2倍であり、PTSDを持つ機関兵士は自殺をする可能性が6倍である。

2.イラクかアフガニスタンに配備された全ての兵士の20%-50%が外傷性ストレス障害(PTSD)にかかっている。これは、35万人―90万人の現役兵士又は最近軍務についた帰還兵士がPTSDにかかったことがあるか現にかかっているということになる。

3.2008年までに、33%近い兵士がイラクかアフガニスタンへの2回の軍務に就き、その一方で10%は3回の軍務に就いた。今日では1万1000人以上の兵士が6回の軍務についている。それぞれの軍務によって現役兵士がPTSDにかかる機会を大幅に増加している。3回目の配備をされた兵士のほぼ30%が深刻な精神衛生上の問題に苦しんでいる。

4.イラクとアフガニスタンで軍務についた女性の15%が性的な攻撃かセクシャルハラスメントを経験している。復員軍人局のサービスを利用した女性の20%が軍隊での性的トラウマを報告している。

5.PTSDや重い鬱(うつ)病の結果納税者にかかる兵士の配備後の損失は、自殺によって失われた2100名以上の現役兵士の損失を根拠にすると40億―62億ドルの範囲になる。

6.PTSDと重い鬱病の兵士たちは助けを求めているが、大部分は十分な治療を受けるに至っていない。PTSDか重度の鬱病であるという診断が予想される現役兵士の半数が助けを求めている。

7.アフガニスタンとイラクで任務についている兵士の3分の1は必要なときに精神衛生の専門家が見つからないと言っている。

8.20%近くの現役兵士が何らかの種類の精神医学薬品を飲んでいる。現在実戦配備中の現役兵士の中で、イラクでは12%、アフガニスタンでは17%が処方箋による抗鬱剤か睡眠薬を飲んでいる。しかし米軍は実戦配備中の処方箋による薬剤の使用を追跡する手段を持っていない。

9.米国国防省は現役兵士の精神状態が配備に適していることを証明できないし、彼らが帰国したときに精神医療状態の正確な評価を出すことができると保障することもできない。

10.米軍の精神医療の専門家によって配備が不適切だとみなされている一人の現役兵士が司令官によって負わされた重いトラウマ症状を持ったまま配備を迫られる可能性がある。